どうぶつ裁判 〜擬人化されるどうぶつたち〜
0 はじめに
ほぇ? 好きな声優さん? そうだなぁ、ポロリかなぁ
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1 ライオン裁判
【ライオン裁判 有罪!!】
「ライオンを有罪とする。
サバンナに数多いる草食動物を捕食せず無防備な人間を襲ったことに対して。
また、被告には反省の態度が見られない。よって、極刑とする。」
動物裁判所より発表があった。
この結果は今後行われる他の裁判へ影響を与えるとして、注目が集まっていた。
〜△△新聞 社会面より
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2 ゾウ裁判
【ゾウと村人小競り合い、村人側に死傷者!】
昨日、村の畑に侵入したゾウを追い払おうと村人がゾウに暴行をした。
そのためゾウと村人との間で小競り合いが起こり、村人側に死傷者が出た。
~△△新聞 地方面より
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2-1 弁護側主張
「ゾウが草食動物であることは明らかな事実です。そのゾウが人を襲うということは、人がゾウに対して危害を加えようとしたためです。ゾウの自己防衛を主張し、無罪を求めます。」
~△△新聞 社会面より
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2-2 検察側主張
「ゾウによる農作物の被害は年々高まっており、
それに耐え兼ねた村人側がそれを阻止しようとすることは、村人側の自己防衛であります。
それに対してのゾウの行動は窃盗及び暴行に値するため、ゾウに極刑を求めます。」
~△△新聞 社会面より
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2-3 世論意見
「ゾウは観光資源として貴重な存在なのに。ゾウを守らないと。」
「ゾウはとてもおとなしい動物だ。ゾウに乱暴をする人こそ悪である。」
「ゾウはとても愚かな動物だ。
自分が何をしているのかさっぱり理解していない。
そんな動物に罪の意識があるわけがない。無罪放免だ。」
「ゾウの被害をいつも受けるのは、周りに住む人だ。
周りに住む人はゾウからなんの利益も得ていない。ゾウは必要ない。」
「ゾウはとても恐ろしい動物だ。人に乱暴をするゾウこそ悪である。」
「ゾウはとても賢い動物だ。
群れをなし、人と同じように家族を守ることができる。
人と共に生きるためには、悪いことをすれば罪があること知るべきだ。」
~△△新聞 読者投稿より
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2-4 有識者見解
「ゾウは生態系を維持するための種の一つであり、その頭数を適切に管理することは、生態系の維持につながります。ゾウが村に出てくるといういうことは、管理区域内のゾウの食物の不足を意味しており、この生態系の乱れこそが今回の事件につながったのではないでしょうか。直ちに管理区域内の生態系の状態を改善すべきでしょう。」
「自然に生きるゾウの行動は自由そのものです。管理区域内のゾウの行動を人が制限できるはずがありません。また、人がその広大な管理区域を全て管理することも不可能でしょう。よって、居住地へのゾウの侵入に問題があるのでなく、その周辺に住居する許可を与えている体制に問題があるのではないでしょうか。管理区域周辺に進入禁止区域を設置すべきでしょう。」
~△△新聞 科学面より
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3 どうぶつ裁判
訴えられた動物の主張をここに記す。
ライオンの主張
「がおあおあお、がァァァ。」≒「腹減ったぁ~。」
ゾウの主張
「ブパオーン、パオーン。」≒「狭いところ嫌いだぁ~。」
本裁判でも、大人気!!
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~△△新聞 広告面より
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00 おわりに
実を言うと、動物の擬人化は好きでないのです。
え、トッポジージョは、擬人化かって?
あいつ、未来人だし。
僕が好きなのは、『綿の国星』とか『ルドルフとイッパイアッテナ』みたいなネコです。