44話 相談する
学園生活が始まるまで、一か月を切った。
学園に向けての準備をしている中、学園の制服が届いた。精神年齢が大人の私には、ちょっとかわいすぎるデザインで、着るのに少し抵抗があったが、気にせず、裾に手を通す。かわいい、、、鏡の前で自分の制服姿を確認する。うれしくなった私は、鏡の前でいろいろなポーズをする。前世の時に読んだ、雑誌でアイドルやモデルがしていたポーズ、カメラがないので、写すことはできないが、もし持っていたら100枚は取ってもらっていたかもしれない。気が付くと一時間以上が経過していた。
制服姿を楽しんだ私は、改めてこれから学園に通うのだということを考える。まだ、どういう学園なのか知らないが、王国派と反王国派に分かれており、そのため生徒たちで対立していると。様々な行事があるようだが、まだ詳しくは知らない。考えれば、考えるだけ不安になるが、学園には、転生してからできたお友達の王子達のアトランとロベルト、自称ライバルのステラ、親友のシルフィが一緒に入学する。誰も知らないままだと、不安だけだったが、知り合いが一緒に入学することがこれほど心強いとは思っていなかった。
「あ、そうだ」
いいことを思いついた私は父親に今思いついたことを夕食の時に提案する。お友達を屋敷に招待したいのと、父親のカイムは驚いていたが了承してくれる。
そして今日、私はお友達を屋敷に招待している。王子達のアトランとロベルト、王女のエクリシア、自称ライバルのステラ、親友のシルフィと兄のガイア、その6人だ。
これからの学園生活のことについての話し合いや、先輩のガイアに学園の様子を聞きたかったからだ。
先ずは、お互いに自己紹介からしていく。すでに知り合いの人もいるが改めて。そして自己紹介が住むと、学園の話を尋ねる。
「ガイア様、学園の様子はどうなのですか」
「ぼくは父上から聞いた話では、貴族と庶民が在学しており、やはり貴族と庶民とで対立しているとそして貴族間であっても王族派と反王族派で仲が良くないと」
「確かに学園は、庶民と貴族の仲がよくない、だが大きな問題は起こっていない。学園に通っているものは庶民の生徒が多い、貴族の生徒も自分たちの立場を理解しているから節度をもって生活している。ただ貴族の生徒は身分の差で位が低いものを見下す傾向がある生徒が多いのが問題だ」
「そうだな、俺も父上から聞いていましたが、在学しているガイアが言うなら、そうなんだな」
「難しい問題ですね」
「貴族に階級があるように、学園の生徒間の中でも階級が生まれているのですね」
「確かに問題ですが、学園を卒業すれば、階級社会に出るのです、経験は早いうちから積んでおくのいいのではないですか」
ステラが鋭いツッコミをする。
たしかに、学園は教養を学ぶだけではない、交流を深め自分の将来をよくする。そのための場でもある。ステラが言っていることは間違っていない。でも私は。
「学園の空気を変えるのは難しいかもしれませんが、せめて私たちだけでも、身分の差にとらわれることなく、学園での生活を送っていきたいです」
「あなた・・・」
「お姉さま」
「はい。私もそう思います。ルセリア様」
「そうですね。僕とロベルトは王族ですが、身分が下のものを軽んじることはしません」
「そうだなぁ。そうした態度の奴を見ると、情けなくなってくるからなぁ」
全員がステラを見る。ステラは目をつむり、大きく息を吐く。
「わかりましわ。私もできる限り、そのように接します」
全員が納得し、この話はいったん終わる。
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