お兄ちゃんは頼れるっぽい
痛みのあまり涙で霞む目をこじ開けて見上げると冷たい目をしたリンクスさんがカルフィと呼ばれたそいつの首元にナイフを突きつけていた。
「こいつ殺したらボスに殺されるんじゃねえのアンタ」
「わー、猫ちゃんむかつくねぇ、別にいいじゃん生きてれば」
「猫ちゃんと呼ぶな、それよりも生贄なんだ、無傷の方がいいに決まってるだろ」
ナイフを気にせず笑うカルフィ、空気が一層冷え込む中、私は身体を支える力もなく、冷たくホコリまみれの床に倒れていた。
「それより、なんで子供を連れてきたのに怒らないのぉ?いつもなら怒ってたのに」
「すでに連れて来られていたら、もうどうしようもないだろ…つーかなんでこんなとこに潜り込んでるんだよアンタ」
「んー?あー?あ!忘れてたぁ、そいつら贄の間に連れてこいってボスに命令されてた」
てへぺろと可愛くもないポーズを取るとカルフィは私のドレスの背中のリボンを掴み、無造作に持ち上げた。
「ひぃぐっ」
へ、変な声でた…けど痛い痛い!!
リボンが蹴られまくったお腹に喰い込んで多少どころじゃない痛みが走る。
「おい、痛がってんだろ。俺が2人とも運ぶ。お前は俺がこいつら連れて逃げないように監視でもしとけ」
慌てたように、しかし傷に触らないように気を付けながらカルフィから私を取り返し、抱き上げてくれるリンクスさん。
片腕での赤ちゃん抱っこなのはなんとなく不服だがまあ、良しとしよう。
「ねー、男の子はどーすんの?俺が持つー?」
「話を聞いてなかったのか、アンタにもたせたら死ぬだろうが。どう見ても魔力欠乏症手前の顔してんだから。…おいでティティ」
呆れたようにカルフィを睨むと、リンクスさんは優しく、甘い声で呼びかけながら空いてる手で自分の心臓のあたりをなでた。
『呼んだかい。山猫ぼうや 』
応えた声は柔らかく、どこか母の温もりを思い出させる力強いものだった。
一瞬、柔らかな黄色い光がリンクスさんの胸から零れでて、形を作る。
それは砂漠の様ななめらかな褐色の毛並み、淡い翡翠色の瞳、ライオンのメスとイエネコを足して2で割ったような小さめな頭。そして頭に比べて大きい、がっしりした身体。
『おや、愛し子じゃあないか。怪我をしているのかい可哀想に…』
…リンクスさんの血に宿る精霊は大きなピューマだった。
ついに出ましたもふもふ!
一切触ってないですがwww
この小説は、私が欲望のために書きなぐっているもふもふ小説です(´・ω・`)…多分




