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悪役令嬢の憂鬱  作者: くるくるもふもふ
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王太子殿下はおかんむりっぽい

みんなが出ていったあと、私はそっと王太子殿下を観察した。

王太子殿下は私と同じ位の歳に見えた。

青みがかった金と言う不思議な髪の色をしていて、瞳が深い深い藍色。

ちょっとたれ目気味の目は優しそうで親しみがもてた。

顔全体のパーツが童顔な配置にあるせいか私と同い年のはずなのに少し幼く見える。


「…は、はじめまして。カナリヤ・エル・ラインツバードです。」

「…………………。」


いつまでも見つめるのは無粋かな、とマナーの先生が教えてくれた最敬礼を取る私。

ちなみに中腰を保つこの姿勢は結構キツイ。

しかも自分より目上の方に許可を貰えないといつまでもこのままだ。



沈黙、沈黙、沈黙。









許可が来ない!


「あの、王太子殿下?」

「…勝手に姿勢を崩せ。敬意を持たないモノの最敬礼など不愉快なだけだ。」


…むかつくわぁ。この××××。

とりあえず前言撤回。親しみなんて少しも湧かない!

こんなのを好きになるなんてゲームの私はどんな感性してたのかしら。


「ありがとうございます。それでは殿下、良かったら我が家の中庭に行きませんこと?とても美しい季節の花を植えているので目の保養になるかと」

「そうだな、ここでお前を見ているよりましだ。」


え、今日が初対面のはずなのになんでこんなに嫌われてるの?


もうやだ、お父様のこと嫌いになってやる。

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