プロローグ
初の作品投稿です。長い目で見てやってください
足音がする。
誰かが近づいてくる。
自分が流した血液で水溜りのようになっている血だまりのなか誰かの気配を感じて目を覚ました。
うつぶせで意識を失っていたので物凄い血の匂いが鼻を通り体の中に入ってくる。
恐らく、この臭いと同じくらい体から血液が流れ出たということなのだろう。
そんな中で一人の人間がこちらに向かって来るということが分かった。
足音を聞くだけでもその人間が相当な武芸の使い手だということがわかる。
目を開いて姿を確認しようとしても瞼が鉛のように重かった。
やがて足音がなくなり、変わりに自分の鼻のすぐ横に大きな気配を感じることができた。
「なんだこいつ?ボロぞうきんみたいな恰好してるな。それもまだガキじゃねえか」
朦朧とする意識の中でそんな声がかすかに聞こえた。
低く辺りに響通る声は男のものだった。
ガキっていうなと反論しようとしても口から出すことができたのは言葉ですらなく、うめき声にも似た言葉にもならない声だった。
「ほう、まだ生きてるのか?ならばお前には選ぶ権利がある。このままのたれ死ぬか。這いつくばってでも生きるか。選ぶのはお前次第だ。」
今死ぬのは困る。見っともない姿を見せても、這いつくばってでも生きなければ。しがみついてでも噛みついてでも自分の命を捨てるわけにはいかない。俺はここで死ぬわけにはいかないのだから。
声はまだ出ない。鉛みたいに思い瞼をかっぴらき、睨むように男を見た。
今の自分にできる最高の形で自分の意思を伝える行為はすることができた。
後は男にその意思が伝わるかどうかだが、自分の意思は、思いは、その男に伝わったようだった。
「生きてるのが不思議なくらいの傷……だが、目に力が宿るか……。ガキのくせに強い意思を持ちやがって。だが、その姿勢嫌いじゃない。強い意志を持ったやつは好きだぜ俺は。」
くくくと喉で笑いながら男は嬉しそうな声でそうのたまった。
「ぼーず、俺と一緒に来るか?お前の生を繋いでやる。」
自分の意志では動かない体、しかし首は動かすことができた。
目を開き頷く……。たったそれだけの行為なのに信じられないくらい体力を消費したが……。
血だまりの中最高に寝心地の悪い場所なはずなのに今の自分にはそこが最高に高級なベットに包まれているようにいるように感じるようになってきた。
もともと霞みかけていた意識がさらに遠のいていっているのだろう。
それを感じながらも残りの体力を振り絞って男の伸ばした手を掴んでいた。
今にも雨が降り出しそうな、鉛色の雲が空一面に広がる朝だった。
そんな夢を見た。もう3年も前のことだった。
自分の書いた文を見返すとくどいのがわかる…。
こんな文章しかかけない作者の小説ですがどうかよろしくお願いします。