表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/324

0037. 思い出八 起 幻獣を顕現させるスキルが使えない

見直し改稿したら、『思い出八』が4話になったので、今週は土日も投稿します。


定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

 魔素を使うことを覚えて身体強化をモノにしてから、1年、2歳(数えで3歳)になった私はできる限り身体強化を行って魔素を消費して、魔使力を鍛えていたのだ。

 早く狐火ちゃんの友達を顕現させたいからね。おかげで魔使力以外の能力も多少鍛えられていて、今の能力はこんな感じになっているのだ。


能力:

  体力 :P←Q/D(A)  Up

  力強さ:Q/F(C)

  丈夫さ:P←Q/A(S)  Up

  器用さ:Q/S(SS)

  素早さ:Q/A(SS)

  魔使力:O←P/SS(SSS)Up


 体力と丈夫さ、それと魔使力の三つも能力が上がったの。スキルLvや種族、職業Lvはさすがに上がっていないけど、Lvが上がっていない中では、十分に満足できる結果かなと思えるわ。1年間、身体強化をしっかりと続けてきよかったよ~。


 そして、今の私の生活は、朝と夕方、狐火ちゃんと遊んで、昼間は乳母?(実際は乳母じゃないけど、どんな役割なのか、わからないので、勝手に乳母だと思っている)の『たき』と、どこかからか連れて来た小学生高学年と低学年の姉妹(名前は姉が『ゆき』、妹が『みき』というらしい)と過ごしている。

 昼間は、基本的に部屋で、たきの話を聞いたり、庭を散歩したりするぐらいで、まだまだ、勉強みたいなものはしていないし、体を鍛えるようなこともしていない。まぁ、まだ2歳だからね~。

 とはいえ、この生活もだいぶ単調で物足りなさがだいぶあるのよね~。なので、最近は、庭の散歩のときに、少し走ったりしている。


「琴様〜、そんなに走るとこの間みたいに転んでしまいますので、みきと手を繋いで歩きましょうね。って、また、私の手を外して、走ろうとしてもダメですよ」

 本人的には、みきと鬼ごっこをしているつもりなのだが、すぐに四、五歩で捕まってしまう。

 もうちょっと長く走れるようになると、素早さとかの能力も上がるんじゃないかなと考えている。


「みきちゃん、私はそこまで転びませんよ。この間はたまたま転んだだけで、そんなに毎回毎回転んではないよ〜。

 ちょっと走って遊ぶましょう~。毎日、庭を歩くだけでは、つまらないです。たぁ〜きぃ〜、遊んでいいでしょ〜」

 たきに声をかけて、了承をもらう。前にたきの目を盗んで、走って遊んでいたら、見つかって、めちゃくちゃ怒られたのだ。

 前世とあわせて30近くになって、仕事のミスではなく、怒られるとはおもわず、久々にSAN値が削られたので、それ以来、了承をもらっているのだ。

 たきは、まだ30代前半くらいで前世の私のちょっと上世代だと思うが、女子中学生ぐらいのまつがいるので、迫力が違うのだ。


「琴様、毎回、私に確認されますが、了承はしませんよ。まだまだ、琴様は小さいので、庭の散歩で十分だとたきは、思います。

 走って、ケガでもされたら、殿と御方様に申し訳が立ちませぬ。それと、いつも言っておりますが、『たぁ~きぃ〜』と、言葉を伸ばすのは、はしたのうございます。しっかりと伸ばさず、呼んでくださいまし」


「も〜うぅ~、たぁ~きぃ〜、いや、たきったら、冷たいんだから、父上も母上もかすり傷程度は、気にしないわよ。さぁ、みきちゃん、ちょっと走って遊ぶましょう。あそこの塀まで競争よ」

 語尾を伸ばして、たきに話しかけたら、殺気ある冷たい視線が飛んできたので、慌てて普通に呼び直した。あの視線は殺されるわ。


 こんなやりとりの生活を数ヶ月していると、前より魔使力が上がった気がした。実際の能力は、上がってないが、何か壁を突破した感じがある。


 なんか、そろそろ狐火ちゃんにも新しい友達がほしいわよね~。でも、神威顕現を使わないと新しい子は顕現できないのよね~、転生のときは、スキルを身につける事が出来たけど、スキルの練習はしてなかったんだよね。

 すっかり、狐火ちゃんとの生活に目がいってしまい、神威顕現のスキル練習を失念していた。他のスキルは、練習させてくれたのもあったし、どう使うか、教えてもくれたけど、このスキルだけは、何もわからないのよね。また、魔使力のときのように、トライ&エラーで頑張って、グチったら、使い方が分かるのかしら。


 とりあえず、魔素を溜め込んで、圧縮してみようかな。

イメージは搾油機に魔素を溜めて、ギューッと油を搾る感じで、圧縮してと。ウ~ン、なんの反応もないなぁ。

 2割ぐらいまで、体積が小さくなって、魔素が濃くなった感じはするけど、これからどうすればいいんだろう。よし、この圧縮したのが、変化するところをイメージしながら、心のなかで『神威顕現』をスキルを唱えてみよう。


 『神威顕現、神威〜顕現、神〜威〜顕〜現、神〜威顕現、神威顕〜現、神威顕現神威顕現神威顕現神威顕現』

 って、なんの反応も無いわね。まぁ、身体強化も身体強化って、唱えて無いから、違うんだろうとは、思ってはいたけど、あっさり失敗した。イメージしながら、なんかするのは、間違ってないとは思うんだけどなぁ、身体強化とは違うのか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ