0054. 閑話・【八百幻】依頼ランクと武器練習with黒歴史
定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!
さぁてっと、常設依頼の掲示板にある依頼を確認して、狐火ちゃんとの記念すべき第1回目の依頼を決めましょうね。
とはいえ、討伐系の依頼は遠慮したいし、若菜さんは、採取系や町中の依頼も多いって言ってたから、その辺の依頼を受けますかね。せっかくだから、街の外に出る採取系の依頼を探してみようかな。
うーん、採取系の常設依頼は、大したものないなぁ、さっき聞き忘れたけど、依頼って、ランク通りに受けないといけないのかな。ちょっと若菜さんに聞いてみるか。
「若菜さん、すみません。さっき聞き忘れていたんですけど、依頼ってランク通りに受けないとダメですか」
「4人以上のチームで受ける場合は、一つ上のチームランクまで受けることができるわよ。3人以下のチームとソロで受ける場合は、討伐系はランク通り、採取系や町中依頼なら、一つ上のランクまで受けることができるわよ。
琴音さんはGランクに登録したばっかなので、ソロならば討伐系はGランク、採取、町中ならFランクまで受けれるわよ」
「討伐系は問答無用で除外です。あと採取系は、何か良さげのが無い感じです。せっかく狐火ちゃんとの初依頼だから、何か記念に残るような依頼を受けたいんですが、若菜さん、何か常設依頼でオススありますか」
「そうですね。初依頼で討伐系を除くと常設依頼の採取系は、あまり割の良いのは何と思いますよ。さっき説明した通り、Eランクになって一人前です、討伐系も採取系もF、Gランクは、基礎を覚えるための土台づくりの経験用の依頼で何回も同じ依頼を受けて覚えていくためのものですから。
記念に残るようなって言われると無いかな。それならば、町中依頼を受けたほうがいいと思います。町中依頼は住民の方の困りごとを解決する依頼になっているから、同じ依頼は基本的に無いのよ。
だから、一つしかない依頼ってことで記念というか、思い出にはなるんじゃないかしら。ただし、お金については、住民向けなので抑えられてるわよ。多少、住民向けってことで、ギルドからも上乗せがあるけど」
「なるほど、思い出になるけど、お金にはならないと。それでも、町中依頼にしてみようかな、狐火ちゃんとの記念、思い出のほうが大事ですから。
それはそうと、私、武器とか防具って持ってないので、どこで買えますか。一応、冒険者になったので、依頼を受けるなら、準備したほうがよいのかなと思ってるんですが」
「あぁ~、ごめんなさい、そこも説明してなかったわね。Gランクのときは、簡易的な防具と武器は、ギルドから無料で貸し出しているわよ。
ちなみに、Fランクに上がるときに、返却してもらうのだけど、記念で買い取りもできるわよ。結構な人が、最初に冒険者として使った武器と防具だからって、初心を忘れないようにって、買い取りをしているわ」
「そうなんですね。武器と防具、どうやって準備しようかなって、悩んでたんで助かります。
それで、武器はどう選べば、良いですか。さっきから話してる通り、討伐系とかに興味は無いので、前衛というよりは、後衛の武器が良いんですけど」
「そうね。武器は、剣類、鈍器類、棒(竿)状武器、投擲武器、射出武器、格闘武器と大まかに分かれるけど、後衛系がいいなら、剣類と格闘は除外ね。
投擲も貸与品にはないし、弓とかの射出武器は維持費がそれなりにかかってしまって、最初に選んでしまうと苦しくなるから、あまりオススメはしないわ。なので、鈍器か棒状武器かがいいんじゃないかしら。
鈍器だと、棍棒とか、杖などだし、棒状は槍とか薙刀などがあるわよ。小さい訓練場があるから、鈍器と棒状武器を試してみるといいわよ。
防具は、皮革鎧1種類しか貸し出してないので、サイズ合わせだけね。武器も防具も新品だから、汚れとか壊れは気にしないで大丈夫よ、それじゃぁ、訓練場に行きましょうか」
「若菜さん、ずっと私の相手してくれてますけど、受付の方は、大丈夫なんですか」
「クラッガの罰も兼ねて、戻って無いだけだから、まだまだ大丈夫よ」
そうなんだ。私はありがたいが、クラッガさん以外の受付の人がとばっちり受けて大変そうなんだけど……。
「それなら、よろしくお願いします。武器は使った事ないので、使い方を簡単でもいいので教えてくれると嬉しいです」
「えっ、教えるのは無理よ。受付の知識として、知ってるだけだもん。でも、訓練場には担当がいるから、その人が教えてくれるわよ。安心して。それじゃぁ、行きましょうか」
若菜さんの後について、先ほどとは違う訓練場に向かった。
武器の練習は、私の黒歴史ランキングトップスリーに入るぐらい、悲惨な状況だったので、ここでは何も言わない。見てたのが、若菜さんと訓練場のおじさんだけで良かったわ。他に居たら立ち直れなかったかも。
とはいえ、最初の武器も薙刀に決まったので、少しは練習して、狐火ちゃんと連携出来るようにしないとね。狐火ちゃんに迷惑かけちゃう。
「ふぅ~、やっと、依頼を探せる状態になりましたね。ありがとうございました。若菜さん」
若菜さんが疲れた感じで、首を振りながら、少しうつむき加減で後ろに立っている。
「いやぁ、よくあんな状況になったのに、無かったような感じで依頼探しましょうって言えるわね、ある意味最強耐性持ちなのかしら」
ぐっ、そんなひどく言わなくてもって思うが、反論できない。ここはスルーの一択だね。
「それで若菜さん、オススの町中依頼って何かあります?」