68話 お誘い
数日が立ったが、あれからロイスは毎日のように私たちのクラスにやってくる。自身が考えたアイディアノートをもって、意見を聞きに来る。
「おはようございます。ルセリアさん、今日も見てください」
「今日も来たのね。ロイスさん。毎日すごいわね」
「はい。ルセリアさんに意見を聞きたいこともありますが、/////会いたかったので」
「そうなの?私よりも、もっと詳しい生徒はいるはずよ」
「いえ、ルセリアさんのひらめきや発想にかなう生徒なんていませんよ」
ロイスが私を持ち上げてくれるが、私の意見は前世の知識なので、私の発想ではない。本当のことを言うわけにも行けないため、すごく申し訳なくなる。
私たちは農業について話していく中、
「おい、もうチャイムが鳴るぞ、早く自分のクラスに帰れよ」
「ロベルトの言う通りです。もうすぐ休み時間が終わりますよ、ロイス君」
不機嫌な顔のロベルトと笑顔だが目が笑っていないアトランがロイスに注意する。後ろの席にいるステラとシルフィは呆れた顔をしている。
「あ、もうそんな時間ですか?アトラン様、ロベルト様ありがとうございます。それでは、ルセリアさんまた明日」
すごく行動的になったと思いながら、私はロイスを見送った。
初めてロイスが私たちのクラスを尋ねたとき、クラスのみんなが驚いていた。別のクラスの生徒を尋ねることはあるが、それはあくまで身分が同じ、つまり庶民は庶民、貴族は貴族の生徒を尋ねるのが当たりまえだったから、庶民が貴族を尋ねてくることに対して、みんな驚いた。
「まったく、毎日来るなぁ、あいつ」
「あれでは、クラスからも浮いてしましますよ。いじめ問題が解決してまだ間もないのに」
「ほんとですわね」
「元気なことはいいことだと思いますよ、あはは」
「ルセリア様はすごいですね。いじめ問題もすぐに解決して、その生徒とすぐに仲良くなっている。私ルセリア様が農業にお詳しいとは知りませんでした」
「いえ、別に詳しいわけではないのですが、、、」
苦笑いをしながら、答えたところで先生がクラスに入ってきて授業がはじまる。
ロイスが自分のクラスに帰ってきて、椅子に座ると、周りの生徒が話しかけてくる。
「おい、ロイス、また会いに行ってたのか、ルセリア様に」
「ここんとこ、毎日だろ、大丈夫か」
同じクラスの男子が話しかけてくる。貴族の生徒からのいじめがなくなり、今まで話かけづらかった生徒たちが今は話しかけて来てくれる。ただ、僕は彼らよりもルセリアさんと話したい思いが強く今日もだが会いに行っていた。
「貴族の生徒にそれも公爵令嬢に会いに行くなんてなぁ、勇気あるよお前」
「たしかになぁ、俺達にはまねできないわ」
「別にそうでもないでしょう。話してみるときちんと話聞いてくれるし、優しいし」
「あー、はいはい、お前がルセリア様を好きなことは分かったから」
「/////な、なに言ってんだよ」
「あれ、自覚してない、こいつ」
男子生徒が僕をからかってくる。「好き」という言葉を聞き、顔が熱くなる。
「しかし、ルセリア様を好きになるのは、わかる気がする。彼女、他の貴族みたいに威張ってないし、気軽に庶民の生徒にも話しかけているみたいで、男子生徒や女子生徒からも人気があるみたいだ」
「でも、王子のどちらかの婚約者じゃないかという噂があるぞ」
「???王子の婚約者」
驚いて、大きな声で尋ねてしまった。
「声でかいよ。あくまで噂だよ」
「でも、公爵令嬢ならそういった話もあるんじゃないか?」
「・・・・・」
それから授業が始まるが、ぼくはさっきの話がずっと頭にあり、授業の内容が頭に入ってくるまでにだいぶ時間がかかった。
放課後になり、クラスのみんなが帰ろうと準備する。そんなとき、アトランが私に話があるというので、荷物をそのままにあまり人がいない廊下まで移動する。
「ルセリア、一か月後に母上の誕生祭があるのですが、アストライア公爵から聞いていますか?」
「いえ、聞いていませんが?」
「そうですか。実は今、母上にプレゼントをするものを考えているのですが、何がいいか悩んでいて、できれば今度の休み空いていたら、僕と一緒に母上のプレゼントを探していただきませんか?」
「王妃様のですか?」
特に予定はないが、王子と町を歩くということか?大丈夫かしらそれ。
「もちろん、護衛のものはつけますので、安心してください」
王妃様にはお世話になっているから、かまわないか?
「わかりました。ご一緒いたします。王子様」
名前で言わず、からかうつもりで王子様という。アトランが一瞬驚くが、すぐに笑顔になり、
「よろしくお願いします。ルセリア姫」
今度は私が驚く。そして、アトランはそのまま一生会の会議があるということで、ここで分かれた。
クラスに戻て来た私をみんなが待っていた。
「ルセリア様、どこにいていたのですか?」
「アトラン様に、王妃様のプレゼントを一緒に選んでほしいと頼まれたの?」
「そうなんですの。わたくしたち、先ほどロベルト様からみんなで一緒に王妃様のプレゼント選びを手伝ってくれないか、と頼まれましたの」
「ロベルト様が」
なんだ、全員に声をかけていたのかしら。
「でしたら、ルセリア様もご一緒に行動しませんか?いろんな方の意見が聞けて、きっと、いいものが選べますよ」
「そうですね。明日、アトラン様に聞いてみます」
次の日、アトランに尋ねてみると、「わかりました」と言ってくれたが、私には笑顔で言ってくれるのに対し、後ろを向いて、ロベルトやステラに、受けた顔は笑顔ではなく、怒った笑顔だった。
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