0047. 思い出十一 上 目指せ!令和生活第六弾 防災都市開発計画
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順調にいろいんな仕事をみんなに振りつつ、私のひきこもりモフモフ計画は進んでいるが、根本の住居関連に手が付いていないのだ。
人間、衣食住が重要なのだよ!衣食は手を付けている、成果はこれからだが、なんとなく良くなっていくのではと勝手に思っている。なので、今からは住を進めていくつもりなのだ。
社と門前町は、氏兼が取りまとめ役をしていると言ってたので、早速、会う約束を取らないとね。まずは、どんな感じに街を作ろうと思っているのかの認識のすり合わせとスケジュール確認からだ。たきに先触れをしてもらい、日程調整をお願いしないと。
「たき、先日、父上と話をして、門前町の街づくりについて、氏兼殿と話をするようにと申しつかりました。ですので、氏兼殿のところに行って、予定を聞いて来てほしいのです。私の方は、いつでもよいとお伝えしてね」
「琴様、わかりました。それでは、氏兼殿のところへ行き、お会いする日取りを決めてまいります。早ければ、明日や明後日になるかと思いますが、こちらの話のご用意は大丈夫でしょうか」
「その点は、大丈夫です。一応、簡単な絵図は、用意しておきましたので、それを見ながら話が出来ると思いますよ」
「承知しました。それでは、これから氏兼殿のところへ訪ねてまいります」
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たきに調整してもらって、明後日の昼過ぎに氏兼が私のところに来ることになった。最初は、私が訪ねる予定だったのだが、主君の子供で姫御子の立場だから、気軽に出向いて来ないでほしいと言われてしまったらしい。そう言われると、返す言葉もないので私の部屋に来てもらうことにしたのだ。
「姫御子様、氏兼、ご指示により参集致してございまする。本日は、門前町の街づくりについて、お話があるとのこと。何かお気に障る事がございましたでしょうか」
「氏兼殿、本日はわざわざご足労いただき、ありがとうございます。父上より、私の住む社とその門前町の街づくりに尽力されていることを聞いておりまする。気に障ることはございませんので、ご安心を。本日、氏兼殿とお話をしたかったのは、門前町の防災都市開発計画のことでございます」
「姫御子様、まずはお二つよろしいかな。まず、某のことは、氏兼と呼び捨てにして、そのような言葉遣いは不要でお願い致しまする。それと防災都市とは、いかような事でございましょうか。開発計画をおっしゃられたので、門前町の街づくりに関してのことだとは思いまするが」
「それでは、氏兼と呼ばせてもらいます。それで防災都市とは、街づくりの基礎の考え方になります。昔の奈良の都や京の都のように、街づくり計画を作る際に、防災、つまり、災害が起こりにくくする街づくりを考え、その考えに基づいて作られた街のことを防災都市と呼びます。今回は、新たに門前町を作られるとのことだったので、しっかりと防災都市としての機能が発揮出来る街づくりを氏兼と話をして決めたいと思いまして」
「なっ、なるほど。承知致しました。某には、その防災都市なるモノの全容がわかりませぬゆえに、姫御子様のお話をお聞きして、それを実現するように動き回ると言うことでよろしかと思いまする」
「氏兼、それではしっかりとした防災都市は出来ませぬ。私は、まだまだ子供、市井の人々の暮らしをキチンと理解しきれていないと思います。実際の民の暮らしの様子を知るあなたから見て、生活のしやすさ、敵からの攻撃を防衛できるか等の意見を出していただかなければなりません。承知しましたか」
「承知しました。そのような事までお考えとは、知りませなんだ。お話をお伺いし、某の経験でお答え致しまするがそれでよろしいでしょうか」
「はい、それでお願いします。じゃぁ、説明しますね。たき、絵図をこちらに持ってきてもらえるかしら」
たきに、防災都市計画の絵図を持って来てもらうと、早速、氏兼に都市機能について、説明し始めた。