vol.021 勇者の剣
「…勇者の剣?それって何ですか?」
「蘭丸、説明を任せた」
「勇者の剣とは昔の魔王を倒したという勇者が持っていた剣で、その剣の効果は攻撃を受けた者の攻撃力が20%、素早さが10%、防御力が5%まで下がってしまい、その剣を持ち主は制限を超えた力を出すことができる伝説の剣です。この剣は勇者の剣と呼ばれてますが、種族に関係なく装備することができます」
「要するに、いつやぞの勇者が使ってたから勇者の剣って言われているのね」
「説明ありがとう、蘭丸。それでそんな物騒な件があるらしいから、どうしたらいいか意見ある奴いるか?」
「よろしいでしょうか?」
「何だ?ツバキ」
「魔王様がその剣を装備すればいいのでは?」
「まずその剣は地面に突き刺さっててなんか選ばれし者しか抜けない用に封印されているとか何とかで…」
いつものような話し方になってしまったので、慌てて会議モードに意識を変えた
「抜けなかったんですか」
「いや、そもそもまだリパーカスに行ってない」
「行ってないんですか」
「魔王様ならきっと抜けますよ。だって魔王様ですから」
「理由になってないぞ、蘭丸」
「それで、もう一つの問題は何ですか?」
「夏梅、頼んだ」
「…リパーカスを落とせたのはいいんですけど、そのせいで兵器とかたくさん使っちゃったため、魔王軍の兵器が1/100になっちゃいました」
「「「「…はぁ!?」」」」
ここにいた幹部の声が揃った
「大問題じゃないですか!?」
「とりあえず、人間たちとの戦線に魔法使いをたくさん配置しましたけど、兵器がないため少し心許ないというか…」
「ほら、大問題だろ」
「何で余裕そう何ですか!?」
「余裕あるわけないだろ」
「ですよね」
「そこで、改善点ある奴はいるか?」
そんな急に言われても思いつくはずがないのでみんな黙り込んでしまった
「あの…いいですか?」
手を上げたのは幹部ではなく、人質の桃華だった
「人質が何しに来た!!」
「雨音、ちょっと落ち着け」
魔王は魔法を放とうとした雨音を諫めた
「で、なぜここにいる。桃華」
「やはり身の程をわきまえさせるために1度瀕死にしましょうか」
「やめろ」
雨音を放置してるとそのまま桃華を殺しそうだったので、ツバキとキキョウに頼んで雨音の動きを止めてもらってその間に桃華に案を聞いた
「魔族領から1番近い軍事施設を襲撃して兵器を奪うのはどうですか?魔王さん」
「あのな、軍事施設には兵器が大量にあるだろうがそれを手に入れるまではその兵器が俺たちを向いてるんだぜ」
「でも流石に魔王さんが来ることは想定してないと思います。今までの魔王は基本的に城を出ていないと人間領では伝えられているので」
「…保留だ」
結局それらしい案が出ずにお開きになった
来週には年が変わるということで、次話は1月1日の0時に更新します。半年ご愛読ありがとうございました。そして来年もぜひ読んでください。




