20話 ルセリアのノート1
屋敷に帰ってきた私は、緊張感が抜けて、すごく、げんなりしている。自身の部屋に戻り、ベットで横になる。よかったんだよね?これで。
私は改めて、今までのことを振り返る。この世界に転生したこと。両親のこと。王族のこと。魔眼のこと。そして、ルセリア・アストライアのこと。
私のことを大切にしてくれる両親。
父親のカイムは娘のすごくかわいがってくれる。社交界の令嬢達の間でも結婚しているのに人気が高く、そのかっこよさに思わず見惚れてしまうようだ。ただ母親のティアナにべた惚れしているようで、浮いた話などはない。
母親のティアナは天然と言えばよいのかマイペースな人だ。綺麗よりもかわいいといった方が正解だ。器量良しで愛想もよい、こんな女性なら男性は守ってあげたくなるのだろう。
今日合った王族の人たち。
国王陛下は、威張っている様な国王ではなく、慈愛に満ちた国王だと思う。家族の前ではいい父親のようのようにふるまっている。なにより、私が婚約を断ったことも、認めてくれた優しい人だ。
王妃は綺麗な顔をしていた。きつめの美人といった感じだが優しい瞳で子供たちを見ていた。きっとすごく子供を大事にする人なんだろう。
アトラン王子は、馬車の事故では助けられた。あの子がいなかったら、私はほとんど何もできず予知でみた光景を現実でみなければならなかったのだから。そう考えるとあの時であったのは運命かなと思ってしまう。
ロベルト王子は、少し反抗期かと思える態度を取ってくるが、根が真面目なため、間違ったことにはきちんと謝罪してくる。ある意味、馬鹿正直なのかもしれない。
エクリシア王女は、かわいいの一言だ。もしこんな妹がいたら、兄は嫁に出すのに反対してしまいそうになるんじゃないかしら。正直、お姉様と呼んでくれた時はうれしかった。
予知の魔眼。
未来をみることができる力。今のとこ転生してから2回みただけだが、この力で母親と多くの民を救えたことは間違いない。
ルセリア・アストライアのことについて。
転生してからのこれまでのことを1つ1つ思い出していく。その中で、゛あれ、そういえば´と、あることを思い出す。それは机の中に入っていた数冊のノートだ。転生したときはこの世界の文字が読めず、断念したが、今の私ならきっと読める。そう思い、私は机に近づき机の中からノートを出す。
古そうなノートから読んでいくことにする。
それはルセリアが書いた日記だった。なかなかに読みにくい文字。ずいぶん昔から書いていたと分かる。初めは何の変哲もない日常のことを書いていた。小学校の連絡帳に書く1日の日記くらいの内容だ。
{今日は、お母様が私のためにおいしいお菓子を買ってきてくれました。一緒に食べてとてもおいしかったです。}
{教師の教え方が厳しい、もう勉強なんてしたくない}
{新しい服をお願いしたら、赤い服をお父様が買ってくれました}
{今日はお父様とお母様とで外に食べにいきました。}
私はページを読んでいく。
しかしそれは途中から魔眼のことについて書かれる日記に変わっていった。眼に力を入れると変なものがみえる。眼が熱くなる。私が魔眼で未来をみるときにおこる症状のことが書かれていた。そしてルセリアはそれが未来の出来事であることを理解していく。
予知の魔眼を持っていると知ったルセリアは一番に聖女という言葉が頭に浮かんだ。歴史に名を残す存在。ルセリアは聖女というものに憧れ、そして聖女になることが夢になった。伝え聞くお話を何度も読んだり、聞いたりした。日に日にその思いは強くなっていったと。
しかし、予知でみる未来は楽しい未来ばかりではない、悲しい未来をみることもあった。しかし、子供のルセリアにはどうすることもできないため。みてみぬふりをするしかできなかった。
子供のルセリアが憧れた民衆を救い導くもの聖女。それに比べ幼いルセリアは何もしない何もできない。それが辛かったと。
しかし、ある出来事がきっかけでルセリアは変わる。それは魔眼でみた映像に父上が殺されていたのだ。
領地にいく途中に運悪く盗賊に出会い、金目のものは奪われ、最後は命まで奪われる。それをみたルセリアはだだをこね、泣き、父上に行かないでと懇願する。父上は「わかったよ」とやさしい笑顔でそう言い、領地に行くことを断念してくれた。ルセリアは父上が救えたことがとても嬉しかった。そして、未来は変えることができるのだということを知った。
ルセリアは自分のやり方で、悲しい未来をかえていこうと強く思ったと。
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パソコンでかいたりスマートフォンに入力したりとはなかなか難しいですね。何度も書き直しをしたりよみなおしをするのですが、それでもところどころ間違ってるところがあります。申し訳ないです。これからも頑張って書いてきますので、評価とコメントを作品の紹介をよろしくお願いします




