Dining Bar GIFTでオムライスを:小田急相模原
このエッセイの店は主に私の行動範囲である東京の城南域中心に書かれているが、今回は随分と離れた場所である。
友人に頼まれて買い物に行ったのだ。こんな場所まで? と思われるかもしれないが、そもそも北海道在住の友人の頼みである。この地に海福雑貨店なる雑貨屋があり、そこで展覧会(展示即売会)をやっているので買ってきて欲しいというものだ。
行ってきたのは平日の昼、展覧会の初日である。なんといっても人気のアーティストさんの作品だ。初日でもなければすぐに売れてしまうという判断である。その判断は正しく、私が行った時(オープンして1時間も経たぬうち)に何個も売れていたのである。
ともあれ無事、作品を手にし、さて昼時である。
当然土地勘はない。店も知らない。とりあえず散策を始めるのだ。
私は東急電鉄のエリアの住人なので、田園都市線の終点である中央林間からここまで歩いてきたのだが、小田急相模原の駅に出れば何か店でもあるかと思って歩き始めたのだが……これが無いのだ。
別に小田急相模原が田舎すぎて何も無いとかそういう訳ではない。ただ、そもそもせっかく遠くまで来たのにチェーン店に入ってお茶を濁すのもなあというこだわりのせいだ。それがなければこんなエッセイやってないだろう。
それとベッドタウンであるせいか、平日のランチタイム営業をしてない個人店舗も多いのだ。
というわけで小田急相模原の駅周辺をぶらぶらしていて、仕方ないから中央林間がわに戻ろうかとしたところであった。
商業区域から住宅地に入るあたりで、オムライスの看板を見かけたのは。
こじんまりした喫茶店のような外見。悪くない。看板をよく見ればオムライス600円とある。安い!
狭い店舗である。店内にはスティーヴィー・ワンダーのハイアー・グラウンドなど70年代くらいの洋楽がかかっている。いいね、好みだ。
注文したのはデミグラスソースのオムライス、大盛りでドリンクとデザートのセット、デザートは紅茶プリン。
これで600+100+300で1000円ぴったりである。安い。そして美味い。
とろりとした卵、たっぷりとかかったソース。
スプーンを差し込めばライスに流れていくソースは至高である。
そりゃあ高級店には劣るかもしれないが、一般的な喫茶店やファミレスレベルのものよりはずっと美味い。
デザートの紅茶プリンだってシナモンの効いたしっかりした味だ。そして決してデザートちょびっとという訳でもなく、ちゃんと満足できる量である。
今年、横浜のあたりを散策し、赤煉瓦倉庫で食事をしたが、その時に食べたデミグラスソースオムライスが1300円だったはずである。
それがここだと600円だ。今回、大盛りにしてドリンクとデザートまでつけてやっと1000円である。オムライスの味だって全く劣ってはいない。
別に赤煉瓦の店を批判したいわけではない。少なくとも地価・テナント料が全く違うのは明らかだからだ。
だが、この満足感は素晴らしい。
別の友人がこの町の雑貨屋に行きたいというので、連れていくことになった。その時にまたこの店に来よう。今度は別のソースのオムライスを食べよう。そう思える店であった。
Dining Bar GIFT
デミグラスソースのオムライス
デザート
別の日に食べたホワイトソースのオムライス








