45話 視診の魔眼
学園の相談話も終わり、私たちはお茶会を楽しんでいた。しばらく楽しんでいると、ステラが私に尋ねてきた。
「ルセリア様、少し聞いてもいいですか?」
「はい?」
「あなたは、本当に、ルセリア様ですか。以前の私が知っているルセリア様とだいぶ違うのですが?。変な質問をしていることは承知しておりますが」
不安な表情をされながら、表情を見てくる。
「どういうことですか?ステラ嬢」
アトランが聞いてくる。
「以前のルセリア様は、今のように自分から行動される方ではなく、無口でおとなしい方でした、社交界では我儘という、うわさが流れていましたが?私はルセリア様の生誕祭で何度かお見かけした程度ですが、その時のルセリア様と比べると今のルセリア様はだいぶ違うと思って」
これは・・・はなしたほうがいいのかなぁ?
一旦考えるが、新しくできた友達にできるだけ隠し事はしたくないと私は、正直に話そうと思った。ステラの話に興味を持ったようで、皆が見てくる。
「実は、一か月前に高熱がでて、その時にこれまでの記憶を失ったんです。思い出そうとしているのですが、思い出せなくて。以前の私と今の私が違うのは、そのためだと思います」
「・・・記憶をなくしたですって、本当なのですか、それわ・・・」
「はい」
「「「「「・・・・・・・」」」」」
「ごめんなさい、わたし、・・・」
「いえ、気にしないでください。以前の私を知っている人なら、疑問に思われるのは、あたりまえだと思います」
「ご両親はこのことを?」
「はい、もちろん存じております。記憶がないとわかっても、両親は私を支えてくれています。そして、使用人たちも同じです。私は本当に感謝しています」
「お姉様、、」
心配そうな表情で、私を見てくる。
「わたくしは、あなたの秘密を話させてしまったのですね。・・・・・でしたら、わたくしの秘密も話さなければなりませんね」
「別に気にしていませんから、話さなくていいですよ」
「いえ、わたくしはあなたのライバルなのですから、秘密を話したなら、わたくしも話さなくては公平ではないです」
「皆様、わたくしは魔眼を持っているのです」
「「「「「??????」」」」」
ステラ以外が驚いた顔になる。
驚いてる私たちをほっといて、話し続けるステラ。
「魔眼を使うと、その人の身体の状態がわかるんです。どこの部分が悪いかが」
その言葉を聞いて、私は前世の知識を思い出す。鍼灸師の勉強していた時、施術者は患者に対し施術する前に状態を知らなければならない。視診・打診・聴診・触診・問診、その順番に診察していく。優秀な人になれば、視診だけで、患者の状態がわかってしまうという。
そういえば、アルテミス侯爵のお茶会で、
「よかった。以前、会った時よりも元気そうで、あの時は身体は何とものなかったのに、とても表情が辛そうで落ち込んでいたから」
と言っていた。「身体がなんともない」と言っていたのは魔眼を使って、私をみたためか。
「視診の魔眼」
私は考えたら、口からその言葉が出ていた。
「視診?なんですのそれ?」
ステラ様が聞いてくるので、私は言葉の意味を教えてる。顔の表情や顔色、 皮膚 の変化などの特徴、歩き方などを目で見て行う診察法と 。
「何ほど、確かにわたくしの魔眼の力にその視診という言葉の意味は同じに思えますわね」
納得したように、ステラはうなずく。
「ありがとうございます。ルセリア様、わたくしの魔眼に名前を付けてくれて」
ステラが私の両手を握ってくる。
「は、はい」
なんだか、仲直りをする場面のようで恥ずかしくなってくる、
その様子を眺めていた他の連中は顔を合わせ笑っていた。
「ステラ嬢、あまり魔眼のことは話さないほうがいいよ」
ガイアがステラに注意する。
「もちろん、他の方には話しませんわ。ここにいる皆様も秘密にしておいてください」
「はい」
「もちろんです。ステラ様」
、
「もちろんですよ」
「わかってる」
「ああ、」
と返事を返す。、ステラもだいぶ心を開いてくれたのね。と私は思った。
それからの私たちは時々こうやって集まり、学園のことを相談する面目でお茶会を楽しんだ。
そして、学園の入学式の日を迎える。
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学園生活前のルセリア はここまでです。次回からは 一年生のルセリア が始まります。ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。これからも頑張って投稿していきたいので、私の元気のもとになる皆様のコメント・評価をよろしくお願いします。




