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悪役令嬢の憂鬱  作者: くるくるもふもふ
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丸め込…交渉っぽい

この子絶対精神年齢6歳違う…

なにこのカオス。


「あの…」

『うわあああん帰してよぉ!!』

『五月蝿いなぁ、泣かないでよ汚い。毛並みが崩れたらどうしてくれるの?ジンギスカンにするよ?』

「あの!」

『すう、すう…すやぁ……』

『うわあああんっ』

「聞いてくれませんか!」


目の前では延々と、延々と!コントのような下りが続いている。す

もう、魔法陣の外ではお婆さんとボスぽっかーんって顔してるし、私の方もなんとなく魔力が戻ってきた気がする。


つまりそれほどの時間をかけていつまでも同じことを繰り返しているのだ。


『なあに、愛し子戦うの?』


狐さんがちらりと私を見やり、尻尾を揺らした。


「あ、あの…とりあえず話し合いしませんか?それから泣いている子を帰してあげないとかわいそうです」


ラブアンドピース


無意味な戦いダメ絶対。


毎回毎回戦闘的解決ボディランゲージなんて精神的によくない。


羊さんが背中にハリネズミを引っつけながらこっちに走ってくる。

みんなが一斉に警戒をあらわにするとの反対に、羊さんは泣きながら私にお礼を言ってきた。

…おお、素敵なもふもふ加減


『愛し子ぉ、ありがとおお!!ぼく、ぼくお家に帰れなくなるってふえ……うわあああんっ』

「泣かないの、いい子いい子…」

『いとしごー、ぼくもぉ……ぐぅ』

『撫でさせてあげないこともないけど?』


ハリネズミだと思っていた相手は不思議な姿をしていた。ハリネズミとアルマジロを足して背中の針を煙水晶とかの原石にした感じ。


隣でいつの間にか出ていたオルカさんがハリネズミもどきをクォーツァ、狐をコンケ、羊をメリーナと呼ぶことを教えてくれた。


「いいですよ、ほら。順番順番 」


ナデナデ


『んっ、気持ちいいね愛し子 』


カリカリ


『もっとーもっとかいてー』


もふもふもふもふ


『い、愛し子ぉ…気持ちいいよう…… 』


カリカ…はっ、状況なんて忘れてないですよ。

そこ、リュコス様!胡乱げな目をしない!


さりげなくセツリッカさんやティティさんも混じってるから私だけじゃないもん悪いのは。


撫でるのを止めると五匹とも『ああんっ 』と嘆いて恨めしそうに私の手を見つめた。


「良かったら穏便に帰ってもらえると嬉しいのですが…」

『無理だね。どちらかの命か契約を成し遂げるかの二択しかこの魔法陣を出る方法は出来ないよ』


さっきまで素直じゃない調子で甘えてきたコンケさんが毛繕いをしながら興味なさげに呟く。

しかしその目は先ほどのなで攻撃でうっとりとしていた時とは違い、鋭い光を纏っていた。

あっという間に空気が張り詰め、うとうとしていたクォーツァさんも警戒するようにこちらを睨み付けていた。


…背中の鉱物がこちらに向いているのは気のせいだよね?

魔法や弓のように飛んだりしないよね?


メリーナさんは再び怯えたように右往左往し始めた。


「待ってください。こちらに争う意志はありません。」

『いくら愛し子とは言え利点のない契約はしたくないよ?』

「ええ、こちらこそ。それでは契約をするために交渉しましょうか」


さあ、丸め込…交渉開始だ!

読んでくださりありがとうございます

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