0313. とりあえず目標まであと一歩
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昨日の気分転換は、とても良かった。久しぶりにそれぞれと楽しむことができたからね。時々、こういう時間を取って、みんなのことをモフったりして行こうと思え、改めて初心に戻れたかな。
ダンジョン攻略ももう少しで一旦の区切りにできそうだし、桂華くん達を顕現させて、早くモフりたいね。
さて、そういう理由だから、9層と10層クリアで、2人を顕現させるための救済アイテムの入手を急ごう。
「みんな、昨日は楽しかったね。桂華くん達とも遊びたくなったから、早めに救済アイテムを入手して行こうね。そういえば、救済アイテムって、入手できれば、100%顕現できるようになるの。消費アイテムで初回だけで無くなっちゃうのかな。どうなんだろう」
「あぁ～、その辺は聞いてなかったね。ちゃんと後で聞いておくけど、今まで話を聞いた感じからすると、アイテムを使えば、100%顕現できるはずだよ。そして、アイテム自身は、使い捨てじゃなかったと思う。何度も使えるはず」
「おっ、ありがとうね。これで安心してアイテム探しできるよ、9層で。10層はボスを倒せば確定だしね。それじゃぁ、9層目指して頑張ろぉ～」
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ダンジョンに入って約2時間半ぐらい経ったかな。8層も半分以上は探索し終わったから、今日は、9層まで降りれるかも。そしたら、転移陣を9層で登録して、今日のところは引き上げますかね。
だいぶ敵も強くなってきたけど、狐火ちゃん達がいるから、私の戦闘の負担はそれほど大きくないし、効率よく進めてる。レベルアップもそこそこしてるしね。
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その後、30分ぐらいで無事に9層に降りる階段を見つけた。ほっと一安心だ。これで見つからなかったら、5層の転移陣まで戻らないといけなかったからね。とりあえず、今日は転移陣を登録して戻りますかね。
もう3時間くらい経ってるから、マンションでシャワー浴びる時間も無さそうね。シャワー浴びてたら、氏兼達がまた心配してそうだし。今日は仕方ない。そのまま戻りますかね。ちょっと汗臭い気もしないではないけど、お昼食べる前に奥之院でお風呂に入るようにしよう。
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「みんな、今日はちょっと遅くなってごめんね。鍛錬で、だいぶ奥の方まで行ってて、戻って来るのに時間がかかってしまって」
9層で転移陣登録を無事に済ませて地上にすぐに戻ってきたけどいつのよりは戻りが遅かったと思うので、素直に謝っておく。
こういう気づかいが、氏兼達との人間関係を円滑にするのに必要だと思うしね。
「お疲れ様でございました。我らも森林での採取と洞窟での採掘をするようになり、琴音様の鍛錬が移動に時間がかかるのも理解できるようになりましたので、大丈夫でございまする。ただ、今後も鍛錬を続けて我らが入れる場所よりも奥まで行かれるとなると、戻りが午後や夕方になる可能性もあるのでしょうか」
「う～ん、どうだろうね。それは奥之院に戻ってから、話そうか。お腹も空いたし、それと鍛錬で汗かいたのを拭う時間もなかったら、早めに戻って汗を流してさっぱりしたいんだよね」
「そうでございましたか。それでは急ぎ戻りまするか。琴音様は昼餉の準備をしている間にお風呂に入ってはいかがですか」
「うん、そうだね、そうするつもり。昼餉食べ終わったら、さっきの話の続きをしようか。それでいいかな」
「承知しました」
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奥之院に戻って、すぐにお風呂に入った。戻った時に入ったお湯の準備が出来ていたので、誰か先行して戻ってお風呂の準備の話をしてくれたのか。それとも氏兼達誰かの式神を送ったのかわからないけど、汗かいたまま部屋で待たなくてよかったので、助かったよ。
さっぱりとしてから、部屋に戻るとすぐに昼餉の準備が出来たとまつが来てくれた。待ち時間なくスムーズに進むと気持ちがいいね。身体強化をしているとはいえ、探索でかなり歩いたし、戦闘もしたから、早速ご飯を食べよう。今日はいつも以上に食べれそうな気がする。
広間に行くと、氏兼達が待っていた。どうやら待たせてしまったようだ。申し訳ない。
「みんな、またせてごめんね。早速、お昼ご飯を食べよう」
みんなで食べる時は、和室の宴会場での宴会の時のような一人一人に膳が出るような形ではなく、10人ぐらいが腰を下ろして座れるくらいのテーブルでみんなで食べるようにしている。そっちのほうが食べながら話がしやすいしね。それと大皿料理のほうが、洗い物とかも少なくて、負担が減るから。
