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0048. 思い出十一 下 防災都市への道は遠い

明日から閑話になります。まずは、現代の八百幻の話から投稿します。その次に戦国時代の別視点を閑話として、投稿する予定です。


定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

 たきに、防災都市計画の絵図を持って来てもらうと、早速、氏兼に都市機能について、説明し始めた。


「まずは氏兼、門前町を作る場所の具体的な地形を教えてくれますか。実際の大きさに合わせて、防災都市の機能や配置を調整していきたいので」


「殿から、場所は少し聞いておられると思いますが、実際の場所は、平砂浦と呼ばれる場所になりまする。

 浦の大きさは、数里あり、山側へも2,3里程度はある少し拓けた土地になりまする。浦以外の方向は山に囲まれておりますので、鎌倉のような土地になります。社は浦の南側の山側に建立中で、そこから門前町を作る予定にしておりました」


「わかりました。社と海までの距離はいかほどですか」


「社からですと、1里は無いかと思いまする」


「社から山側は、どこまでなだらかですか」


「社からだと山側も同じく1里は無いかと。前方は1里ほどで小さな川がございまする」


「わかりました。説明、ありがとうございます。そうすると、門前町の大きさは、社を中心に海側半里、山側半里、前方は1里ぐらいにしましょう。あとは、社の裏手側も、山を超えた麓に防御施設を準備しましょう」


「姫御子様、ちょっとおまちを、今、考えている門前町の大きさは、そこまで大きくありませぬ。せめて、村一つ分くらいの大きさで考えておりもうした。

 どう考えても、あの場所にその大きさの街を作るのは無理でございまする。この稲村の地よりも、大きい街になりまする」


「氏兼、此度の話は、最終的な街の姿になります。今すぐの姿ではなく、奈良の都や京の都のように計画を立てていきましょうと伝えたではありませぬか、何を忘れておるのです。

 大きさは、先のとおりです。街の外郭には、城壁と堀を準備しましょう。堀を掘った土で土塁を作れば効率的です。今、光賀に頼んでいる原材料が届けば、道作りが進みますし、工具も出来、早くできるようになりますよ」


「あと、堀は水堀にして、門前町の中も通るようにしましょう。火事が起きた際に素早く消火出来るように防災対策として整備していきましょう。

 櫓と防衛塔等も必要ですね。城門は、大きいのは一つでいいですかね。日常使いの門を各壁面に準備しましょう。他にはどのようなモノが必要ですかね」


「あっ、いやっ、言葉になりませぬ。言葉はわかりますが、そのうような事が出来るのか、ようわかりませぬ。

 某の経験でお答えすると申しましたが、それは無理なようでした。もう姫御子様のやりたいようにやられたほうがよろしかと思いまする」


「そうですか。まぁ、すぐには今言ったことは出来ないと思いますが、一歩づつ進めましょう。

 まずは、縄張りをしていきましょう。少なからず民が住んでいるのでしょうから」


「民の心配は大丈夫でございまする。すでに神域、神領とすべく、動いておりますれば、民が何かを言うことはありますまい」


「はぁ、そうなんですね。そうすると、縄張りの絵図を作って行きましょうか。たき、悪いのだけど、新しい紙と墨の準備をお願い。それと机の準備もお願いね」


「琴様、承知しました。準備致しますので、今しばらくおまちを」

 たきの準備が済むまで、少し頭の整理をしておこう。海側は少し堀を深く大きくして、出入り口は最小限にしておこうっと。山側はどうしようかな~。貯水池がほしいよね。そこで、鯉とか魚の養殖とか、合鴨育てたり出来そうだし。そうすると、城壁を高くして、舟屋みたいにするってのもいいかなぁ。総構えをベースにして行こう。

 あと参道の正面は、普通に城門でいいよね。城壁と一体のよくVRMMOである形がシンプルでいいかな。余ってる土地は、水田や畑にして、内部である程度自給自足出来るようにしてと。

 整備の順番として、門前町の住居は大工さん達に任せて、私は、海側の堀づくりからかな。花梨ちゃんが成長して、あのスキルをベースにしたこっちのスキルになれば、だいぶ楽になるけど、まぁ、無い物ねだりしてもしょうがないので、地道にやろう。スキルが使えるようになったら爆速、100倍速を目指せられるんじゃないかな。今から、すごく楽しみ。


 その後、氏兼と新しい絵図を描きながら、私が引っ越すときまでにどこまで建設をするのか等をすり合わせたが、氏兼は最後は、魂が抜けた感じに疲れを出してながら、のそのそと歩いて帰っていった。心のなかで少しやり過ぎたことを謝ったが、『退〇〇、媚〇〇、省〇〇』精神で後悔はしていないのだ。

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