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0033. 思い出六 上 目指せ!令和生活第三弾 令和の綿布団まではまだ遠い

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

 先日、氏兼が光賀から預かった綿花の種子を持ってきてくれた。正直、種を見てこれが綿花の種子かどうか分からなかったが、なんとなく、見たことある種子だったので、まぁ、間違いないだろうからいいかなと思っている。

 これで綿花の種子もどうにか確保できたし、少しづつ生産量、綿花の耕作地を増やして行くことにしようっと。さすがに栽培したことはないので、どんな感じに育つか、観察日記をつけながら、慎重にやっていかないとだね。上手く行かなった場合、最悪、三河で育てている人に育てるコツを聞きに行ってもらわないといけないかもね。

 まだ種を植える時期まで日数があるし、育って収穫できるまでは、まだまだ時間がかかるから、この空いた時間で、サンプルとして買い付けて持ってきてくれた綿を使って、なにか作ろうと思う。

 さすがに綿布団は量が少なくて作れないかもしれないけど、座布団や『ちゃんちゃんこ』とかなら作れそうなので作ってみますかね。

 あと綿糸作るために紡績機があるといいんだけどなぁ~、いまいちよくわからないので、試行錯誤しながらかな。昔、糸車みたいなのを学校の学習体験?か社会科見学?で見た気がするんだよね。だから、何となく作れる気がする。

 綿をフワフワにする事と綿糸を作るところからかしらね。この時代は麻布が主流だと思うし、綿を入れる生地布は一旦、他の地域から買って来るでいいと思う。まだまだ綿を贅沢に使えないので、代替できるところは代替しておかないとね。

 寝ることは、人として大切なことだからいろいろと快適にしていきたいじゃない。

 となると、フワフワにするための道具を作るところだね。綿弓って、この時代にあるのかな?無ければ、構造は簡単だし、弓もあるはずだから、すぐに作れるとは思うんだけどね。

 あとは、ハンドカーダーかなぁ~、ペットの毛づくろい用のクシみたいなやつだけど、竹櫛みたいに作るしかないかな。とりあえず、この二つの道具を作ってみてかな当面は、手作業で綿をフワフワにするしかないだろうしね。

 綿の生産量が増えてきたら、水車小屋でも作って、手作業を自動作業化出来ないか、実験と研究してみるかな。あとで、父上、母上に聞いてみるか~、綿弓があるか。



ーーーー

「父上、母上、琴です。本日はお時間をいただき、ありがとうございまする。

 先日、氏兼から受け取りました綿について、どのように使えるか、授かった御神託を思い出しながら、いろいろと試してはいるのですが、道具が必要であることを思い出しまして、父上達が知っているか、教えていただきたく」


「ふむ、そうか。なんの道具が必要なのか、名前や形を教えてくれるか」


「はい、綿弓というものとほぐし器というものです。綿弓は、弓を小さくしたもので、竹でできているようです。ほぐし器は、別の名前があるようなのですが、この国の言葉ではないと思いましたので、ほぐし器と仮の名で呼んでみました」


「そのほぐし器と呼んだモノの正式な名前は、覚えておるか?神々の言葉で理解はできぬと思うが、一応、聞かせてくれ」


「はい、私が記憶している名前は、ハンドガーターと呼んでおりました」


「はんどがーたー?やはり聞いたことがないの、真里は聞いたことがあるか」


「殿、わらわもはんどがーたー?なるものは、聞いたことは無いですわ、やはり、神の言葉であると思いまする。琴、そのはんどがーたーとは、どのような形をしておるのか」


「はい、そうですね。櫛のようなモノが、何個もくっついた感じになってまして、それに持つところが一つありました」


「琴、残念ですが、そのような形をしたものは見たことは無いわ。絵図にしてもらえれば、木地師が作れるかもしれないわね。それと綿弓も、聞いたことが無いわ。殿は、おわかりになりますか」


「ふむ、残念じゃが、はんどがーたー?も綿弓も、両方とも知らぬ。真里が言うとおり、御神託で見たモノを絵図に描いてはくれぬか。その絵図を基に木地師に作らせようと思う」


「父上、母上、承知しました。まずは、絵図を書きまするゆえ、木地師の手配をよろしくお願い致しまする」

 やっぱり、両方とも無いかぁ。確かに綿がほとんど流通してないから、栽培もほとんどされてないんだろうなとは思ったけね。

 でも、綿花の種子が入手できたから、あるのかなとほんのチョビっとだけ期待してたのにな。

 まぁ、イラストを描いて、渡すかな。絵を描くのは、キライじゃないしね。


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