74話 創作料理
みんなが屋敷に来て、私の部屋にいる。メイドに頼んで大きな机を運んでもらっていたので、私はみんなと一緒におしゃべりしながら、料理が来るのを待つ。みんなが私の部屋の中を見て
「あ、アロマキャンドルを棚に飾っているんですね」
「いいですわね。あのように置けば置物としてもいいですわ」
「母上はあれから、毎日アロマキャンドルを使っていますよ」
「そうだな。なくなったら、また作って渡そうと考えてる」
「アロマキャンドルを作るのも楽しかったですからね」
アロマキャンドルを作った数週間はみんなにとってとても良い時間だったのだろうと思う。私は会話している中で、もうすぐ学園が長期休みに入るため何をするのか尋ねた。
「僕たちは特に変わったことはないですね。隣国を訪問したり、王国を尋ねた他国の王族や貴族に挨拶するくらいです」
「そうだな、学園がない日と過ごし方は変わらないかなぁ」
「わたくしは家族で領地に戻り、ゆっくり過ごしたいと考えております」
「私は、たまっている本をゆっくり読みたいと考えています」
「私は実家に帰って、両親の手伝いをします」
みんなそれぞれ予定は決まっているようだ。
「私は、まだ予定はたっていないですね」
「でしたら、僕たちと一緒に隣国を訪問しませんか?エクリシアも喜ぶと思いますよ」
「突然何言ってんだ、アトラン。招待されているのは王族なんだから、ルセリアは関係ないだろう」
「そうですが?僕は来てくれるとてもうれしいですよ」
「私は、ルセリア様と本をまた買いに行きたいです。兄も久しぶりに会いたいと言っていました」
「あはは、考えておきます」
買い物はまだしも、訪問?旅行は簡単に返事できない。私たちが、楽しくおしゃべりをしていると、メイドが料理を運んできたようで、ドアをノックしてから入ってくる。そして、机の上に私の創作料理が置かれる。
まず一品目は、お通しの枝豆ときゅうりの塩漬けだ。まだお酒をのめない私たちに水やジュースを一緒に用意してもらう。
「これだけか?」
アトランが疑問を言う。
「順番に出てきますよ。先ずは乾杯しましょう」
グラスを持つとみんなもグラスをもって乾杯をする。
みんなお通しの枝豆ときゅうりの塩漬けを興味深く見ていた。サラダなどで食べることが多い枝豆ときゅうりをこのように食べたことがないのだろう。私は枝豆の食べ方を教えるため、手で枝豆を持ち口の中にいれる。基本、ナイフとフォークを使って食べるみんなは驚いていた。私がこういう食べ方なんです、と伝えるとみんな恐る恐る食べていった
「薄い塩味ですが、おいしいですね」
アトランが私の食べ方で、枝豆を食べ、それに次いでみんなも食べていく。
「キュウリも塩味だが悪くないなぁ、この触感が面白い」
ロベルトはきゅうりをフォークで刺し食べて感想を言う。
「このようにして食べるのは初めてですが、悪くないですわね。塩加減もちょうどいいですわ」
「私、この枝豆の味好きです」
「実家でも、枝豆ときゅうりをこのようには料理しません、ルセリア様」
みんなが感想を言ってくれるが、まずまずの好感触だ。まず一品目のお通しは成功だろう。
私たちが食べ終わるころに、メイドたちが新しい料理をもって入ってくる。空の皿を片付け、新しい料理を置いていく。
2品目は揚げ物。野菜や魚の素揚げ、そして鶏肉の唐揚げだ。油で炒めたりすることあるが、このように大量の油で揚げることはない。そのため、私が料理の説明をするとみんな驚いている。
ちょうどいい大きさに切っているため、ナイフはいらない。みんなフォークを使い食べていく。
「素朴な味ですね、でもこの鶏肉だけは下味がしてあるみたいです」
「もしよかったら、塩かこちらのマヨネーズをつけてみてください」
「マヨネーズ?」
「卵とレモンと油で作った調味料です」
唐揚げの皿とは別に小皿に塩とマヨネーズが置いてある。私がマヨネーズをつけて食べるとみんなも一口食べてみんな驚く。
「このマヨネーズというものをつけると味が変わりましたわ」
「うまいな、これを付けると」
「こんな調味料は初めてです」
「おいしいですよ、ルセリア」
「いいなこれ」
みんな揚げ物よりも調味料のマヨネーズに驚いている。男子のロベルトはもりもり食べている。これはこれでいいのかなぁ。
3品目は蒸し物。茶碗蒸しだ。プルンプルンとスプーンで触れば揺れる黄色い物体にみんな驚いている。料理の説明はするが、作り方を聞いても、信じられないという顔をしている。私がスプーンで食べるのを見て、みんなもようやく食べてくれる。
「あ、熱いですね!」
「でも、おいしいですわ。プルンした感触がそのまま喉の奥へ進んでいく。味は濃くなく、しかし薄くもなく」
「俺は、鶏揚のほうが好きだなぁ」
「僕は好きです」
「茶碗蒸し、私にも作れそうです」
茶碗蒸しも、喜んでもらえたようで、次が最後。
4品目はデザート。ババロアだ。ババロアの周りにフルーツを切って置き、見た目をよくした。
「さっきの茶碗蒸し?に似ていますね」
「だが、今度のは甘いぞ」
「フルーツと一緒に食べることで、酸味、甘み、渋みが混ざり、おいしくなっています」
「初めて食べる味です」
「おいしいです、ルセリア様」
みんな最後までおいしく食べてくれたようだ。最後にコーヒーを出して、みんなの感想を聞いていく。
「どれも食べたことがない料理で、驚きました。今日はいい経験をさせていただきました。ありがとうルセリア」
「どれも、上手かったが、俺はあのマヨネーズに驚かされた」
「わたくしは茶碗蒸しが気に入りましたわ」
「私はババロアがおいしかったです」
「どれも、すごくおいしくて、珍しい料理ばかりでした。ルセリア様」
「満足していただいたようで、よかったです」
みんなの感想を聞いて、肩の荷が落ちる。みんな色々料理のことで聞きたいことがあるようだが、大分時間も立って、外は暗くなっている。「今日はこれでお開きにしましょう」と言うと、渋々納得してくれたようで、みんなが席を立ち、自分たちの馬車に乗るために玄関まで歩く。帰り際に、みんなが笑顔で馬車に乗っていく姿を見て、きちんと私がみんなにお礼できたんだなぁと思った。
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読んで下さりありがとうございます。皆さんは友達を家に呼んで、料理を出そうとしたら、どんな料理を出しますか?簡単でいい料理があったら、ぜひ教えてください。感想・評価、レビュー、ブックマークをよろしくお願いいたします。(*^_^*)」




