0311. やることがわかったのでやるしかない
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この間のバグの話を聞いて、さらに数日。レベルアップとスキルの熟練度を上げるため、ダンジョンの攻略を少しずつ進めている。
まぁ、1層だけ進んだだけなんだけどね。これで7層まで降りれるようになったので、一旦の目標である10層まであと3層になった。もう少しだ。
「花梨ちゃん、バグの件、何かまた動きでもあったかな」
「ちょうど、今日終わったら話そうと思ってたのよ。原因の解消には、前みたいに少し時間がかかりそうなんだけど、回避策が見つかったんだって。その話を伝えていいってさ」
「あっ、そうなの。回避策があったんだぁ。よかったぁ~。これで桂華くん達を顕現することができるね」
笑顔で花梨ちゃん達に話しかけると、少しだけ微妙な顔をされてしまった。何か今のやり取りで変な事があったかな?
「あれっ、どうしたの?何かまずいことでもあった?」
「う~ん、なんか喜ばしちゃったところで落とすのイヤなんだけど、実は回避策をするためには、道具と言うか、ある物が必要になるんだよね」
「へぇ~、そうなんだ。そりゃぁ、そうよね。回避するのに何も要らないんだったら、普通に顕現できるようになってるもんね。それで、その道具?物?って神々が準備してくれるのかな。それとも、私が錬成で作る必要があるのかな」
錬成で作るとなると、結構大変になりそうだわ。はぁ~、また時間がかかりそうね。
「いやっ、それ自体は神々が準備するみたい。この世界と神々の世界をしっかりと繋ぐための目印みたいなものだから、神々の世界で作った物じゃないとダメらしいよ」
「あぁ~、まぁそうかぁ、そうよね。理解したよ。それで神々が物を用意してくれるなら、さっきの落とすって、なんのこと。今のところ、落とされる要素は何も無いけど」
「その物だけど、僕らが持って来ることができないから、ダンジョンの宝箱に入れておくことになったらしいんだけど、その場所がまだ琴ちゃんが到達していない階層なんだよね。だから、ダンジョン攻略を進めないと、桂華くん達を顕現させるための回避アイテムを取れないんだ」
「えぇ~、なんでそんな事になってるの。すでに攻略した階層の宝箱に再度入れておくことにすればいいじゃない。もしそれがだめでも、もっと簡単な場所に置くとか、例えば、マンションの部屋とか図書室とかはダメなの?どうして……」
「詳しくはわからないけど、回収した宝箱に入れるのは、仕様上難しいって言ってたよ。マンションとかのほうは聞いてないから、理由はわからないけど、神々の問題なんじゃないかなと」
はぁ~、ダンジョンの中とマンションとかの部分は、別々神様が担当しているってことなのかな。それで担当領域が違うから手が出せないと言うことなのか?
なんちゅう、縦割り。もう前世じゃないんだから、そう言うことは持ち込まないでほしいけど、神々もいろんな神話の神がいるから、距離感が難しいのかな。
「それで、その物?は何層の宝箱に入っているの?」
「言い辛いんだけど、10層のボス部屋と9層のどこかの宝箱だって」
「10層ボス部屋?それって、八百幻の初心者ダンジョンの最終階層じゃない。まぁ、こっちでは最終階層じゃないみたいだけど。どちらにしても、初心者ダンジョンレベルをクリアしないとダメってことじゃない。今まだ7層だよ。当分、クリアできないから、桂華くん達、顕現出来ないじゃないのよぉ~~、もぉ~。もう少しどうにかならないの」
「こればっかりは、どうしようもないかな。とりあえず、レベルアップしていくしか無いと思う。それに僕らもダンジョン攻略を手伝うからさ」
「まぁ、それしかないかぁ。今まであまり手伝ってもらわなかったけど、10層をクリアするにはしょうがないかぁ。そういえば、狐火ちゃん達ってレベルアップしてないようだけど、レベルアップしないの?」
「僕らもレベルアップはするよ。ただ、初心者ダンジョンだと上がらないんだって。まぁ、それでも十分な力はあるって聞いてるから、大丈夫だと思うよ」
「そう、この間それならよかったぁ~。じゃぁ、これからは狐火ちゃん達に全面的に頑張ってもらうことにしよう。最後に9層と10層の道具で違いがあるの?9層が桂華くんで10層が紫翔ちゃんとか」
「その違いは聞いてないよ。たぶん、どっちでも大丈夫な気がするけど」
「わかったわ。それじゃ、当分の間は9層に到達することが目標ね。はぁ~、頑張りますかね」