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95話 柔道の内股

挨拶をすませて、顔を上げると部屋の中を確認していく。その中でローザそして男たちと目が合う。


「な、なんだこのガキ!?」

「おつきの生徒か?」

「いや、この女といた奴らと違う」

「どうしてここが、わかったんだ」


私の登場に、男たちが慌てだすが、一人しか姿が見えないことがわかると落ち着きだす。

「ローザ様と同じ学校の生徒です」


「見たとこ、いいところのお嬢様という感じでもないが、人身売買の奴らに売れば、そこそこの値になるんじゃないか?」

「お。いいね。金が増えるなら、」



「一つ。質問してもいいですか?」

男たちに問う

「なぜ、こんなことを起こしたのですか?」


「金のために決まってるじゃねーか」

「あー、あと貴族様がむかつくからかなぁ」

「まぁ、依頼されたからでもありますがね」


「依頼。誰からですか?」


「知らねーよ!」


「そうですか。なら、もう一つだけ、あなたたちに大切な人はいますか?」


少しだけ怒った声になっている自分に気づく。


「あー、イネーなぁー」

「女なら、娼婦のインリーちゃんがいるぜ。俺は」

「バカ、あれは俺が貢いでやってんだ、手えだすんじゃね」

「あー、お前には関係ないだろ」

「もういいじゃん、捕まえようぜ」


男の一人が私に向かって、右手を伸ばしてきた。私は素早く左手で男の伸ばしてきたほうの前腕部の服を握り、右手で、男の左鎖骨あたりの服をつかむ。そして、男を前方に崩し、前回りさばきから相手の内腿を自分の右太腿で跳ねあげるようにして投げる。


「うわぁーーーーーーー」


ドン!!!!!!


男の背中と地面が当たり大きな音が鳴る。突然ということもあり、受け身をとれず、頭も打ったのだろう気絶している。


「な!」

「何が起こった、こんなガキが大人を投げた」

「バカなぁ!!!」


慌てる男たちに向けて、


「私、強いのよ」



男たちよりもローザのほうが驚いた顔をしている。


「あなた、誰?」


不安そうな顔をしながら聞いてくる。


「転校生のアリスです」


ローザは納得できない顔をするが、


その言葉を言い終えると、ローザの近くにあった窓がわれる。


バリィィィィンッ‼︎という音と共にメシスが部屋に入ってくる。着地したのがローザの横だったため素早く、手と足の縄を斬る。


「大丈夫ですか?」

「はい、あなたわ?」

「ユースティテ王国の騎士です。立てますか?」


ローザが立ち上がり、メシスが剣を男たちに突きつける。騎士という言葉を聞き、男たちが慌てだす。


「な、何で、騎士が・・・」

「まさか、時間稼ぎか?」

「ふざけるなーーーー」


叫んだ男がナイフをもって、メシスに向かってくるが、

「遅すぎる。ハァー」

気合と共に振り下ろされた剣でナイフを打てば、ナイフは簡単に男の手から離れていった。男たちが唖然とする中で、メシスが私に近づいてくる。ローザも続く。合流すると


「大丈夫ですか?ローザ様」


「ええ、大丈夫です」


「ちょっと待て、ガキども、これが目に入らないのか?」


男の一人が拳銃を出してくる。ローザは顔を青ざめ、他の男たちには余裕が生まれる中、メシスが一歩私たちの前に出た。剣を構えたメシスと銃の男が対峙する。男が思い切って引き金を引き、銃口が火を噴く。

メシスは静止の魔眼を使い、目をしっかり開き、瞬間に剣を振るう。一閃が、一発の銃弾を斬り裂いた。男は目の前の現象に更に目を剥き、血走らせる。信じられなかったらしく、今度は弾の限り連発する。


「ふ、ふざけるなぁーーーーー」


パンパンパンッ!乾いた安い音が響き、今度は何度も剣を数閃にわたり連続で振るう。次々と銃弾が四散し床へ散らばる。カチャカチャッと、とうとう弾も切れたらしい。何もできなくなった男は膝をつき、それを見ていた男たちは、絶望した顔になる。武器をもった他の男たちは、何もできずそこで立っていることしかできない。


「ここだ、今すぐ突入しろ」


サタン王子の声が外から聞こえてきた。その声と共に家の中に衛兵が入ってくる。戦意をすでに消失している男たちは、抵抗することなく衛兵につかまっていく。こうして、ローザ誘拐事件は幕を閉じた。



柔道の授業のとき、一番簡単にできたのが内股だったのですが、黒帯を獲るときは肩車などがあり、大変でした。みなさんは柔道の技は何が得意、好きですか?燃える技があったら、今後の参考にさせていただきますので、感想に送ってきてください。



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