0083. 閑話・【???】転生者 琴の観察日記② 中
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琴ちゃんは、花梨ちゃんを顕現させてから、さらに魔素を上手く使えるように練習して、少しづつ顕現できる時間を延ばしているけど、自分の魔素量を増やしての顕現だから、かなり強引なやり方なのよね。外部取り込みの方法を練習しなくて大丈夫かしら。
と思ってたら、魔眼で魔素の動きを見て、外部取り込みの方法を検証しようとしてるわ。相変わらず、アイテムボックスの中や他のスキルの活用を考えないのね。
自分でどうにかしなくちゃ、自分で考えねばならないって感じで動くのよね~。使えるモノは使っちゃえばいいのに。まぁ、それが琴ちゃんのいいところだけど。
狐火ちゃんと花梨ちゃんの魔素の取り込みの動きを観察しているようだし、前よりマシか。
狐火ちゃんも花梨ちゃんも琴ちゃんの実験に付き合って、嬉しそうだし、まだまだ琴ちゃんも小さくて時間もあるから、これぐらいの時間の遠回りは、ヨシとしましょうか。観察する時間が増えたってことで。
それにしても、朝早起きして実験するなんて、そんな若いうちからするもんではないと思うけど、今の琴ちゃんが一人で自由に動ける時間は、朝しか無いからしかたないかぁ~。
色々と二人が魔素を消費したあとどうなるか、確認してみているけど、チャチャッと私達に聞くために、狐火ちゃんや花梨ちゃんと念話ができるようにしたらいいのにね。
念話出来るって、気づいてないのかな。向こうの世界VRMMOゲームから、狐火ちゃんや花梨ちゃんが来ているから、ゲームと同じようなことができるって、気づくよね。えぇ、気づいてないのかな。そこまで天然なのか。
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琴ちゃんったら、あれから、座禅禅をしたり、拳法の呼吸と動きを真似したりしていて、面白いわぁ。戦国時代にあんな動きを見ることなんて無いから、周りの子たちがキョトンとしていていいわね。
3歳児体型でよくやろうと思うわ。他の方法もあるけど、自分で考えて実験するって行動パターンは、変わらないわね。
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久しぶりに琴ちゃんの観察担当になって、見ていたら、スキルをもう一度読み直しているようね。あら、何か気づいて、んっ、あまりにショックのようで四つん這いになって、悔しがってるわ。何に気づいたのかな。
あぁ~、錬成スキルの外部魔素を活用する方法ね。確かに常時顕現をさせるための参考にはなるわね。って言うか今ごろ気づいたの⤴
あとまだ、狐火ちゃんと花梨ちゃんと意思疎通ができてないようね。これはスキルでどうこうじゃなくて、できるようにしてあるはずなんだけどなぁ。なんでできてないんだろう。ちょっとあとで確認しておくかな。まぁ、時間はかかるけど、前と同じように意思疎通できるから、気にするほどではないんだけどねぇ。
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おぉ~、ついに3体目の顕現をさせようとしているな。練習している属性から考えて、水系の子だね。そうすると、花梨ちゃんとも相性が良さげかな。それじゃぁ、花梨ちゃんと同じように少し手伝ってあげようかね。おめかしもしてあげないとね。
「ねぇ、花梨ちゃん、水属性の子、あの子って、今どこにいるのかな。琴ちゃん、次はあの子を顕現させようとしてるみたいなのよね」
「あぁ~、水蓮くんですか。彼ならどこかの水辺で遊んでると思いますよ。へぇ~、次はあの子なんですね。これは、あの技を久しぶりに琴ちゃんに見せてあげられそう。でも、私がいつも顕現しているところには、あまり水辺が無いけど、無理やり顕現させるのかな。まぁ、琴ちゃんなら、何か考えてるでしょ」
「あぁ~、いたいた。水蓮くん、琴ちゃんが次に顕現させたいのは、君みたいだよ。どんなおめかしして行く?」
「ボクは男だから、おめかしなんかしないよ~。いつものまま格好で十分だよ。それに変におめかしして、琴ちゃんがひいたらイヤだし」
「そうなの。せっかくのチャンスなのに、いいの?」
「気にしてくれてありがとう、神様。でも、何もしないで、ありのままの自分がいいです。初めて会うなら」