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悪役令嬢の憂鬱  作者: くるくるもふもふ
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家族ラブっぽい

黒を基調とした侍女服を身にまとい美しい所作で入ってくるセルン。別の国の言葉でカナリヤ、つまり私と同じ名前だからかなりのお気に入りだ。


「おはようございます。珍しいですね、カナリアお嬢様がお目覚めになっているなんて」

「セルン、だって今日は私の6歳の誕生日なのよ?お父様もお母様も兄様姉様もみんな帰ってくるの!」


さっきまでの眠気から一転、身体に心が引き摺られるのか妙にテンション上がっている私。

まあ、家族のことは大好きなんだけどね。

ラインツバード家は代々武官として名を馳せると共に文官としても優秀なので貴族でもかなり特別な扱いを受けている。

さらに外交官としてもかなり優秀らしくて普段は皆王宮に住み込みで働いていて滅多に帰ってこれないらしい。そう、家令のセバスチャンが言ってた。


そんな忙しい人達が今日は私の誕生日のためだけに帰ってきてくれるのだ。


「セルン、早く着替えましょう!お茶の準備を、それからそれから…」

「まあまあ、カナリヤさま落ち着いて。旦那様たちはお昼頃ご到着なさるらしいですよ?」

「お昼じゃ準備なんて間に合わないわ!」

「間に合わせますよ、使用人の名誉に掛けて。」


セルンのかっこいい決めセリフに感動しながらもぱぱぱっと着替えを済ませる。

侯爵令嬢として恥ずかしくない速さで廊下を移動しながら屋敷のみんなに挨拶をして回る。

これが私の日課だ。

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