忘れんぼうのお話
飲み込んできた。
飲み込んできた、飲み込んできた、飲み込んできた、飲み込んで
きた、飲み込んできた、飲み込んできた、飲み込んできた、
飲み込んできた。
飲み込んで・・・・・
吐き出せなくなった。
たまに出るのは最近の事、小さいこと、
ためてためてため込んだ物は出なくなった。出せなくなった。
でもきっと違うのだ。
出なくなったのではない、
出せなくなったのではない、
きっと出すものが分からなくなってしまったのだ。
迷子になってしまったのだ。
嗚呼、なんという忘れんぼうなんだ!!