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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ゴブリンに襲われている少女を助けたスナイパー

作者: 秋福サンタ


「はぁ、はぁっ、」「グギャギャッ」


薄暗い森の中で二つの影が追いかけっこをしていた。


「だっ誰か、はぁ、助けてっ!」


前を走っている影から少女のものらしき声が助けを求めていた。

どうやら少女が誰かに追われているようだ。


「きゃっ」


少女はあろうことか木の枝にスカートの裾を引っかけて転んでしまった。


「グギャ、ギャギャッ」


後ろから追いかけていた影が少女に近づいていき、その姿を表した。

その体躯は少女のものよりも小さく、肌は緑色でゴツゴツとしていた。小さくとも筋肉質なその手には体の半分ほどの大きさの棍棒が握られており、顔はいかにもな悪人顔だった。まさにファンタジーに出てくるゴブリンのようだ。


「いや、来ないでっ!」


少女は必死に距離を取ろうとするが恐怖からか、立ち上がれずにずるずると、座ったままなんとか距離をとろうとしていた。しかし、ゴブリンはすでに少女の目の前に迫っていた。


「グギャ」


そして持っている棍棒を頭上に振り上げた。


「きゃーーっ!」パシュッ。


そのときだった。ゴブリンの直ぐとなりにあった木になにかが当たった。ゴブリンが横にある木に視線を向けると木の幹に指が入るほどの穴が開き、そこから小さく煙が登っていた。


「ギャ?」


ゴブリンは一瞬首をかしげたがすぐに少女の方に向き直り、再び棍棒を振り上げた。


“バァーン”


今度は大きな破裂音がした。


ゴブリンは何事かと音のした方を振り向き、次の瞬間額から血を吹き出して倒れ、動かなくなった。「えっ?」少女は目の前で起こったことが理解できず、眼をパチパチさせていた。


しばらくして、音のした方向から一人の男性がやってきた。厚手の、ポケットがたくさんついた上着を身に着け、見慣れない、黒くて長さの違う筒を横に重ねたようなものを両手で持っていた。少しあごひげを伸ばしており、40代くらいに見えた。


「お嬢さん、大丈夫か?」


「あっ、はい。あなたは?」


「おれはスナイパーさ。」


「すないぱー、さん?」


どうやらこの男性はすないぱーという名前のようだ。


ノリで描いてみました。初投稿です。ツッコミをいれてくれれば嬉しいです。


追記 続編書きました。

https://ncode.syosetu.com/n6658im/

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