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二人暮らし 2話  作者: 美波
1/1

柳枝✖朱希

翌朝、早くに目を覚ました朱希は


洗顔、歯磨きなどの身支度を済ませ


エプロンをつけて


朝食の支度を始める


10分ほどして


食べ物の匂いに釣られて


起きた柳枝


『あ、おはよう柳ちゃん

お弁当いる?』


顔を洗って拭きながら


柳枝は答える


『え、弁当まで

作ってくれんの?よろしく♪

毎日学食だと金かかってたから

助かる』


卵焼きを作り始め


答える朱希


『了解。作っておくから

歯磨きとか着替えとかしてきて』


『りょーかい♪』


身支度を始める柳枝


彼の身支度が終わる頃には


食卓に朝食が並んでいて


弁当が風呂敷に包まれていた


『柳ちゃん

お弁当忘れないように

今のうちに、鞄に入れて

食べる前に』


食べようとしていた柳枝は


渋々箸を置き、鞄に


弁当をしまい


再び箸を持ち


『いただきます』と食べ始める


『いただきます』柳枝に続き


挨拶し食べる朱希


『ねぇ柳ちゃん

今日って帰り遅くなる?』


『んー?夜の講義があるからね

って言っても、ちょっとだけど

何?朱希、どっか出かけるの?』


『うん。予備校…通おうかなって

志望校はレベル高いから』


柳枝は朱希の頭を撫で誉める


『そっかー。頑張るね

オレは朱希のレベルなら

心配ないとは思うけど』


朱希は嬉し恥ずかし


はにかんでいる


『そうかな?ありがとう

でも、絶対柳ちゃんと

同じ学校行きたいから

頑張るんだ』


と、気合いを込める


微笑む柳枝


『あんまり頑張り過ぎないでねぇ

朱希に倒れられたりしたら

オレ、ヤダから』


『うん、ありがとう

僕も柳ちゃん倒れたら

ヤダから、頑張り過ぎないでね』


『うん、ありがと♪』


そんな会話をしながら


朝食を終え


後片付けをした朱希は


柳枝を送り出すため


玄関にいた


『行ってくるよ♪』というと


朱希のおでこにキスを1つ


『い//行ってらっしゃい』


『うん』


返事をして柳枝は出かけた


不意打ちに赤面して


数分立ち尽くしていた朱希も


予備校を求めて


外出した。


しばらくして、夜


予備校に入学した朱希は


帰宅し、柳枝の帰りを


待っていた。


10分ほどして


柳枝が帰ってきて


台所に立った朱希の背中に


突然抱きつく


『ただいま』


ドキッとする朱希


『おかえり

な、何、してんの?//』


と聞く


『ん~?栄養補給』と答えて


柳枝は離れる


照れている朱希


『そ、そう//ご飯、作るから

ゆっくりして待ってて

柳ちゃん』


笑顔を見せる朱希


『うん、ありがとう』


柳枝も微笑み


手を洗って、くつろぐ


夕食の支度をする朱希


『先に作って食べてても

良かったのに』と


話しかける柳枝


『柳ちゃんと、出来たてご飯

食べたかったから』と


朱希は照れながら答える


たまらず朱希に近寄り


頭を撫でる柳枝


『また、そーやって

カワイイこと言うから

つい手が出ちゃうよ』


朱希は、ますます照れる


『柳ちゃん//あの

もう出来るから…座って

待ってて//』と


少し赤面しながら言って


料理を続ける


『はーい』


座って待つ柳枝


そして、夕食


『柳ちゃん

今日もお疲れ様

いただきます』


『ん、ありがとう

弁当美味しかったよ

食べたら出すね

いただきます』


食べ始める2人


『朱希、いい予備校あった?』


『うん。今日入学したよ』


朱希の指差す先には


予備校の時間割が貼ってある


『そっかぁ~

あとでじっくり

見さしてもらうね

頑張って♪』


朱希にエールを送る柳枝


『うん!ありがとう!』


満面の笑みで答える朱希


2人は食事を続け


朱希は洗い物を終え


一緒に入浴した


『あれ?柳ちゃん、ますます

背中広くなった?』


柳枝の背中を流しながら


聞く朱希


『気のせいじゃない?1年経たないで

そんなすぐは、変わんないし

一緒にお風呂入るの

久しぶりだしね♪』


納得する朱希


『そうか、昨日は背中

流さなかったもんね』


『あ、そういえば』


風呂から上がった2人は


布団を敷き


少し一緒に受験勉強をした後


昨夜と同じように


キスから入り


イチャイチャし始めた


暫くイチャイチャした後


唇を重ねあって、就寝


2人は毎晩これが日課となった。


翌朝、朱希のおでこに


「行ってきますのキス」をして


外出する柳枝


これもまた


2人の日課となったのだった


9ヶ月後、1月中旬


朱希はセンター試験を受験した


2月に発表された結果は合格


その夜は柳枝が祝い


いつにも増して


激アツだった


続く二次試験にも


見事合格した朱希


2人で喜びを分かち合い


柳枝は盛大に祝って


センター試験の時より更に


激アツな夜を過ごした


『おめでとう!朱希!

オレは信じてたよ

朱希なら絶対大丈夫って』


『ありがとう!柳ちゃんが

いっぱい、勉強

教えてくれたからだよ』


嬉しそうに話す2人


『朱希の大学生活が落ち着いたら

結婚しようねぇ♪』と


柳枝は微笑み話す


頬を染める朱希


『う、うん…//』


(僕が柳ちゃんと

結婚を決めたのは

高2の時。あの頃は

「男同士は結婚出来ない」って

最初は言ってたんだけど

考えが変わって、柳ちゃんと

結婚したいって思った

それで、僕からお願いして

柳ちゃんは受け入れてくれたんだ

元々僕と結婚したがってたし)


そして、朱希の大学入学から


1年…2人は結婚し


新婚生活を始めた。


同じアパートで


アツい夜を


繰り返しながら…


末永く…幸せに


~Fin.

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