0084. 閑話・【???】転生者 琴の観察日記② 下
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顕現させる場所は、いつもの庭先や部屋の中ではないようね。やっぱり慎重に行動して、できる限り成功の可能性を上げたいようね。
そんなことしなくても大丈夫だと思うけどな。でも、どこに行くのかしらね。海は近くにあるから、そこかな。
あれ、海とは別の方向に行くようね。そっちの方に池とかあったかな。それに琴ちゃんの両親が一緒に行くみたい。行ったところで顕現した子たちは見えないはずなのにねぇ。雰囲気でも、楽しみたいのかな?まぁ、たまには家族でピクニックに行ってリフレッシュしたのかもね。琴ちゃん、かなり変わった子に見えるから。
目的地までは特に何もなく、静かに移動して無事に着いた。何かイベントがあれば、楽しかったのに残念。池の畔で少し休憩したし、ついに始めるのね。二人に声がけしとかなきゃ。
「花梨ちゃん、水蓮くん、ついに顕現させるみたいよ。準備はいいかな。」
「「はい、準備できてるよ(わよ)」」
「私は、何度も顕現しているから、なんの問題はないわよ」
「顕現させたみたいね。それじゃぁ、花梨ちゃん、いってらっしゃい」
「水蓮くん、行ってくるね。先に行って待ってるから、ちゃんと来るんだぞ」
二人が話していると近くにトンネルが出来た。花梨ちゃんは、自動改札を通り抜けるように、スッとトンネルの中に消えていった。
「花梨ちゃん、行ってらっしゃい。必ず行くから、向こうで待っててねぇ~。必ず向こうでアレやろうね」
「花梨ちゃんは無事に顕現できたみたいだね。次は水蓮くんだけど、大丈夫、緊張してない?」
琴ちゃんの様子を見ると、花梨ちゃんが足元にいる。だいぶ、顕現にも慣れたようで、二人ともリラックスした状態であった。
「大丈夫だよ。緊張よりも楽しみかな。琴ちゃんと会ったら、どんな顔をするのか。それじゃぁ、トンネルもできたようなので、行ってくるよ~」
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無事に水蓮くんも顕現できたね。すごく控え目に琴ちゃんが喜んでいるけど、そんなことを気にせず、3人で内緒話しているわ。行くときに言っていたアレをする気なのかな。何をするのか、楽しみね。
話し合いが終わって、3人が縦に並んでいるけど、ダンスとかするのかな。と思っていたら、それぞれのスキルで、バズーカ砲や剣を空中に浮かしながら作っているわ、かわいいおもちゃみたいになってるけど、これはこれでいいわね。おぉ~、動き始めた、なにかするみたいね。
琴ちゃんが指差して頷くのと同時に縦に並んだままで、池の前でグルグルと走り始めたわ。ランニング?シャドーボクシング?、それとも何か攻撃の連携技でもするのかな。なんで縦に並んでいるのかは、わからないけど。池の周りを何周もしているし、なにしてるのかしらね。
おっ、最後かな。地面を滑るように3人が池に向かっていく、先頭の水蓮くんがバズーカ砲みたいなので池を攻撃しているわ、次に花梨ちゃんができた水柱を木で囲って、狐火ちゃんが、最後に燃やしているわ。いい連携してるわね。
もっとスキルとレベルが上がれば、琴ちゃんが襲撃されても、近づくことすらできなく、心配することは無さそうね。でも、少しやり過ぎね。琴ちゃんもご両親に説明せず許可しちゃったから、みんな、唖然として口をパクパクしているじゃない。
お母さんは、突然のことでショックすぎて蒼白い顔をして倒れるわよ。池とその周辺の地形も変わっちゃたし。まぁ、初回だし、しょうがないけど、花梨ちゃんと水蓮くんは帰ってきたら、少し説教しないと。でも、見ごたえがあって、よかったわ。
他のバージョンとか組み合わせとかあるのかしら、気になるわぁ。説教終わったら、聞き出さなくちゃ。それと私が担当のときにやってほしいとも言わないと。