戸越屋でおにぎりを:戸越銀座
所用で戸越銀座に行ったのである。
このあたりの東急線の駅の特徴というか、自宅から電車で行くと乗り換えもあって面倒なのだが、歩くと近い。
例えば武蔵小山駅から戸越銀座に行くには乗り換え二回の八駅かかるが、歩けば1kmもないのである。
さておき戸越銀座での用事が終わったのが16時過ぎ、困った時間帯だ。
ランチタイムは終わり、ディナーには早い。昼を食べていないので腹は減っているが、今しっかり食べたら夕飯が入らない。
軽めに何か腹に入れたい。おにぎりにしようか。そういう気分であった。
戸越銀座の商店街といっても駅前ではなく、国道一号を渡った先にある店である。商店街の端ではないが、だんだんと商店街が住宅街に移り変わり始める位置にある店である。
店の作りは前面がガラス張りでカウンター席。カウンター席の正面には冷蔵のガラスケースがあり、店の構造は完全に寿司屋である。
入り口すぐのところに食券機があり、そこで注文をしてカウンターに座る、あるいはおにぎりをテイクアウトするという形式となっている。
今回私が選んだのは小むすび2つセット。
値段としていくらぐらいを想像するだろうか?
おにぎり2個で小さめと言われれば四百円。でもセットなら七百円くらいかなと思うくらいではないだろうか。
実際のところこのセットは1160円からである。
小さめのおにぎりが2つ、唐揚げが小盛り、煮卵が半分、大きめに切られた大根の漬物が2切れ、味噌汁までついてくるので。
割と高い気もする。だがその価値はある。美味いのだ。
今回私が頼んだおにぎりは青唐辛子味噌とおかかである。
おにぎりは注文してから握られる。今日は暑かったので卓上の麦茶、冷たいものを飲みつつ待つことしばし。
供されるおにぎりは頂点にちょんと中の具材が載っていて、なんのおにぎりか見て分かるデザインとなっているものだ。口に運ぶ。
何だ。そもそも米が美味い。
そこそこの和食屋よりも美味い米である。店頭のポスターにも書かれているが、山形産のつや姫なる米を使用したおにぎりは、その握り方の妙もあるのか、口に運んでもしっかりとおにぎりの形を保っているのにふんわりとした食感。
米に甘味もあり、おかかや辛子味噌の塩気や辛味との相性は抜群である。
おかずもどれも美味い。味噌汁はおかわりできるのも嬉しい。おにぎりの種類も多いため、また今度は別の味を食べようと思う良い店である。
ただこの店は注意すべきことが一つだけある。
今言った通り、おにぎりの種類が多すぎるのである。四十種類もあるおにぎりから食べる2種類を選べというのは、食券機の前で悩むにはちょっと面倒だ。
機械は一台しかないので、後ろに人が並んでいれば特にね。
貴方に優柔不断の気があるなら、先に戸越屋のホームページにでもいって、事前にこれを食べようと考えておくのが良いだろう。
戸越屋
小おにぎり2個セット
右は卵黄醤油だが左はなんだったか覚えてない








