0004. 卑弥呼様から貰うチートはモフモフの味?
初投稿になります。プロローグ(6話)は、毎日更新します。
それ以降は、3月末までは週2回更新(月木AM7時予定)をしていきます。次話は1月6日7時です。
暖かい目で見てもらえればと思います。
定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてもらえると嬉しいです。
1話1話は、短めかもしれないですが、慣れてきたら、少しづつ長くしていきたいと思ってます。
あと、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!
「幻獣?幻獣は呼べ………るわよ。八百万の神々の一柱になれればだけど」
おぉ、これで狐火ちゃんを呼べる可能性が出てきた。ここは慎重に確認して、狐火ちゃんとの生活を実現しなくては。
「顕現出来る幻獣は、こっちで言うテイマーのように常時顕現出来ますか。それとも、サモナーみたいに召喚して、一定期間で、返還されちゃいますか」
「どっちも可能よ。顕現したあと、あなた以外からエネルギーを外部吸収出来れば、常時顕現も出来るわよ」
オッシャー、これで狐火ちゃんを顕現出来れば、ずっと一緒に生活出来る可能性が出てきた。
「エネルギー消費のチートをどちらにするか決める前に、他のチートを決めて良いですか」
「えぇ、いいわよ。転生前までに全てを決めてちょうだいね」
さっきの何も決めずに転生させようとしたことは、無かったことになってるのね。出来る女を演出しようとしてるのね。
「簡単に死なない程度のチートなんですが、どういうチートをもらえますか」
「そうねぇ、まずは定番の国というか家・一族は、選択出来るわ。ちゃんと、選べる家・一族はリスト化してあるから、その中から選んでね。それ以外は、選べないから」
卑弥呼様からリストを受け取って見るが、私の知っている有名どころは少ない。これで選ぶのは、大変だ。浪岡北畠、江戸、菊池って、何をした人?全くわからないわ。
それに、住む場所はチートではないじゃない。これをチートと呼ばれたら、狐火ちゃんゲットまでは遠い。これは気を引き締めなければ。
「卑弥呼様、これだけだと、選ぶ家・一族でどんな優遇があるかわからないです。あと歴史苦手なので、少し教えてください」
・渡島、蠣崎氏
・陸奥、浪岡北畠氏
・安房、里見氏
・武蔵、江戸氏・太田氏
・伊豆、北条氏
・志摩、九鬼氏
・紀州、雑賀氏
・土佐、一条氏
・肥前、大村氏
・肥後、菊池氏
・日向、伊東氏
「えぇ、そうね。じゃぁ、蠣崎氏は、周りに人が少ないから……で、浪岡北畠氏は、血族が……だから、……」
説明が長かった。聞いてる途中で寝落ちしそうになったわ。でも聞いてわかったのは、住む場所もだけど、時代も戦国時代って言っても、数十年ぐらいのズレがあるのね。
これは、かなり昔のゲームのスタート時のシナリオが複数あるパターンね。やったこと無いけど、〇〇の野望とかだっけ?!
結局、話を聞いても、よく分からなかったな。とりあえず、聞いたことのある大名のそばは、危険よね。あと、米や食料が少ないところ、外さないと。
となると、関東が良いかな。伊豆、武蔵、安房って、今の伊豆半島、東京、房総半島あたりらしいんだよね。
でも、東京は北条氏と徳川氏が沼地だった土地をだいぶ開拓したって、聞いたことあるし、伊豆か房総にしようかな。そうすると、同じ名字だし、里見氏でいいかな。伊豆でもいいけど、北条だと関東でたくさん戦をしないといけないし。そういうのは遠慮したい!!
「卑弥呼様、だいぶ悩んだけど、安房の里見ってところにする。年代は、オススメでお願いします。どうせ、どの時代が良いかわからないので、卑弥呼様にお任せすることにします。次は、何のチートを決めれば良いですか」
「やっと決めたのね。あと体感で10時間くらいよ。早く決めちゃってね。あと決めるのは、2つよ。
初期スキルと初期職業ね、いわゆる、ジョブよ。ホントは種族もあるけど、あなたが行くところは、日本の戦国時代だから、違和感無いように、人族で黒目黒髪の日本人タイプよ。
身長や見た目は、赤ちゃんからの転生だから、栄養次第ね。一応、今と同じくらいまで伸びるようにしたわ」
スキルとジョブね。これは慎重に考えて、狐火ちゃんをゲット出来るようにせねば。種族と見た目は、気にしてないから、勝手に決めてくれて良かった、無駄な時間が取られなくて。
エルフや獣人になったら、妖怪に間違われて、襲われそうだし、欧米人は、戦国時代珍しいから、ゆったり生活出来そうにないしね。身長と見た目は今までどおりかぁ、ちょっとは優遇してくれてもいいんだけどなぁ~、まぁ、慣れた体になると思えば、いいか。
「ジョブは、大きく3つのグループがあるわ。攻撃が得意な戦士等のグループね。戦国時代なら、武将ってところかしら。
もう一つは、生産が得意な職人等ね。農家や商人などもこのグループよ。
最後は、特殊グループね。僧侶、陰陽師や忍者、マタギ等がこのグループよ。詳しくは、リストを見てね。分からなければ、聞いてちょうだい。」
まず、攻撃系のジョブは無しね。完全に前衛タイプじゃない。そうすると、生産か特殊ね。
モフモフするには、やはり動物のことがわかりそうな畜産家とかマタギかしら。
でも、忍者もなんか犬とか使うイメージがあるし、それとチートをもらうにしても、自衛ぐらいできる攻撃ができるジョブがいいわね。そうすると、忍者かマタギかな。
「卑弥呼様。動物をモフりたいし、攻められても、自衛できるぐらいになれるジョブは、なにかありませんか?」
「そうね。動物と相性が良いってことなら、農家、畜産家、マタギ、忍者ね。あと、陰陽師もあるわね。
畜産家、マタギは、あなたのイメージのテイマーに近いわ。テイマー兼サモナーなら、陰陽師ね。
この中で自衛できるというと、マタギ、忍者、陰陽師ね。オススメは、陰陽師よ」
予想通り、マタギと忍者だったね。でも、陰陽師がオススメって。昔、陰陽師を題材にした映画があったって、おじいちゃんに聞いたことあるけど、どんな話か思い出せないし、どうしようかな~。
「陰陽師って、何ができるんですか?名前は聞いたことあるけど、イメージがなくて」
「そうねぇ。かなりいろいろとできる万能職よ。陰陽五行思想に仏教や道教、神道、修験道が混ざったうえに、天文学や暦学、易学を用いて祈祷、占術などで厄祓いや怨霊退治などをしていた人たちよ。
私が生きてた頃は、陰陽師はなかったけど、私はその走りのような事をしてたから、絶対にオススメよ」
卑弥呼様が似たようなジョブについてたし、ここまでオススメするって事は、断ったら、何されるかわからないな。でも、もう少し聞かないと、狐火ちゃんとの生活ができるかわからないから。
「もう少し、詳しく何が出来るか、教えて下さい」
1章、無事に書き終わりました。
1章から週2回更新で3月末まで予約投稿を設定しましたので、引き続き、読んでもらえると嬉しいです。