29話 護衛の騎士
お茶会から一週間が過ぎたが、今日は私が待ちに待った日、買い物に出かける日だ。
ずっと屋敷の中にいるのも健康に良くない。私は両親に何とか買い物にいけないか相談していた。「ほしいものは、取り寄せてあげるよ」と言ってくれたが、やっぱりほしいものは自分で出かけて買いたい。前世で介護の仕事をしていた時、利用者をショッピングに連れて行ったことが何度かあったが、すごく喜ばれた。その時は、そんなにうれしいんだ?と少し不思議に思っていたが、今はその気持ちがよくわかる。そして、父親のカイムから護衛の騎士を同伴させるから、それが条件だと了承を得た。そのため、朝からすごくうきうきしている。
着る服は貴族が着る豪華な服ではなく、庶民が少し贅沢をして買う位の服を用意してもらう。普段よりも動きやすい服なので、楽しくなる。私は大きな鏡に映った私を見て、うん、今日もかわいい。と自賛する。しばらくして、ドアからノックの音が聞こえ、アリサが入ってくる。
「お嬢様、護衛の騎士の方がいらっしゃいました」
「わかったわ」
アリサが明けたドアに向かい、玄関前に向かう。
玄関前には母親のティアナと護衛の騎士の方が会話していた。
父親のカイムに私が着ていく服は庶民が少し贅沢をして買う位の服と伝えていたので、護衛の騎士の方も私と同じで、武装しておらず、普段着なのか、庶民が着てそうな服を着ている。確かに私が庶民の服を着ていても後ろに騎士の恰好したものがいたら、奇異な目で見られるだろう。それに合わせてくれたのだろう。
母親と騎士に近づいていき、
「今日はよろしくお願いいたします。騎士様。ルセリア・アストライアです」
スカートを少し手で挙げて挨拶をする。
「これは、ご丁寧に。自分は騎士のメシス・アレースといいます。今日一日、ルセリア様をわが身に変えてもお守りします」
騎士様も片腕を胸に当てお辞儀をする。
「はい」
お互いに自己紹介が終わる。 あれ?私この人とどこかで?
ふと疑問に思うことがあったが、私は騎士様と馬車に乗り、母親やメイドたちに見送られながら、王都の町に出かけていった。
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