0321. 共有したけど、反応薄っ
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「みんな、お疲れ様。ちょっと遅くなっちゃたけど、今日はみんなに報告したいことがあるんだ。昼餉を食べ終わったら、話しさせて。もぉ、お腹空いてペコペコだよ。早く帰ってご飯にしよう」
とりあえず、報告あるってだけ伝えてお腹すいたから、戻ろうと促しておく。そうしないと、たぶんだけど、氏兼がしつこく質問してきそうだもんね。
「琴音様、お帰りなさいませ。お話のことをいろいろと質問して聞きたいところではありますが、お腹を空かれているのであれば、急ぎ戻り、昼餉に致しましょう。先触れを出して昼餉の用意をさせまする」
「うんうん、申し訳ないけどそうして。早く戻ってご飯にしようさぁ~、いつも通りに戻る準備して帰ろう」
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奥之院に戻って来て、みんなで昼餉を食べ、少し休憩を挟むことにした。いつもなら、そのままお茶を飲みながら、話をするんだけど、桂華くんと紫翔ちゃんのことをどう話そうかなと思ってね。一応、前フリはしてあるから、そのまま話をしても良いけど、帰って来るのが遅くなる話とうまく絡めて、一度に全てを終わらせたいなとも思ってね。頭の整理をする時間をもらったのだ。
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「よっし、こんな感じでいいかな。たき、まつ、おまたせ、頭の中で話したいことが整理できたから、氏兼達を広間に集めてくれるかな。先に広間に行ってるから。あと、お茶の用意もお願いね」
「承知しました。それでは、まつ達に呼んできてもらい、その間にお茶のご用意をいたしますね」
そう言うと、たきとまつは部屋を出ていった。最近、2人とも用事があると私から離れて1人に直撃してしまうことが増えた気がする。別にそのことは構わないのだが、侍女なんだから、誰かは残ってないといけないんじゃないの?異世界転生ものだと、メイドがいるキャラには離れないメイドがよくいると思うんだよね、無意識の偏見かもしれないけど。
私もそんな感じの立場だと思うんだ。まぁ、ダンジョンに1人で潜ってるから、1人行動できると思われてるのはわかるから、良いんだけどね。
そんなことを考えていてもしょうがないから、広間に行って待ってましょうかね。それに沙門や筑馬達の一族の人が遠巻きに監視してくれてるだろうしね。この間、初めて知ったばかりだけど。
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広間でたきに淹れてもらったお茶を飲みながら、氏兼達を待っていると、ドカドカとした音を立てながら、みんなやって来た。
「琴音様、お待たせいたしました。みな、やってまいりました」
「いやっ、私の方も待たせたね。今日の話は少し頭を整理してから話したくてね」
「そのような重要なお話はどのようなことでございまするか」
相変わらず、話を直球で聞いてくるな。まぁ、それのほうが私は話やすいからいいけどね。
「氏兼は相変わらずだね。そんなにせっつかなくても、ちゃんと話をするから。ちょっと落ち着きなよ」
「はっ、失礼致しました」
そう言って、1-2回深呼吸をしている。
「どう、落ち着いた?」
「もう大丈夫でございますれば、如何なお話で」
落ち着いてないけど、まぁもういいかな。
「それじゃ、話をするよ。この間御使い様の話をしたじゃない。もしかするとそろそろ増えるかもしれないってことを。覚えてるかな。それでね。今日、御使い様が来てくれたんだ、2柱。まぁ、見えてないから、わからないかもしれないけど、今もここに居るんだよ」
「やはりそうでございましたか。そのような話だと思うておりました」
あれっ、なんか想定外の反応だ。もっと驚くかと思っていたのに、普通の反応、いやっそれ以上に冷めている感じもする。どうしてた。
「思ってたよりもみんな冷静な反応だね。だいぶ慣れてきたのかな」
「いえ、そうではございませぬ。琴音様、本日御使い様は、我々が採取している場所の近くに来られたのではありませんか」
「んっ、うん、そうだけど。なんで知ってるの」