0310. 予定調和の失敗ではなかった
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ブワッと私の周りが光り輝いて、顕現されていく。今のところ、顕現が順調にいっている。これは久々にご都合主義で一回で顕現できる感じかな。
徐々に光りが収束していく。桂華くんが居るといいね。
光りが収束して、少し経ち、目を開ける。思ってた以上に明るく輝いていたため、目を閉じてしまっていた。そして今、光を感じなくなったため、ゆっくりと目を開く。
……目を開いた先には、…誰も居なかった。あんだけ今までと違う感じで光っていたのに、何も起こっていないなんて、どうしたのだろう。
桂華くんでこのような状況になっているのであれば、紫翔ちゃんも顕現は難しいかな。毎回のことだけど、どうしたら顕現できるのか、失敗の理由がわからない。
まぁ、花梨ちゃんと水蓮くんがいるから、失敗の理由のヒントを神々に確認してもらおう。たぶん、これくらいなら、答えてくれるんじゃないかなと思ってる。
でも、まだ紫翔ちゃんの顕現にチャレンジしてないから、可能性は低いけど、顕現を試してから、2人に運営に確認してもらうことにしよう。
………
……
…
結局、紫翔ちゃんの顕現も上手くいかず失敗してしまい、その後、何度も桂華くんと紫翔ちゃんの顕現にチャレンジしたが、成功することはなかった。一日でうまくいくとはあまり思ってなかったけど、ここま失敗の理由がわからないままに終わるとは想像していなかった。
はぁ~、しょうがない。花梨ちゃん、水蓮くんにヒントか失敗の理由を聞いてきてもらおう。100%解決できる答えはもらえないだろうけど、それなりの回答はくれるんじゃないかなと期待している。
「花梨ちゃん、水蓮くん。今日はそれなりにうまくいくかなと思ってたけど、結局うまく2人を顕現することができなかったよ。原因らしい原因が無かったから、このままだと時間がかかりそうだから、申し訳無いけど、神々に今日の失敗の理由か、何かヒントを確認してきてもらえないかな」
「琴ちゃん、今日は残念だったね。僕も顕現出来ないで終わるとは思わなかったよ。特に桂華くんに最初にやった顕現は、うまく行くんじゃないかなと見ていて感じたから、なんで失敗したんだろうと思ったよ」
やっぱり、外から見ても成功しそうだったんだぁ~。じゃぁ、余計になんで失敗したのかがわかないんだけど。まぁ、とりあえず花梨ちゃん達に聞いてきてもらってから考えるしか無いか。
「そうだったんだ。まぁ、一回で顕現出来ないのは、花梨ちゃんや水蓮くんの時と同じだから、やっぱりかぁ~、ぐらいかな。それより今回失敗した理由を神々に確認してもらえるかな。ヒントでも良いし、理由でもいいからさ。そうすれば、2人のときよりも早く顕現できるようになると思うの」
「わかったわ。ちょっと戻ったら聞いてみるわ」
「花梨ちゃん、水蓮くん、お願いね。回答もらえるまで顕現は終わりにして、レベルアップなどをしておくわ」
「じゃぁ、できる限り早く回答もらえるように頼んでおくよ」
……
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あれから数日、神々からの回答はまだ無い。まぁ、いつものことでこれぐらいなら待っていても気にならない。とはいえ、早めに桂華くん達を顕現させたいから、状況は知りたいな。
「花梨ちゃん、この間の桂華くん達の顕現の件、何か動きはあったかな。いつものことで、時間がかかるんだろうとは思ってるんだけど、状況だけでも知りたいかなと思って」
「琴ちゃん、ごめんね。神々から言うのちょっと待ってって言われててさ。どうやら神々の中でもこの間のことは想定外だったらしいんだよね。本当はこの間の顕現内容で、顕現できるつもりだったらしいよ。っで、その原因がまだわからないから、何を言ったらいいのか、決まって無いみたい」
えぇ~、運営のバグだったのぉ~、この間のことは。マジですかぁ。花梨ちゃんと水蓮くんは問題なく顕現出来るのに、どうしてだろう?
はぁ~、まぁ〜、ところどころでバグみたいのがあるから、まぁ、しょうがないけど。そういうことは早めに知りたかったなぁ。そうすると、バグ改修されるまでは、顕現は無理かぁ、しょうがないけど、残念だよ。
「はぁ~、そうなんだ。じゃぁ、当面は桂華くん達を顕現させるのは無理そうだね。まぁ、待っている間に今しているレベルアップとかして、ダンジョンの攻略でも進めておきますかね。それにしても、花梨ちゃんと水蓮くんは問題なく顕現出来るのに、どうして想定外の事が起こるんだろうね」
「うん、まぁ、そうなるよねぇ。でも、何らかの手段で顕現できるようにならないかって事も探してるようだよ。根本的な解決もしてるけど」
「わかったわ。状況の共有ありがとうね」