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悪役令嬢の憂鬱  作者: くるくるもふもふ
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御対面っぽい



初めに感じたのは身も凍るような怒り、そして愛。次に目に刺さったのは雪よりなお白い毛並みを染める赤とその赤に染まる小さな塊。

耳に届いたのは声を荒らげることの出来ないはずの彼女の深い悲しみと怒りの混じった慟哭。


『ああっ、ややこが…私のややこがっ』


白く美しい毛並みを血に染めながら彼女は泣き叫んだ。

白く、密度の高い美しい斑点模様の毛並み、悲しみに濁るアーモンド形の灰青色の瞳。

自身の身体より僅かに長い尾、雪の中に沈まないように太くなった脚。

幻と呼ばれた彼女の正体は、ユキヒョウだった。


『まずいっ、とにかく逃げな!!アレは正気を保っていないっ』


ティティさんが叫ぶのと同時に彼女は私の方を向いた。


『ややこ?…いいや愛し子か、神が私のために愛し子を使わしてくれたのか!!愛し子よ乾いた土地の猫の後ろではなく私の元へおいで、母様が守ってやろう』

『いいから逃げろっ捕まったら氷漬けになると思いなっ』

「そ、そんなこと言っても…」


ど、どこに逃げろと!?

召喚陣は6歳の私が手を伸ばして十人くらい並べる広さ、もとい狭さ。

結界は依然として解かれてないしどうしたらっ。


「ははっこれが第一の精霊とは俺も運が良かった。精霊よ、その3人を贄とし」

『黙れ、クズが』

「ぎぁぁっ!?」


ユキヒョウが結界なんぞ気にするか、と睨みつけるとボスとおばあさんの足元が急速に凍っていった。そのまま膝まで凍らせると興味を無くしたように再びこちらを向く。


『愛し子、こちらにおいで?』

『行くなっ』

『…私の邪魔をするのか乾いた土地の猫よ』

『凍てついた土地の同胞よ、落ち着きな。今のアンタじゃあ、確実に愛し子を傷付けるだろう?まずは雪を収めな、愛し子が凍えてる。』

「…くしゅっ」


そうなのだ、精霊とは感情によって天気まで操れるらしく、室内なのに雪が降っているのだ。

しかも魔力で出来た雪なのでつもりはしないが確実に体温は奪っていくという鬼畜仕様なのだ。


いつも読んでくださって有難うございます。


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