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チャプター 15:「決戦」

「ちいちゃん頑張って! もう少しだから!」

 全力に近い速度で走っていた知子は、返答したくともまともに声を出す事ができず、代

わりに茅沙の励ましに数度頷いた。

 今、知子達は、魔王討伐の為に最後の戦いへ向かう途中だった。モンスターを無尽蔵に

生み出す事ができる敵の本拠は伊達ではなく、浸透突破に近い形で先を進んでいた。侵攻

する過程で、ベガやちづる、千歳が戦う為に別れ、魔王の玉座へ向かっているのは茅沙と

知子の二人だけになっていた。

「なっ…………?!」

 長い通路から開けた大広間に出た二人は、その場に立ちはだかる白い巨人に目を見開く。

 高さが数十メートルはある、巨大なゴーレム。それが四体。

「私が倒すから、ちいちゃんは通路で待ってて!」

 思案するより先に茅沙が動いた。知子は直ぐに通路へ駆け込み、巨人の攻撃範囲外へと

逃げるが、大きな地鳴りが聞こえた際に振り向くと、そこには、既に茅沙によって破砕さ

れた一体目のゴーレムが散乱していた。

「ウソ、でしょ…………」

 無機物であるが故か、モンスターである為か。一体目が粉々にされようと、ゴーレム達

は茅沙への攻撃を緩めなかった。どのように最初のゴーレムを倒したのか知子には見当も

つかなかったが、三体の攻撃を危なげなく避ける茅沙の身のこなしに、それがまぐれの攻

撃ではなかったと直観する。

 そして、茅沙の身の丈とほぼ同等の拳が振り下ろされた瞬間、茅沙の手元で浮遊するス

ペルブックが操作され、魔法が起動する。

転移(テレポート)!」

 茅沙がキャストしたのは、有視界内ならばどこにでも瞬間移動できる魔法。簡単な回路

で動作する為か、キャストから効果発動までが非常に速く、そして、マナの消費も極小の

戦士向け魔法である。

 それを用い、茅沙の身体は一瞬で巨人の足元へ転送された。

 知子は困惑する。ゴーレムの弱点であるルーンは、護りやすい顔面や胸部に彫られてい

る事が多く、足元からではとても届かない位置である。しかし茅沙は、どのように攻撃す

るのか見当もつかない中、いとも容易く知子の度肝を抜いて見せた。

「メガ…………バンカアアアアアアアアアアア!」

 師匠に教わったという謎の雄叫びを上げながら、茅沙の拳は巨人の足を力強く打った。

 しかし、その直後、巨人の胸部が(・・・・・・)内部から破裂するように吹き飛び、身

体が崩れ落ちる。

「な、なに…………が…………?!」

 非力に見える少女の拳打が石材を破砕した事だけでも非常識な光景だが、まるで関係な

い場所が何故破壊されたのか、知子には全く見当がつかなかった。

 知子が崩れ落ちた巨人に釘付けになっている間、茅沙は転移の魔法を用い、巨人の足元

に滑り込むと、同じように石材を拳で打ち、ルーンを破壊する。

 そして、砂埃を上げながら最後の巨人が崩れ落ちると、僅かに汗ばんだ顔で、知子へ微

笑みかける。

「おっけー! 先にいこっかあ」

「あ、うん」

 茅沙は、自分が想像もつかないような冒険をしてきたのだろうと無理やり納得し、知子

はその思考を脇へ追いやった。

 そして、大広間の中央から出た螺旋階段をひたすら駆け上がる。

「ハッ……ハアッ…………ハアッ!」

 僅かに休憩を入れたとはいえ、全力で走り続けた知子の身体は限界を迎えつつあった。

度重なる訓練の末、ようやく必要最低限の戦闘技能を身につけた知子だが、体力的にはそ

れ程強化されているわけではなかった。足を回転させる度に心臓が破裂するように膨らみ、

血流を全身に送り込む感覚が感じられる程に激しく打ち、全身から玉のような汗が流れ落

ちる。

 茅沙も同じように疲労している筈にもかかわらず、今は螺旋階段の内壁を走るという離

れ業を披露し、その速力は全く衰える気配が無い。

 そして、無限とも思える螺旋階段を上りきった頂上に、玉座の間はあった。

「ハア…………ハアッ………………」

 息も絶え絶えで玉座の間へ近づいた知子と茅沙は、部屋の最奥、玉座に、人影がある事

に気づく。

 魔王。

 青年のような容姿で、黒髪を乱暴に切り揃えている。皮製らしき軽装備にマントを身に

つけ、その双眸は金色。しかし耳が尖っている以外に人間と差異は無く、それが、他のモ

ンスターとは根本的に違う、人間に近い魔族であるという事を示していた。

 一体何を考えているのか、疲労しているこちらを襲ってくる様子はない。

 そして、十分に息が整うまで落ち着いた知子は、改めて玉座へ近づき、魔王を見た。

「貴方が?」

 魔王が笑う。

「いかにも。ククッ…………いきなり襲ってくるかと思ったが。人間にしては礼儀を知っ

ているようだな」

 知子は不敵に笑い、そして、魔王に近づいた。

「どうした? まさか、俺に傅くつもりで――」

 魔王が立ち上がり、知子へ半歩踏み出すと、その腹に、いつの間にか抜き放たれていた

知子のナイフが抉りこまれた。

「こんにちは。死んでください」

「うわあああああああああああああいきなり行ったああああああああああああ!」

 背後で茅沙の絶叫が聞こえる中、茅沙は狂気の漂う双眸で魔王の腹へセラミックナイフ

を抉りこんでゆく。

 しかし、動揺していたのも束の間、魔王は直ぐに知子を突き飛ばし腹に刺さったナイフ

を抜き取った。

「グフッ…………やはり。やはり…………人間風情など信用に値しないという事か! い

いだろう! 貴様らの首を取り! ポポコ国王に絶望を見せてやる!」

 知子が携行するナイフは四本。直ぐに新たな刃を抜き、構えた。

「あ、あのちいちゃん……話し合いは…………」

「大丈夫。ちゃんと話し合うから。でもその前にダメージを与えなければならないの」

 困惑する茅沙を他所に、知子と魔王は戦闘を開始する。

「オラアアアアアアアアア!」

 魔王という名から、魔法を中心とした攻撃を想像しやすいが、華奢な外見とは裏腹に、

超人的な腕力で知子を圧倒する。本来ならば好ましくない、短剣による防御を行わなけれ

ば即座に細切れにさてしまうような爪の鋭さと、それを振るう力。

 知子が回避した場所にあった石造りの壁はバターのように切り裂かれ、爪の先端から発

せられているらしいかまいたちが、知子の防具と肉を抉る。

「どうしたどうしたあ! 貴様らお得意の不意打ちしか能が無いのか人間風情が!」

 罵声を浴びせながら襲ってくる魔王に、知子はなすすべなく逃げ回る。

 そこへ、間を割るように茅沙が滑り込み、拳を突き出した。

「や、やめて!」

 茅沙の拳に驚異的な威力があると看破したのか、魔王は即座に攻撃から回避へ切り替え、

後方へ下がる。

「そこの能無しと違って、貴様はやるようだ」

「ち、違うの。私達は貴方とお話しに来ただけで……」

 魔王が嫌味たらしく笑った。

「ほう。人間社会では初対面の相手の腹に穴を開けるのが礼儀なのだな。勉強になった」

 茅沙が慌てて訂正する。

「そうじゃないの! あ、あのね…………どうして貴方は、モンスターを作って人間を襲

うのかな、って。それがもし、私達に解決できる事なら、喧嘩しなくて済むかな、って」

 あまりに懸命で健気な様に毒気を抜かれたのか、魔王は知子に警戒しながら構えを解く。

 そして、苦笑しながら茅沙へ目を向けた。

「いいだろう。お前は話せる奴のようだ。少し酔狂だが……俺が人間を殲滅しなければな

らない理由を教えてやる」

 茅沙が生唾を飲みながら頷くと、魔王が語り始めた。

「俺達は元々、この島ではなく大陸西部に住んでいたんだ。そこは争いも無く、俺達魔族

は、自然と共存しながら静かに生きていた。肥沃な土地で、作物はよく育ち、果物や動物

も多くとれた」

 穏やかに語っていた魔王の顔が憎悪に歪むと、茅沙は顔を強張らせる。

「だが。奴らは、人間達は襲ってきた。土地を奪い、畑を荒し、抵抗する者は男女かまわ

ず殺された! 俺はあの時程自分の無力さを噛み締めた事は無かった。だから…………俺

は親友と共に誓った。強くなって、仲間を護れるような力を手に入れようと俺達にもっと

力があれば、大事なものを奪われずに済むからだ」

「そ、それは…………」

 知子が見つめる茅沙は、言葉を詰まらせていた。事の発端を聞かされ、知子すら、魔王

に同情せざるを得ない。

「そして俺は、秘術の研究の末、魔兵(レギオン)の魔法で無尽蔵の兵を生み出す能力と、

生成(ジェネレート)の刻印によってマナを無限に生み出せる身体を得た。これで、人間に

敗北する事は未来永劫無くなった」

 魔王が静かに構え直すと、茅沙が驚き両手を上げる。

「ま、待って?! 貴方と争いたくないの!」

 魔王は構わず、茅沙へ向けて自身の手刀を振り下ろす。

「ぐっ…………う、うう…………?!」

 斬られる寸前で魔王の一撃をを止めたのは、咄嗟に飛び出した知子だった。しかし、規

格外の腕力に圧倒され、短剣で受け止めきれない爪が知子の胸部を切り裂いていた。

 渾身の防御によって辛うじて致命傷は受けていないものの、知子は自身が既に戦闘でき

ない程にダメージを受けてしまった事に歯を食いしばる。

「ち、ちいちゃんどうして?! 私なら――」

「貴女……が、避ける気、なか……た……から…………」

 それは本能的な行動に等しい。知子は死への恐怖が人一倍強い事を自覚していたが、し

かし、仮想世界であっても、親友が目の前で切り裂かれる様を見られる程強くなかった。

 それは、自己の精神を正常に保つ為の条件反射に等しい。

「ちいちゃん…………しっかりして!」

 その場に崩れ落ちた知子は、茅沙によって抱き上げられている事を認識しつつ、既に彼

女を安心させる為の声すら発することができない自身を嘲笑った。血溜りの中で抱き上げ

られた知子は、少しずつ意識が薄らいでゆく。

 しかし、その場を静観している魔王ではなかった。

「先ずは一匹駆除だな。貴様ら人間は生きているだけで有害だ。私欲の為ならば同属すら

平気で殺す。奪い、喰らい、憎み、殺し、陥れ、滅ぼす。感情と欲に生きる化け物さ」

 魔王が手を振り上げると、茅沙へ憐憫の眼差しを向け、悲しげに呟いた。

「お前のような奴が人間なのが残念だ。同属なら、な。惜しいよ」

 その腕が、容赦なく茅沙の背中に振り下ろされる。

 しかし、その爪が肉を裂く事はなかった。

「な、に…………?!」

 魔王の腕を掴み、瞳を涙に濡らしながら茅沙が立ち上がった。

「そんなの絶対におかしいよ! 人間だから、他種族だからって! みんなひとくくりに

してたら、ずっと争わなくちゃいけないんだよ? 仲良くなれる方法だって、あるかもし

れないのに!」

 しかし、涙声になりながら訴える茅沙に、魔王は激昂する。

「たかが数十年生きた程度で知ったように! そうやって信じようとした仲間は何度も殺

されたさ! 教訓に学んだからこその結論だ! 俺達は殺しあう事が宿命なんだよ!」

 茅沙が目を見開き、拳を振り上げる。

「この…………分からず屋!」

 知子が振りぬいた拳は、咄嗟に手を振り解いた魔王の両手に防御された。しかし、大型

トラックの突進に匹敵する拳圧は殺しきれず、まるで玩具のように玉座裏の石壁へと叩き

つけられた。

 魔王がよろけているうちに、茅沙は道具袋から黒い糸を取り出し、跪いて知子へ垂らす。

 死神の糸と呼ばれる、回復魔法の付与された希少な品である。

「ちいちゃん…………待ってて!」

 茅沙の手を離れた糸は、空に無数のヘキサグラムを描き、それらから出た黒い光線が、

知子の損傷箇所を空間から彫り出して行く(・・・・・・・・・・・)。

 そして、僅か数秒で、知子の傷は跡形も無く消失した。

「ち、さ…………?!」

「うん!」

 上手く口が動かなかった知子は、茅沙の手を握り、感謝を伝える。

 そして、知子の完治を確認した茅沙は、立ち上がる魔王へと向き直った。

「は、ははは…………初めてだ。身体を完成させた俺に、有効打を与えた奴は!」

 口を動かしながら、魔王は人外の身体能力を生かして茅沙へ飛び掛かった。その上、一

瞬でキャストされた魔法によって更に筋力を増強させ、速力を増している。一撃目を受け

流した茅沙だが、その猛攻に全く手を出す余裕が無かった。

「くっ…………ううっ!」

「オラオラオラオラオラア!」

 受け流しの技術が卓越していようとも、それを受けるのは愛用の革グローブであり、防

御性能は皆無に等しい。拳を保護する革が徐々に無くなり、素手の拳が露出し始める。素

手で受けないよう絶妙にコントロールする茅沙だが、その防御も限界に近づいてきていた。

 魔王が、切り裂いた皮を払うように腕を振る。

「…………惜しいな。貴様がそんな装備ではなく万全の状態で来ていたなら、俺は殺され

ていたかもしれん。だが」

 魔王が筋繊維が隆起する程の力で腕を振りかぶり、茅沙へ踏み込む。

「俺は…………負けるわけにはいかん!」

「そこまで」

 後方から聞こえた声によって、魔王の動きは時を止めたように停止する。

 玉座の出入り口へ視線を動かした知子には、金色の髪を伸ばす少女と、その背後に立つ

千歳が映る。

 そして、少女の首筋には、知子の持つものと同じ、HTセラミックナイフが押し当てら

れていた。

「魔王。貴方がそれ以上攻撃を続ければ、この子の命はない」

 人質を盾に攻撃中止を要求した千歳に、魔王は身動きできなくなっていた。そして、視

線で強烈な殺意を千歳へと送る。

「き、さ、まぁぁぁ…………!」

 その中で、ようやく状況を理解した茅沙は、慌てて千歳へと近づく。

「ち、ちとちゃん駄目! これ以上したら、本当に私達――」

「魔王。その場から立ったまま三歩後退して」

 千歳は茅沙の話を無視し、魔王へ命令を追加する。

 しかし、黙っていた金髪の少女が、千歳の拘束を解こうと暴れ、叫び声を上げた。

「サターン! 私の事は見捨ててこいつらを倒して! お願い!」

 懇願する少女の悲鳴に、サターンと呼ばれた魔王は自身の唇を噛み千切り、額に青筋を

浮かせる。

 そして、場が静止している間に、損傷の衝撃から立ち直った知子が、ゆっくりと立ち上

がり、魔王へと近づく。

「ねえ、魔王。私の僕になって?」

 突然の提案に、茅沙は驚き、戸惑う様子を見せる。

 そしてサターンは、馬鹿げていると言わんばかりに鼻で笑う。

「俺を、人間風情が使役できるとでも思ったか。俺の魂の魔法防御は完璧だ。身体が致命

傷を受けなければ魔法防御は崩れん。しかし俺の身体は、物理的な損傷を与える事など不

可能に等しい。たかが服従の魔法で御せるものかよ」

 魔王の言う通り、知子が与えた損傷は、既に消失している。魔王が持つ、超回復能力に

よって、茅沙の攻撃すら既に無効化されつつあった。

 しかし、ふらつきながらも知子は不敵に笑む。

「……これで、確証が持てた。貴方を仲間にする方法が」

「何だと?」

 知子はコンソールブックを操作し、ちづるへと音声通話を始める。

「ちづる。お願い」

「了解」

 直後、玉座の間の窓から、オレンジ色の光が飛び込んできた(・・・・・・・・・・・

・・・・)。

 それは魔王の右大腿部へと命中すると、乾いた泥人形が崩れ落ちるように、サターンの

身体が崩れ、遂にへそから下が消失した。

「い、いやああああああああああああああああああああああああ!」

 発狂し、涙を流す金髪の少女。

 その場に崩れ落ちたサターンが、知子を見上げる。

「なに、を……した」

「ポポコの司祭達に白のマナを限界まで込めてもらった魔法弾。人工的に聖剣を作る方法

と同じ。貴方なら知っている筈よね? 貴方の身体と対消滅を起こす、必殺の弾丸よ」

 知子は上半身のみになったサターンに跪き、胸部から露出した黒い(・・・・・・・)

へと手をかざすと、コンソールブックから服従の魔法を選択し、キャストする。

「やめ、ろ…………?!」

 サターンの抵抗空しく、魔王の額には、僕の証である魔方陣が浮き上がる。

 そして、知子は今までの態度が嘘のように、頭を下げてサターンへ謝罪する。

「ごめんなさい。情報収集から、貴方は折れそうに無かったから。どうしても仲間にした

くて、こんな強引で非道な手を使ってしまった」

 知子は千歳に合図すると、金髪の少女から刃を退ける。

 すると少女は、直ぐにサターンへ駆け寄り、回復魔法らしきものを掛け始める。

 そして、元々の回復能力が強力である為か、サターンの身体は少女の回復魔法によって

瞬く間に元の状態まで復元された。

 そして、恨めしく知子を睨む金髪の少女と、不可思議なものを見るかのように知子を見

るサターン。

 知子はサターンに、微笑を向けながら口を開いた。

「貴方に、世界の半分をあげる。だから、私の仲間になりなさい」


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