日課っぽい
投稿するのを忘れてました(笑)
「セバスチャンおはよう」
「おはようございます。カナリヤ様」
部屋のすぐ外にはシュッとした燕尾服を着こなした、ダンディな家令のセバスチャン。
おじいちゃんみたいな見た目なのに背筋がしゅっとして優しい顔してるの。
「食事の準備が出来ております。」
「わかったわ、少ししたら食堂に行くわ。」
「かしこまりました。セルン、お嬢様を頼むぞ。」
「かしこまりました。」
次は庭の馬番や庭師たち。
「おはよう皆。」
「おはようございます。お嬢様」
「今朝旦那様のお馬のアレクと奥様のお馬のマリヤの子供が無事生まれましたよ。」
「まあ、私と同じ誕生日なのね!」
「そうです。良かったら名前を付けてやってくだせぇ。」
なんて素敵な知らせでしょう。今日も一日、いい事が続きそうね。
「こちら、朝摘みの薔薇の花でさぁ。良かったら部屋に飾ってくだせぇ。」
「まあ、ありがとう!」
薔薇の花は控えな香りのものを選んでくれて、とてもいい香り。
上機嫌で庭を去り、侍女達や洗濯侍女達に挨拶をしたらようやく食堂へと向かう。
使用人と同じ目線なんて、貴族の嗜みとしては失格かもしれないけど、これが私の日課。