じゃんがららぁめんで豚骨ラーメンを:秋葉原
この日は友人の作品のコミカライズを買うために秋葉原に来たのである。一日早く買うためにわざわざ書泉ブックタワーまで向かったのだ。
昔はそこそこ秋葉原に足を伸ばすこともあったが、ここ十年くらいは年に一度も行かぬ年が多かった。だが自分の本が書籍化し、なろうの友人たちも書籍化やコミカライズなどの話が増えてきたため、秋葉原に足を伸ばすことが再び増えてきた。
本屋は減っているし、ライトノベルをちゃんと置いてある店舗は限られている。それでももちろん秋葉原まで行かなくとも買うことは可能である。
なんならAmazonで注文する、あるいは電子書籍で購入する方がよほど手間がない。
だがそれはそれとして、神田や秋葉原の書泉に自分や友人の本が積まれているというのは、やはり心躍るものなのだ。
さて、本を購入した後である。秋葉原に行きたい飯屋もあったのだが、今日は定休日であった。また時間ももう一時半をまわり、ランチタイムも終わる頃。新たに店を開拓するには少々遅い。
そうすると、じゃんがらだな。となる。
私はいわゆる九州系の豚骨ラーメンを滅多に食べない。基本的にここじゃんがらのが美味いなと思うためである。
逆に滅多に秋葉原に行かないからこそ、せっかくだしじゃんがら行こうとなってしまい、他の店の開拓が進まないのである。
本場の豚骨ラーメンとも違い、東京人の好む、あっさりとマイルドな味の豚骨ラーメンである故なのだろう。
頼むのは常に定番の「九州じゃんがら」、麺は硬め。トッピングはその日の気分だが、味玉を頼むことが多いか。
豚骨ラーメンはバリカタなどより硬い麺もあり、店にも書かれているが、私はあまり硬すぎる麺を好まない。
普通か硬めくらいがいい。
まずはスープを一口。胡麻と胡椒を挽いて麺を啜り、麺を食い終わる頃に替え玉を注文。替え玉は必要だ。腹が減ってなくても半替え玉で良いから頼むべきだ。
替え玉は辛子高菜で食べるからだ。卓上の辛子高菜をスープに投下。
そして最後、残り二口くらいになったところで紅生姜を入れて麺と共に啜れば口内がさっぱりとした印象になるものである。
昼時を少し外しているから店頭に客は並んでいない。だが店内の席は大半が埋まっている人気店である。
ただこの店を知ったのは二十年以上前のことだが、今や客の過半数が海外の客である。英語と番号での注文する声が何度も聞こえる。
秋葉原の街並みは変わった。そこを歩く人々も変わった。
だが、この店の味と店構えは変わらない。
じゃんがららぁめん
とんこつラーメン
アビーちゃんと一緒








