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0080. 閑話・【???】転生者 琴の観察日記① 上

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

「行ったの」

「行ったのじゃ」

「行きおったわ」

「行っちゃったわねぇ♡」

 妾たちは次々と口調を変えながら、虚空に消えていった里見を思っていた。


 それにしても、あやつは完全に気づいていたな。そのうえで、あえてスルーしていたようじゃが。今度の観察は、今までよりは長く期待できそうじゃの。どんな感じに成長していくのか、楽しみじゃわい。

 さて、まずは転生時の約束を果たすため、諸々の事をやるかのう。偽装やら、事前説明やら、やることはあるからな。そう思うと体から次々と抜けていき、それぞれがやりたいことをやり始めた。


 

ーーーー

 さて、琴が転生して数日経ったが、どのような感じかの。手紙を読んで魔素の使い方を覚えたか。アイテムボックスの中身を見て驚いたかのぉ。見てみるかの。


「あやつ、何をしておるのじゃ、手紙しか読んでおらんでは無いか。手紙だけでは基本的な事しかわからんのにな」


「いい感じで琴ちゃん、抜けてるわねぇ~、いいわ~、その抜け感が欲しかったのよねぇ」


「いやぁ、自分で色々と考えてるだけ、マシじゃないの。この間の子よりは自主性があっていいんじゃないの」


「天然なんやろな、愛されキャラでエエやんか、この先のボケとノリツッコミが見ものや」


 彼女、何故か鑑定スキルとか使わなかったり、参考本をアイテムボックスに入れてあるってことを覚えてない感じね。

 一生懸命、身体強化を使って、足とか腕とかを動かしたり、あぁ~とかうぅ~とか、声を出しながら試して魔素をコントロールしようとしているわ。同じ部屋にいる女性に暖かい目で見られて、恥ずかしがっているのは、可愛いわねぇ。

 恥ずかしさにうち悶えている姿はいいわねぇ。当面は、このままでいいかしら、小さい体で一生懸命、足と腕を動かしながら、声を出してる姿は癒されるわぁ。まだまだ、脳内に焼き付けきゃだわ。



ーーーー

 久しぶりに見たら、琴ちゃんったら、『神々(運営)めぇ、優遇チートし過ぎたと思って、仕様変更したかぁ~~、』って、私達のことを怒ってるみたい。

 今のそういうやり方が間違っているだけで、仕様変更とかしないし、できないからねぇって、言ってもわからないか。

 まぁでも、ヤル気が減衰してるみたいだから、ちょっとは魔素がわかるようにしてあげるかな。ちょっとした優遇チートだよ♡〜。



ーーーー

 この間、ちょっと優遇してあげたから、気分が良さげだねぇ~、モノに釣られて頑張るペットみたいで可愛いわねぇ。

 でも、このままだと何も進まなくてツマラナイから、ちょっと狐火ちゃんにも協力してもらいましょうかね。

「狐火ちゃん、聞こえてるぅ~、私よぉ~、わ・た・し。覚えてるかしらぁ~。そっちに行くときに手伝った、わたし」


「あぁ~、神しゃまでしゅね。今日はどうしゅたんでしゅか。琴ちゃんは、全然、わたしゅのことに気づいて無いし、ちょっと側に行くと嫌な感じがするんでしゅけど」


「そうなのよねぇ~、まだまだ魔素が上手く扱えないみたいなのよ。狐火ちゃんも手伝ってあげて。魔素が上手く使えたら、嫌な感じは無くなると思うからぁ」


「そうなんでしゅね、わかりかましゅた。どうしゅれば、よいでしゅか」


「ありがとうねぇ~、優しい子ねぇ、助かるわ~。そしたら、魔素だけのボールを作って、琴ちゃんに渡してあげて、取り込ませて、体に魔素を取り込んで、馴染ませてあげてほしいのよ〜」


「大丈夫でしゅ、ボールを作ってそばに投げるでしゅ、じゃぁ、エィっと」

 狐火ちゃんはいい子ねぇ、ちゃんと話を聞いてくれて、手伝ってくれたわ、それに直接ボールをぶつけるんじゃなくて、そばに投げるなんて、わかってるわぁ~。

 琴ちゃん、寝返りを打てば、届きそうなところに来たから、手を伸ばそうしてる。

 Kawaii〜、萌えだわ。鼻血止めなきゃ。きゃぁ~、届く寸前に女性に持ち上げられて、驚いている顔もいいわねぇ。さすが、狐火ちゃん、絶妙な場所に投げたわね。さすがよ。

 おぉ~、諦めずに魔素を触りに行ったわね。見えない人達からすると、寝返りやずり這いを頑張っているように見えて、微笑ましいんでしょうね。本人は、いたって真剣に魔素ボールを触りに行ってるけど。

 上手く触って、取り込めたわね。取り込めたことに少しキョトンとしてるけど、すぐに手足をバタつかせて、狐火ちゃんにアピールしているわ。いやぁ~、もう鼻血がとまりませんなぁ〜。

 「狐火ちゃん、本人が飽きるまで、毎日、付き合ってもらえるかしら」


「はい、大丈夫でしゅ。琴ちゃんと遊ぶの楽しいので、頑張りましゅ」


「それじゃぁ、よろしくねぇ~、何かあったら、声かけて、聞こえてたら、反応するから」

 琴ちゃんは、魔素が取り込めるのに気づいて、俄然やる気になってるわね、時々、女性に抱き抱えられて戻されてるけど、気にしてないわね。これで少しは魔素の扱いがよくなるかしらね。

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