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0082. 閑話・【???】転生者 琴の観察日記② 上

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

 やっと、担当の日になったわ。この日が待ち遠しかったぁ、もう何度も観察してるけど、飽きないのよねぇ、琴ちゃんは。とりあえず自分でどうにかしようとする姿勢、変な自信とコツコツと頑張ろうとする考え、でも、毒を吐く根性。

 いろんなのが混じっていて、見てて楽しいのよねぇ。それにまだまだ体が小さいから、動きがこじんまりとしていて可愛らしくって、尊くて萌過ぎて鼻血が止まりませぬな。

 今日はどんな感じのことをしているのかな。この間は、顕現するために練習して、色々と試していたのよね。

 朝早くから一人だけ起きて周りの様子を伺っているわ。今日、ついに顕現させる気ね。なんて日だ⤴、こんなラッキーな日は、ここ最近無いわ。

 上役からの雑務をガマンしていたからね。それはそうと顕現させるのはたぶん、あの子よね。ちょっと呼んで、おめかしして初顕現をお祝いしてあげよう。

 

 「花梨ちゃ~ん。ちょっと来てもらえるかな。琴ちゃんが、今日、あなたのことを顕現をさせようとしているのよ。せっかく、初めて向こうの世界に行くわけだから、おめかしして行かない?」


「あっ、✕✕✕様(名前はまだ未発表)。呼びましたぁ~。それで琴ちゃんが私を顕現してくれるのですかぁ。まだまだ、トンネルが不安定で行けないと思ってたのに、琴ちゃん、相変わらず、変に頑張りますね」


「そうね。一部は不安定かも知れないけど、あなたが通る時に少し強化されて安定するから、ほぼ大丈夫よ。私もおめかしするアクセサリーに少しだけ力を足し込んでおくから、より安定して安全よ。

 あとは、通れる大きさのトンネルを琴ちゃんが作れるかだけよ。それでどんな感じのアクセサリーにする?」


「琴ちゃんは、今、どんなイメージで考えてるんですか。そのイメージから離れてると、通りづらくなるんですよね」

 

「そうよ。顕現者とのイメージとギャップがあればあるほど、消費量が多くなるから、難しくなるわよ。今、琴ちゃんがイメージしているのは、ちょっと待ってね、他の人の観察日記を読んで探して見るから」

 そう言うと、女神様は他の女神様が書いた日記を読み始めた。

「おまたせ。わかったわよ。琴ちゃんは、花が咲いてるイメージをしながら、木属性の練習をしているようね。花が咲いてるイメージだと、花かんむりとかがいいかしら」


「花かんむりだけだと、ちょっと物足りない気がするので、首輪も花だと良いんじゃないですか」


「あぁ~、良いわね。花かんむりと花のネックレスみたいなのね。それって、ハワイのレイみたいな感じでいいかしら」


「はい、それでいいと思います。イメージは南国の花で鮮やかな色合いのがいいと思います。琴ちゃんもそういう花が好きだったので」


「わかったわ。それじゃ、こんな感じかしらねっと。花かんむりとレイができたわよ。付けてみて」


「わぁ~、ありがとうございます。すごく可愛く出来てるじゃないですか。これを付けて、琴ちゃんに会えるんですか」


「それじゃ、呼ばれるまで、ちょっと待っててね」



ーーーー

 琴ちゃんが、ついに顕現を始めるようね。うんうん、思ったより順調に発動までの準備ができてるじゃない。手順も慣れてきているようね。んっ、トンネルのイメージが桜満開でさくら吹雪が舞うトンネルって、琴ちゃんらしいわね。

 でも、トンネルがしっかりイメージされすぎて、消費が大きくなりそうね。もうぅしょうがないわねぇ。ここまでやって失敗だと落ち込みそうだから、ちょっとだけ補強してあげようかしら。よいしょっと。


『来て、Kawaii花妖精。私と一緒に花で遊びましょう。神威顕現!』

 琴ちゃんったら、無詠唱じゃなくて、声に出すなんて。

自分では、しっかり言えてたと思ってるようだけど、実際は

『来ちぇ、きゃわいい花ようちぇい。わたしゅといっちょにはにゃであそぶまちょう。ちぃんいけんげぇん』

になってるわよ。もうぅ、これは永久保存版で日記に動画もつけなきゃ。ホントに今日は当たり日だわ。


「花梨ちゃん、トンネル、通れそうかな。初めての顕現、いってらっしゃ~い。琴ちゃんによろしくね~。そんな長くいれないと思うけど、楽しんできて」


「はい、トンネルは大丈夫です。通れると思います。久しぶりに会える琴ちゃんが楽しみです。姿がだいぶ変わっちゃてるけど、中身は相変わらずなので、一緒に遊んできますね」


「帰ってきたら話聞かせてね。当面は行き来することになるけど、将来は常時顕現出来ると思うから」


「わかりました。琴ちゃんとのこと、観察してると思いますけど、報告しますね。それじゃ、行ってきます。

 琴ちゃ〜ん、私が行きますから、待っててねぇ~。狐火も久しぶりに遊びましょう」

 トンネルを抜けると、琴ちゃんが目の前にいる。ホントに現実の世界に来れたんだ。琴ちゃんったら、目に涙をためて、かわいいんだから。これからは、私も狐火と一緒に遊んであげるから、覚悟しなさいよ。


「無事にトンネルを抜けて、顕現ができたみたいね。これからは、狐火ちゃんに花梨ちゃんと尊きモノペアが見れるのね。いやぁ~、楽しみだわ」

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