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0064. 閑話・【八百幻:カーター】冒険者登録とパーティー名

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

 町の中は、日本とヨーロッパの折衷のような感じで、何か授業で習った明治大正のような、それよりも古いような、でも、何か懐かしい感じのする町並みになっていて、歩くだけで、幼稚園や小学校のときに新しい遊び場にワクワクしたそんな気分になった。

 3人組も周りをキョロキョロ見回していてるので、何のトラブルもなく、冒険者ギルドまで来ることができた。

 さて、無事にさらっと登録して、最初のクエストぐらいはやりたいな。そう考えながら、冒険者ギルドの扉を開けて中に入り、受付の職員に声をかける。


「すみません。冒険者登録をしたいのですが、よろしいですか」


「承知しました。みなさん、4人共冒険者登録をされるのでしょうか。それなら、先にあちらのテーブルでこの冒険者登録の書類を書いてもらってから、再度、こちらに来てもらえますか。あと、幻獣召喚をされる方はいらっしゃいますか。される方がいるのであれば、登録後、訓練場で職員立ち会いのもとに実施してもらいますので、このカードを書類と一緒に出してください」

 

「はい、4人共冒険者登録をしたいと思ってます。幻獣召喚はしないので、大丈夫です。それじゃ、書類を書いて出します」

 銀行や役所にあるような立って書くテーブルに向かい、4人で書類を書く。まぁ、書くと言ってもそんなに書く項目があるわけじゃないので、すぐに書き終わり、受付の方に声をかける。


「書類、書き終わりました。これで大丈夫でしょうか」

 4人分の書類を合わせて、受付に出す。


「はい、ありがとうございます。書類は問題ありません。この内容で登録させていただきますので、少々お待ち下さい」

 2-3分、受付のところで待っていると、声かけられた。

「冒険者登録が済みましたので、冒険者カードの本人登録をお願いします。名前をお呼びしますので、こちらの水晶球に触っていただけますか。カードに本人情報を登録しますので」


「それでは、カーターさん、お願いします」

 名前を呼ばれたので、右手で水晶球を触ってみる。これは指紋と静脈認証とか魔力の流れを登録してる感じかな。


「これでカーターさんの冒険者登録と冒険者カードの本人登録は以上になります。カードの所属国と名前以外の詳細内容は本人と冒険者ギルドしか見れませんので、ご安心を。それと冒険者ギルドのルールについては、みなさんの登録が終わったら、させていただきますので、少々お待ち下さい」

 そう言われながら、自分の冒険者カードを見てみる。


【冒険者カード】

所属:冬早国

名前:カーター

職業:見習い冒険者Lv0

スキル:身体強化Lv0、剣術Lv0、採集(冬早)Lv0

    火魔法Lv0


自分のカードを見ていると、ドレッド、バーニ、ジルも順番にカードに登録をしている。特に問題も無く出来ているので、ちょっとホッとした。


「みんな、登録終わったみたいだな。問題なく終わってホッとしたよ。どうする、説明を聞いたら、このまま初クエストを受けてみようか。初めてだから討伐系にするか、採取系にするか、どっちがいい」


「「「…………………………………………」」」

 しまったぁ、ついいつものメンバーのつもりで話しかけてしまった。予想通り、何も返事しねぇよ。もう疲れるな。

「特に希望がないようなら、オレは討伐系を受けたいがいいかな」

 討伐系をやろうと声がけをすると、全員頷いてくれた。どうやら、こっちで決めてやれば、それでいい、悪いは考えてくれるようだ。

 こりゃ、明日、奴にこのことを確認して、間違いなければ、今後はオレが勝手に決めて動こう。何かざまぁ系で俺様の力でここまで登り詰めたと勘違いしているパーティーリーダーの感じがして、嫌なんだが、まぁ、しょうがない。


 その後、ギルドルールを聞いたが、まぁ、よくある内容だったので、問題を起こすなどの間違いをすることはないだろう。あとはクエストを決めて、ギルドから武器と防具を借りれば、やっとクエストに行けるな。


「それじゃ、掲示板でみんなで受けるクエストを決めに行こうか」


「ちょっとお待ちください。みなさん、パーティーでクエストを受けられるのでしょうか。それならば、パーティー登録をする必要がありますので、こちらの書類の記入をお願いします」

 受付窓口から離れようとすると、受付の職員に止められた。なんだ、と思っていると、パーティー登録をしてくれとのことだった。確かにパーティー登録をするのを忘れていた。書類を受け取り、書こうと思ったが、ペンが止まってしまった。


「パーティー名かぁ、どうするかな。このパーティーは一時的なものだから、本来のメンバーとのパーティー名は避けたほうがいいだろ。何が………って、ちょっとオレが考えてみるわ」

 アブナイ、あぶない。つい、何がいいかなって、聞くところだった。聞いたところで、沈黙で返されるだろうから、SAN値を削られるところだったな。

 それにしても、どうするかな。2ヶ月くらいの仮パーティーだから、こだわってもしょうがないし、パッと適当に付けるか。早く決めて討伐クエストに行きたいし。それにしても、奴らちゃんと出来るのか、勇敢とは言わないが、アタックできるのか?

 あっ、勇敢な者たちって感じのチーム名でいいか。みんな、前衛職だし、脳筋なパーティー名にするか。じゃぁ、勇者から取って、『勇なる者』にしよう。


「パーティー名、決めたぞ。みんな、前衛職で勇敢に戦うってことだから、『勇なる者』ってことでどうだ」

 みんな、頷いているのでこれで決定でいいだろう。パーティー名とパーティーメンバーを書いて、受付に出す。


「はい、ありがとうございます。『勇なる者』ですね。それでは、カーターさん、ドレッドさん、バーニさん、ジルさんの4名パーティーで、登録します」

 少し待つと登録が終わった。さぁ~、クエストを受けて、冒険者の第一歩を踏み出すぞ~~

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