40話 青春の一ページ
また、私はこの部屋に来ている。よくここに来るわねぇ、と心の中で思いながら、私が予知の魔眼を話した時と同じ、前門に王族、左右門に両親、後門は部屋を守っている護衛の騎士の状態だ。唯一違うのは、護衛の騎士にメシスがいるということ。
王女様の生誕祭も無事?終わり、貴族たちも帰ろうと準備していた時、従者の方が、父親の公爵に言伝を伝える。国王陛下からの言伝だったようで、「他の貴族たちがいなくなったら、来てくれと」いう内容だった。もちろん、夫人と娘の私も同伴で。
そして、今にいたる。
「さて、まずわ礼を言わせてくれ。ルセリア嬢、そなたの予知がなければ、我が娘は亡くなっていたかもしれない、ありがとう」
国王陛下が私に向けて、深く頭を下げる。
「本当にありがとう」
と王妃様も頭を下げられる。
「いえ、エクリシア様が無事で本当に良かったです」
それから国王陛下は私が両親に予知を知られた後のことを教えてくれた。
父親のカイムは王族が待機している部屋に向かい、周りの衛兵に言伝を頼む「ルセリアから伝言があります」と衛兵がそのことを国王陛下に伝え、「すぐに通せ」と返事が返ってくる。部屋に通されたカイムは私がみた予知の内容を王族の方々に伝える。最初は驚いていたが、国王陛下がすぐに指示を出す。まず、乾杯の時に配られる王族の方が飲む、飲み物についてだ。国王と王妃はワイン、王子達はジュース、そして、今回主役のエクリシアは国外から届いた、特別なジュースだったが、すぐに別のものに替える。そして、王族に飲み物を注ぐ係だったものを拘束していく。念のため、決してグラスや飲み物に口を付けをするなと。
母親のティアナは、私の魔眼を知る騎士を探していたようだ。騎士団長を見つけ、予知の内容を伝え、騎士団長が急ぎ、王族のいる部屋に向かう。合流した時がちょうど国王陛下が指示を出そうとしたときだった。そのあと、騎士団長が騎士団を動かし、騎士たちが部屋の周りをかこみ、逃げられないよう包囲していった。
今回、グラスに注ごうとしたもの、王女の無事な様子を見て部屋を出ようとした貴族を拘束したと教えてくれた。グラスに注ぐものたちを調べると一人、毒を持ったものがいて毒を発見されると自害したという。貴族たちはまだ、取り調べ中だが、これからの付き合いを考えなくてはならないと国王が言う。
「もし、今回エクリシア様が亡くなっていれば、エクリシア様のためにジュースを用意してくれた国と国交が悪くなっていたかもしれないですね。毒を持っていたということは、グラスについだ後に毒をグラスに入れ、その後に、ジュースが入っていた瓶の中に毒を混ぜれば、犯人はそのジュースを作った国になりますから」
名探偵のように推理していると
「・・・その通りだ。ルセリア嬢。そなたの言う通り、国交が悪くなり、下手をすれば戦争になるところだったのだ」
事の重大さを周りの者たちが理解していき、部屋の空気が重たくなる。
そして、数分が経過したころ、国王陛下が口を開く。
「ルセリア嬢、これからも力をかしてほしい。そなたの力を国のために」
「もちろんです。国王陛下。私にできることは少ないかもしれませんが、できる限りのことは」
私は立ち上がり、決意のもとに皆の前で言う。
「ルセリアお姉様///私も頑張ります」
「ぼくも、微力ながら力をかします」
「俺も力をかすぜ」
と王女様と王子達が立ち上がる。
国王陛下と王妃、そして私の両親は、その様子みて、子供が親の元を離れていくときの表情をしていた。‘いやいや、私たちまだ12歳と11歳だよ‘と心の中でツッコムが、青春の一ページのようだと思う。
「時にルセリア嬢、今回の褒美として、息子たちの婚約者にならんか?」
その言葉で空気が壊れる。
「いえ、お断りいたします」
’’国王陛下、今は空気を読んでください‘‘と先ほどよりも、心の中、大きな声でツッコんだ。
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