ライバルたち
「久しぶりだね! 那覇くん!」
「その声は!? 千代田くん!」
現れたのは東京代表チームのエースの千代田くんです。
「元気でしたか? 会えて嬉しいです!」
「俺もだよ! 那覇くん!」
「千代田くん、今年の全国大会は前回と違って、ヤバイライバルがたくさんいます。」
「それはそうだよ。1年経過して、どんどん登場キャラクターが増えているからね。」
「ということは来年は!?」
「もっとライバルが増えるよ。」
「すいません! すいません! ごめんなさい! 許してください!」
那覇は今だけでも大変なのにこれ以上、過酷になったら練習漬けの日々で嫌だった。
「じゃあ、そういうことで。東京暮らしの僕にはコテコテの関西の風は合わないのでホテルで休ませてもらうよ。」
「相変わらず、地方の風に弱い都会者です。」
千代田くんは去って行った。
「久しぶりだな! 那覇!」
「その声は!? 桜島くん!?」
今度は鹿児島代表チームの主砲の桜島が現れた。
「おまえに折られた俺の腕の恨みは忘れてないからな!」
「すいません! すいません! ごめんなさい! 許してください!」
那覇は桜島が怖かったので全力で謝る。
「まあ、いい。おかげで俺の腕はロボットになったのだ!」
「義手!?」
「ギャアアアアアアー!?」
なんと桜島の手はロボットになっていた。
「那覇! 俺と対決するまで負けるんじゃないぞ! ワッハッハー!」
「すいません! すいません! ごめんなさい! 許してください!」
ハイパーロボットのパワーを手に入れた桜島は去って行った。
「遥々来たぜ! 大阪!」
「何者だ!? おまえたちは!?」
「俺たちは北海道代表チームだ! 俺の名前は函館だよ!」
現れたのは北海道代表チームだった。
「知らないです。」
「あ!? 那覇先輩!? 練習試合の約束をしたのに来なくて、我々がグラウンドで待ちぼうけを食らった北海道代表チームですよ!?」
「なんですと!? 約束を破るとは最低です!?」
「違う!? 沖縄には行ったが、飛行機酔いで沖縄病院に入院していたのだ!?」
「そうだったんですか!? てっきり約束を守らない礼儀知らずだと思っていました。ごめんなさい。」
「別にいいよ。分かってくれたから。お互いがんばろう!」
「そうですね。がんばるです。」
北海道代表チームは去って行った。
「さあ、各チーム紹介も終わったし、大阪百貨店にイカ焼きを買いに行くです。」
「おい! 那覇! どこへ行く? これから開会式だぞ! 行くぞ!」
「すいません! すいません! ごめんなさい! 許してください!」
こうして那覇はイカ焼きを買いに行くことはできなかった。
「イカ焼きが食べたいですー!?」
いよいよ小学2年生になった那覇の全国大会が始まる。
つづく。




