表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
322/324

0322. 見られてたの恥ずっ

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

「あれだけ派手に音や光が出ていれば不審に思いまする。今日は沙門殿が採取する者たちに同行しておりまして、最初に音や光が起こった際に、何か琴音様にあったら大変だと沙門殿が調査に向かったのです。そうしたら、2度目の音や光がし始めたので、急いでその場所に向かい、たどり着いた先に琴音様が居たと」

 えぇ~、あの時に沙門が居たの?


「沙門が来てたの。来てたのなら、声をかけてくれればよかったのに」


「いえ、着いてすぐに琴音様を探しまして、お声をおかけしようとしました。ただ、御使い様は見えませんでしたが、御使い様とお話されていたようでしたので、遠くから様子を拝見しておりました。話が終わった頃にお声がけしようと思いましたが、そのままどこかに向かわれてしまい、結局、某が入れぬところに行かれてしまったので、氏兼殿に報告するため戻ったのでございます」

 あぁ~、紫翔ちゃんと話して、みんなで連携の確認をしに行くときかぁ~。テンション上がっていて、周りをよく見てなかったかもしれないな。でも、声くらい掛けてくれてもよかったのに。


「そうだったんだ。それで御使い様が顕現されたことをみんな驚かなかったのね。まぁ、それはそれでよしとして。沙門には申し訳なかったね。話しかけてくれてもよかったのに。次は声をかけてね」


「承知しました。次の機会があれば、お声がけ致しまする」


「じゃぁ、話は早いね。みんな知っての通り、今日、御使い様が顕現されました。それも一柱でなく、二柱が顕現されております。実は今も私のそばにおいでにならられてます。みんなには感じ取れないかもしれないけど。

 それで伝えたいことはそれだけでなく、この間も少し話をしたけど、今後、鍛錬の厳しさが増してくると思うの。できる限り、今まで通り昼餉の前には天堂から戻ってくるつもりだけど、鍛錬の内容によっては戻りが遅くなる事もあるという事だけ、先に改めて、伝えておくわ」


「やはり、そうなりますか。琴音様のお体のことを考えれば、そのような厳しい鍛錬をされるのは、避けていただきたいところではございまするが、姫御子様としての御役目を考えますれば、ここは我らも我慢致しまする」

 なんか、氏兼にしては聞き分けがいいじゃない。どうしたんだろう。まぁ、楽に了解してもらったんで、文句は無いけど、肩すかしされた感じだよ。あっけなさすぎる。


「そっ、そう。氏兼達の理解が早くて助かるよ。今、ここにいる御使い様方もお聞きになられて、満足されていると思うよ。見ている限りね」

 氏兼達には見えないが、狐火ちゃん達が居ることをアピールしつつ、反論しないように釘を刺しておきますかね。まぁ、さっきの返事からするとそういうことにはなりそうにないけど。


「それで琴音様、戻りが遅くなる日はわかるのでございましょうか。もしわかるのであれば、某達も心して待てまするし、中でお腹が空いたときに食べれるように握り飯などを準備したいと思いまするが、いかがでしょうか」


「そうね。たぶん、遅くなる可能性がある日はわかると思うよ。今の鍛錬の内容だと4日に1回とか、それぐらいだと思うよ。その日に簡単なご飯を用意してもらえるかな。天堂の中で食べてくるかもしれないし、そこまでお腹が空いてなかったら、そのまま持って帰ってくるようにするよ。それでいいかな」

 軽食まで用意しようだなんて、何がどうなってんだ。気づかいは嬉しいので素直にお願いはしておくけど、これでマンションでのんびりと出来ちゃうわね。今までは食べ物が向こうで残してた物しか無かったから、ちびちびと少しづつ我慢しながら消費してたのが、これで少しは改善するわ。そのうち、毎日軽食かおやつを持っていくようにしちゃおうかな。


「はっ、承知しました。それでは4日に一度、遅くなると思うっておきまする。また、その日に簡単な昼餉を持っていけるように勝手方に伝えておきまする。それで、最初の日は4日後でよろしいでしょうか」


「いや、今日の話だと次の遅くなりそうな鍛錬は、明後日だと思うよ。一応、それで準備してもらえるかな。もし違っていたら、持って帰ってくるから」


「承知しました。それでは明後日に握り飯などを用意するようにに致しまする」


「今日、私から話したかったことは以上だけど、氏兼達から何か聞きたいことでもあるかな」


「そうでございますな。いろいろとお聞きしたいことは個人としてはございますが、みながどう考えているのか確認しておりませんので、後日、みなと認識を整理したうえで、いろいろとお話をお聞かせ願えればと思いまするが、いかがでしょうか」

 そんなに整理しないととっ散らかるぐらいの質問があるのかな?そんなにないと思うけど、まぁ、氏兼達がそれでいきたいと言うなら、それはそれでいいけどね。


「まぁ、氏兼達がそれで良いなら、私に異論は無いよ。質問が整理できたら、言ってよ。天堂から戻ってきた午後なら時間に余裕があると思うし」


「承知しました。それでは後日、日程をご相談させていただきまする」


「じゃぁ、今日はこれでいいかな。お疲れ様」

 ふぅ~、とりあえず最低限のことは伝えられたから、十分かな。これでダンジョン攻略で少し遅くなっても怒られることは少なくなるだろう。

 マンションで狐火ちゃん達とのんびりモフモフタイムも今まで以上に作れるようになるし、完璧だね。ひきこもりモフモフ生活への道がまた一歩進んだ気がする。ニヒッ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ