治療っぽい
溢れる色彩は膨大な量の知識と技能だった。
本当にプレゼントボックスの意味ね。
様々な知識の中から魔法の知識、向こうの医学の知識。
両方を合わせる事が何故かできた。
この世界の魔法の原理はとても簡単だ。明確に現象を想像し、精霊に力を貸してもらえるように頼むだけ、それを理解すると後は簡単だった。
「いたいのいたいのとんでいけー!」
歌うように紡がれた言葉は、俗に言う詠唱と言うもの。
言葉はなんだっていい。彼らが理解してくれれば。
傍らにいた柔らかな白いつぶつぶが頷くように瞬いてから何かを放つ。
えふぇくと、とでもいうのか白いつぶつぶがセツリッカの子供に降りかかるのが雪のようで妙に綺麗だった。
「お前…回復魔法使えたのか?」
みるみる傷が塞がっていくセツリッカの子供を見ながら、リンクスさんが恐る恐る聞いてくるけど返事を返す余裕なんて正直ない。
正直かなり、きついのだ。体から大量になにかが抜きさられる感覚。
かなり怖いし立つのも辛くなってきた。
『愛し子!!』
もう一度身体をなでて、異常がないか確認した。
「良かった…もう、安心してください、ませ」
「カナリヤ嬢!!」
気が抜けたのか一気に気が遠くなり、足元がふらつくのをそっとリュコス様が支えてくれた。
ティティさんの叫びを聞き、一気に重くなったように感じるセツリッカの子供を差し出した。




