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15話 事件の改変

「こたのたび、カイム・アストライア公爵家を招集したのは、3日前に起こった馬車の事故についてだ。反王国派のものが、王子たちの誕生祭で街が賑わってる中、馬車を使い大きな事件を起こそうとしたことだ」


え!事件の話?

「ここにいる。カイム・アストライア公爵が事件をいち早く察知して、ここにいる我が息子達に頼んで騎士団を出撃せたため、国民に大きな怪我もなく事なきを得たのだ」


「「「「「「おおぉぉぉぉぉ」」」」」」


周りの貴族たちから歓声が上がる。

え?私の頭の中に?が浮かぶ。


「そして、ルセリア嬢は民への避難の呼びかけ、負傷した騎士たちの手当てをしてくれたのだ。誠に大義であった」

「もったいないお言葉でございます。国王陛下」


父親のカイムがまたお辞儀する。

「褒美を取らす。何か、望みのものはないか?」


「いえ、私は貴族として当然のことをしたまでです。褒美などもってのほかでしょう。それならば我が娘が望んものを与えてあげてください」


話が私に飛んできた。

「リセリア嬢、そなたに望みはあるか?」


「いえ、私も貴族として当然のことをしたまでです。父上がいらないなら私もいりません」



「親子、そろって無欲なのだな」

国王陛下は苦笑いをしながら言う。

それから国王陛下は事件のことを、より詳しく、貴族たちに説明していった。




それから話が終わると


「この話はこれまでとする、皆、ご苦労であった解散するがいい」


国王陛下が言うと扉に近い順から動き出し退室していった。そして残ったのが護衛する騎士と宰相らしき人と、王族と私たちだけ。


「さてそれでは場所を変えよう」

国王陛下が先ほどより威厳がない声で話す。

あぁぁ、やぱり人目がないときは口調が少し柔らかくなるのね、と心のなかで思う。

しかし、まだ話が終わってないって、今度は何だろう。と、思い父親の方を向くが目をそらされる。母親のほうを向くも同じく目をそらされる。いつもなら、親バカと思えるくらい、私に話しかけて来る両親がこんな態度をとっている。言えないのか。言いにくいのか。

私は広い廊下を歩いていく。歩きながら私はこのあとロクでもないことが待ってるんだなぁと思った。



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