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偏差値52の魔王様  作者: 佐倉要
序章
2/11

2

ーー九条秋夜、17歳、A型のさそり座。


容姿、頭脳、運動神経、共に平均。

家が特別金持ちでもなければ、驚異的なコミュ力があるわけでもなく。


彼女とは3ヶ月前に別れたが、それなりのお付き合いもしてきた。


順風満帆ほどでもないが可もなく不可もなくな生活。


サッカー部に入り、汗を流し、帰りは部活仲間とラーメンを食べたり、コロッケを買って食べたり。


先輩からの秘蔵DVDを託され仲間とはしゃいだり、誕生日の仲間にタバスコ入り特製パイをぶつけたり。


そんな高校生活を送っていくはずだったのに。



いつからだっただろう相手の行動が頭に浮かぶようになったのは。

そしてそれが自分の望んだ動きであると気づいたのは。


最初は些細なことだった。


中学校の頃はじゃんけんの神に選ばれし者だなんて名乗っていた。

相当痛いな、おい。


(できるならもうちょい違う神に選ばれたいものだ。)


いつからだっだだろう。

その望みが悪い方向へあればあるほど、よりはっきりと見えることに気づいたのは。


成長するにつれ感じる、明らかな自分の中での変化は首元にいつからかできた痣が濃くなっていくのにつれて大きくなっていた。


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