表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

第1話:はじまりの日

さあ、始めようか。

街娘・ハルはこの数年間を思いながらふと思った。


10年前、運命の人を見つけて以来彼女の努力は始まった。

それまで性根の腐った生意気な少女だったが様々なことに取り組み、今では実家で立派な喫茶店の看板娘として働いている。暴力?だまし討ち?そんな品のないことをしないまでに彼女は成長したのだ。


「お母さん、行ってきます」

「お買い物よろしくね」


反抗期も超え、彼女は両親を大切にしていた。

まさにどこにでもいる街娘としての振るまいを覚えていた。


「この路地裏からの方が市場に近いわよね」


路地裏を抜け少し歩くと目的地であり、急ぎ足で歩いていたハル。


「今日いよいよだわ」

今日は勇者と初めて邂逅の日。

鏡で見ていたとき彼女の手には買い物の袋を持っていたことから、この買い物が終わり家に帰る頃に勇者と出会う。


「身だしなみは朝一からやったからバッチリ」

気合いの入るハルは鼻歌混じりに路地裏を歩いていると、


「お嬢ちゃん、俺たちと遊んでいかないかい?」

10人ぐらいの金髪やドレッドヘアーなどいかにもヤンキーの姿をした男たちに取り囲まれていた。

当然か弱い街娘のハルは、


「あ、結構ですー」

と男たちと目を合わせることなく路地裏を進んでいく。


これにたまらず、

「おいおい、無視とはダメだな」


ハルは軽くため息して、

「私、人を痛い目にあわせるの趣味じゃないんですけど?」

まるで挑発するような言葉に男は、

「こいつ、まるで俺たちくらいならすぐ倒せるみたいな言い方しやがって。生意気だな。おい、お前ら、こいつに少し社会の怖さを教育してやれ」


男たちがハルに向かって拳を上げようとした時、

「ズドン」

と重い音が響いた。


成人男性3人ぐらいが泡を吹きながら倒れた。


「は…」

リーダー格の男は口にこぼす。


「全く。街でこんな姿見られたら、清楚系で売っている私の評判が下がるんだっつうの」

ハルが気だるそうにそう言う。


「くっ、このアマ!」

リーダー格の男がハルに飛びかかってきたときハルは一言、

「必殺・腹パン」



とりあえず全員を一撃で片づけたハルはそのまま市場の方に向かったのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ