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神様リスナーと転生者  作者: キャズ


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第41話 無効の隙を突く

 協力を願うと、ロザリン達極炎の光星は即座に前に出た。自分のライバルであるリディルカが協力を頼むという事がどういう事かを理解しているからこそ、それに対する行動も早い。すぐさま戦闘モードに移行し、共闘の流れとなった。

 3人分の手厚い支援を受けたダッドとニーリェは、ベヒモスメタルゴーレム42の攻撃を盾で防いだり素手で軌道を逸らして受け流したりで攻撃を凌ぐ。大した攻撃をしてこないのもあって十分に耐えれそうだ。

 一方リディルカとロザリンは湧いて出てきた雑魚モンスターの対処。僕がどこから敵が迫ってきているかを伝え、近づいてきたモンスターを次々と倒していき、片手間で処理しながらも2人は話していく。


「で、どんな状況ですの?」


 火炎の渦を放ちモンスターを蹴散らしながらロザリンは聞く。


「どうもこヤツは相手に合わせて特定の属性を無効にできる様でな。普通に撃っても効かん」


 にじり寄ってくるモンスターを氷結魔法で凍らせながらリディルカは答える。


「普通に撃っても。という事は、やり様があるという事ですわね」


 火球を放ちながら言うロザリン。


「うむ。試してみたが、どうもこちらが魔法を撃つ時の貯めの瞬間に無効の対象を変えてる様だ。だから・・・」


 電撃の槍を放ちながら答えるリディルカ。


「なるほど。タイミングをずらして当てれば良いと」


「さすがロザリン。我がライバル。話が早い」


 テンポよく攻撃と会話を繰り出す二人。二人の考えはまとまり、皆に指示を出していく。

 先ずはリディルカがハキハキと言う。


「こヤツは魔法を撃とうとする瞬間にそれに合った属性を無効化してくる、魔導士にとっては天敵と言ってもいい相手。普通に魔法を放った所で一切通用しない難敵」


 それにロザリンが続く。


「そこで、わたくし達のコンビネーションで無効の隙を突き、有効な魔法を当てる」


 さらに続いてリディルカ。


「可奈芽は続けて周囲の状況を把握して伝達。それに加えて変異種の状態を把握し、今何が無効なのかを教えてくれ。リディルカとロザリンはそれに合わせよう。ニーリェは変異種の攻撃を凌いでくれ。シシルーはいつも通り全員に強化魔法を頼む」


 リディルカの指示に僕達は「ほーい」「任された」「はい」と意思を伝える。


「ダッドとルドリとリドルは追加で来たモンスターの相手を。倒せずとも持ちこたえてくれれば、わたくしとリディルカで何とかしてみせますわ」


 ロザリンの指示に極炎の光星の3人は「「「はい。お嬢」」」と息の合った返事を返す。


「では、やろうか」


 そのリディルカの声と共に僕達は陣形を変更した。僕が周囲を感知して伝える司令塔。ニーリェがベヒモスメタルゴーレム42の正面に立ち攻撃を引き受け抑える。ダッドとリドルとルドリが体術や障壁の魔法で雑魚モンスターの進行を防ぐ。シシルーが全体を強化して底上げ。そしてリディルカとロザリンの二人がメイン火力として魔法を撃ちまくるのだ。


「今電気無効だよ」


「じゃあ、いきますわよ!」


 その言葉と共にロザリンは魔法の貯めに入る。するとベヒモスメタルゴーレム42の無効対象は火属性に変わった。


「今火無効に変わった」


 火属性は無効になっているけれど、ロザリンはそのまま魔法を放つ。巨大な火炎の刃がベヒモスメタルゴーレム42目がけて解き放たれた。

 その瞬間リディルカは電撃魔法の貯めに入る。すると相手の無効対象は電気属性に変わる。


「また電気無効」


 これにより電気無効の状態でロザリンの火属性魔法が直撃した。

 さっきまで明らかに違う、明確な大ダメージ。ベヒモスメタルゴーレム42は足をガクつかせ、体は大きく揺れた。僕の感知スキルでも体力が削れているのが分かる。

 その後リディルカが一つに集約された強力な雷を放つが、効いている様子は無い。


「なるほどね」


 ロザリンも相手の性質を把握した様子、不敵にニヤリと笑う。これだけのやり取りで理解するとは、ロザリンも流石の実力者だ。

 そしてリディルカとロザリンは、僕の今何が無効になっているのかの掛け声に合わせて波状攻撃を食らわせていく。ロザリンとリディルカが僕の言葉と共に魔法を撃ち攻撃。僕が「火属性無効」と言うと撃つ、僕が「風属性無効」と言うと撃つ、餅つきの様なテンポ感だ。

 そうやって戦っていると、追加の雑魚モンスターも僕達の方へ向かって来る。


「南西の方から来るよ」


「おうよ」


 僕はダッド達に来る方向を伝えて対峙してもらい、ダッド達は頃合いを見て合図を送る。


「頼みます、お嬢」


「撃ちますわ。離れなさい、ダッド」


 ダッドの合図でロザリンが火球の魔法を放って雑魚モンスターを焼いたり。


「こっちもお願い」


「任せるがいい」


 リドルの合図でリディルカが巨大な氷柱を放ち雑魚モンスターを潰したり。

 リディルカとロザリンはベヒモスメタルゴーレム42と戦いながらも合間合間で倒していく。

 陣形は安定し、相手の体力も順調に削れているのが分かる。そしてもう一息というタイミングで変化が起きた。


「む?効かない?」


 効くはずだった魔法が効かなかった。


「こいつ無効にするタイミングを変えたみたい。なんか、当たる直前に無効属性変えてる感じだよ」


「ほう。いまわのきわに型を変えてきたか、さかしい奴め」


 リディルカは一瞬の思考の後ロザリンに向けて告げる。


「ロザリン。君の大魔法をフェイントに使いたい。やれるか?」


 それにロザリンは笑顔で力強く答える。


「もちろんですわ!」


 リディルカとロザリンの2人はこれで止めだと言わんばかりに大魔法を準備する。

 数秒の貯めの後、ロザリンは自身の頭上にゴウゴウと燃える火炎の塊を顕現させた。以前動画で見せてもらったバーンフレアという大魔法だ。脅威的な熱量で周囲の空気が歪む。僕達はシシルーが火属性耐性を付与してくれたおかげで蒸し暑いくらいで済んでいるけれど、火属性に弱い雑魚モンスターは近くに居るだけでダメージを受けている様だ。


「バーンフレア!」


 その言葉と共に、ロザリンは巨大な火炎の光球を解き放つ。

 ベヒモスメタルゴーレム42に向かっていくロザリンの大魔法。自身に直撃するのを察してそいつは火属性無効に切り替えた。


「変わった!」


 僕の合図と共にリディルカも大魔法を放つ。


「これで終わりだ!」


 リディルカが顕現させたのは巨大な雷の槍。電気の槍ならリディルカはいつも使っているけれど、今回のものは一目見て分かる程巨大で作りも精巧。いつものは電気が槍の形にしただけのものだったけど、今回のものは装飾された豪勢な槍がしっかりと形作られている。

 ロザリンの大魔法の後を続く様に放たれたリディルカの雷の槍は、ロザリンの放った火炎の光星を貫き抜き去り、ロザリンの大魔法よりも先に相手に直撃。火属性無効状態のベヒモスメタルゴーレム42に見事有効打をぶち当てた。

 それにロザリンの大魔法が続くが、もう意味はない。既に大分体力を削っていてもう一押しという所だった事もあり、リディルカの攻撃が止めの一撃となった。ベヒモスメタルゴーレム42は倒れ、起き上がる事なくサラサラと消えていった。これにて討伐完了だ。


「よっしゃー!勝ったー!」


 目標を討伐し、はしゃぐ僕。


「後は集まって来たモンスターを倒すだけ。一気に終わらせるぞ」


 リディルカの声に皆は静かに頷き、僕達は残りの雑魚モンスターの掃討にかかる。後はオマケみたいなものだ。

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