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唯一の望み
死んだらどこへ、いつ死ぬか、そんなこと考えていても仕方がねぇ。
ただ、惰性でもなんでも死ぬまで進むだけ。
生きてるだけで良いのさってな。
険しい山を登り、下る。
暗いトンネルを潜り、抜ける。
それの繰り返し。
それの繰り返しで、死ぬために生き続ける。
腐った奴らも皆、いつかは死ぬ。
手持ちの金も、リボルバーも、何も役に立たなくなっていく。
転生があると考えれば、楽になるかもな。
もしあるんなら、早めにお願いしたいところだ。
有名人でも大悪党でもいい。
何か残して、消え去りたい。
それが美学と言うなら、それも良いだろう。
俺にとっては地獄からまた地獄へと移るだけ。
しがないオヤジになっちまっても、
楽園かどうかは分からねぇ。
ひたすら歩いて、また落ちて、また登る。
その繰り返しをするだけ。
それが人生というもんだろう。
弾を込めて、的に当てる。
首が飛ぼうが関係ねぇ。
見てねぇから。
無精髭でもハゲててもいい。
どうせいつかは死ぬんだ。
それまでただひたすらに、永遠とも言える道のりをアクセルに足を置いて、進み続けるだけ。
終わりはないんだ。
果てしなく続くんだ、戦いそのものだな、人生は。
荷台に棺を乗せて、いつ死んでも入れるように。
腐りきった脳みそぶち撒けて、自然に還りたい。
それが唯一の望みだ。




