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0003. 卑弥呼様と交渉開始

初投稿になります。プロローグ(6話)は、毎日更新します。

それ以降は、3月末までは週2回更新(月木AM7時予定)をしていきます。次話は1月5日7時です。

暖かい目で見てもらえればと思います。

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてもらえると嬉しいです。


1話1話は、短めかもしれないですが、慣れてきたら、少しづつ長くしていきたいと思ってます。


あと、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

わたしは、意を決して交渉を開始しようと改めて、バチンバチンと両頬を叩いた。


「卑弥呼様、事情はわかりました。並行世界のわたしが神々の皆様に、三千世界に迷惑をかけているので、私が頑張って世界の崩壊を止めてみせます!」

 卑弥呼様が期待するような言葉をしゃべると、卑弥呼様の表情がぱぁーっと明るくなった。

 オッシャー、これで気持ちよく交渉してくれたら、狐火ちゃんを確保出来るかも。


「まぁ、ありがとうねぇ。これで話が進むわね。もう、このまま、行っちゃう?行けるわよね、じゃぁ、転生の準備しちゃうから、ちょっと5分くらい待ってね」


「えぇ、ちょっと待てください。まだ、どんな場所に転生するか聞いてないですし、転生って言っても、赤ちゃんからなのか、子供の体に意識だけ行くのかとかも決めて無いですし、私が向こうに行った後の私の部屋の荷物や仕事がどうなるのかも気になるし。

 それに、チートくれるって言ってたことを何も決めて無いですよ。あと、1番重要な事なんですが、私が向こうに行って、何をすれば、向こうのわたしを止められるんですか」

 あぶない、あぶない。何も理解らず、戦国時代に放り投げられるところだった。実は、卑弥呼様少しポンコツ?それとも面倒くさがり屋なのかな?


「あぁ~、そうだったわね、ちゃんと何して欲しいか、言ってなかったわね。まずは、簡単な質問から答えておくわね。転生は、赤ちゃんからよ。

 すでに自我がしっかりあって生きてる人の上に、新しい精神を重ねるのは、かなり危険なのよ。だから、赤ちゃんからね、まだ自我がほとんど無いからね、危険が少ないのよ。

 あとの質問だけど、一応、こっちの世界では、死亡したことになるわね。失踪した感じにも、事故で死亡でも、部屋とかどこかで突然死も思いのままよ。

 あと荷物は、こちらで適当処理するから、部屋を空にして誰かに見られることは無いようにしておくわね。まぁ、違和感は残るけど、転生してるんだし、いいわよね?

 仕事については、何もしないわ。ブラック企業なんだし、あなたもフォローする気ないでしょ」

 死に方を選べるなんて、思った以上に、しっかりと普通に死なす感じなのね。まだ死んでもないけど、自分の死に方を選ぶなんて、なんかイヤだな。

 転生モノだと、その辺が曖昧にしてることが多いけど、その辺をさわらないようにしてるためなのかな。死んでもないけど死んだことにしての転生かぁ。

 まぁ、神でも私一人の痕跡を消すのは、大変って事なのね。しょうがない、死に方を考えるかぁ。それと私の会社がブラック企業って、かなり私のことを調べてるな。

 確かに会社なんて、もうどうでも良いけど、部長と課長がハゲるくらいあれば、面白いんだけどねぇ~。


「それじゃ、死亡は事故でお願いします。荷物は見られて恥ずかしいモノは無いけど、まぁ、空にしてもらえると助かります。会社は何もしないで結構ですが、逆に倒産してくれると、他の人も助かるかも?」


「何言ってるの、会社は何もしないわよ。それ以外は、希望通りに転生後処理しておくわね。それじゃ、ちゃんと何をしてほしいかの話をするわね。

 でも、そんな難しい事じゃないのよ。並行世界の戦国時代に送られてきているエネルギーを向こうで使って消費してほしいのよ。

 もうわかっちゃってるから言うけど、並行世界のあなたが亡くなって、機械がメンテナンス出来なくなれば、直に壊れてエネルギーが入って行かなくなるので、それまで生きてるだけよ。

 機械部分のメンテナンスは他の人にもできるけど、肝心な心臓部は、彼女以外はメンテナンスできないようにしているから、亡くなればしばらくしてメンテナンス出来なくなるから」

 おぉ、思ってた以上に荒事では無かったぁ、良かったぁ~、私は、そういう暴力とか野蛮なことは嫌いだから、信長さんみたいに天下布武とかはできないからね。

 でも、イマイチ、よくわからないな。エネルギーが入って来るのは、良いとして、それを使うのもまぁ、わかる。でも、使う期間が向こうの私が死ぬまでって、どういうことなのかな。

 令和でエネルギーを送っていて、戦国時代で受け取る。私だったら、令和でエネルギーが思った以上に溜まってなかったら、送る量を増やすと思う。そうすると、戦国時代に行く今の私が使用量をもっと増やす事になるわね。

 アレ?今日、この時点でエネルギーがそこまで溜まって無いって事は、私が戦国時代でそのエネルギーを使ってるってことよね。

 えっ、そうすると、もう未来が決まってるってことよね。未来は不確定じゃないの。壊れる未来があるから、行くのではなくて、壊れない未来があるから、その為に行くってこと?頭が整理しきれないわ、諦めよう。

 世の中には自分の理解を越える、理解出来ぬことがあるってことだけ、理解しておこう。


「まぁ、よくわからないですけど、わかりました。とにかく長生きして、そのエネルギー?を使いまくればいいわけですね。ところで、そのエネルギー?って、どうやって集めて使えば良いんですか?」


「ちょっと待ってね。このまま話をしていると、時間がかかるから、『時の始原霊』に頼んで、時間をゆっくりにしてもらうわ」


「『時の始原霊』? 精霊ですか?妖精ですか?なんですか、それは」


「日本人的に言うと、八百万の神の一柱よ。この三千世界は、あなたの世界の色々の国の神話が1つに纏まっている感じよ。

 だから、さっきクトゥルフの名を出したのよ。神々の間で上下は無いから、人間みたいに様を付けたりしないわよ、名前の無い神々もいるしね」


「へぇ、そうなんですね。その『時の始原霊』に頼むと、どのくらいゆっくりになるんですか」


「実際の時間が遅くなるわけではないのよ。あなたがやっているVRMMOのように、この部屋の中の時間が加速されている感覚になるだけよ。

 今のあなたが影響がなく耐えられるのは、10倍くらいね。体と脳に影響出ても良いなら、100倍まではいけるわよ。

 転生まであと1-2時間くらいは待てるから、10倍にすれば、あなたの体感だと10-20時間くらいなるわよ」

 うっそー、八百幻でも体への影響で3倍までしか出来ないのに、10倍!!八百幻の3倍以上にじゃない。どこぞの赤いヤツになれるよ。わたし。


「影響が出るのは勘弁してください。10倍でお願いします。それじゃ、体感で10-20時間くらいは、話を聞けるんですね。まずは、どうやってエネルギーを集めて使えば良いか、教えて下さい」


「そうね。簡単な方法と難しい方法があるけど、どちらにする?簡単な方法は消費量は少ないけど、頑張れば消費量が増やせるわ。

 難しい方法は使い始めるのに、時間と智識が必要だけど、使い始めれば、入ってくる量を全て使用できるわ」

 うーん、そうすると初めは簡単な方で、徐々に難しい方に切り替えていく感じで行けば良いかな。


「それじゃ、初めは簡単な方で、徐々に難しい方に切り替えていきたいので、両方教えて下さい」


「ごめんね〜。エネルギーを利用出来るようにするのは、チートになるから、どちらかしか、渡せないわぁ〜」

 うわ~、ニヤニヤしてるから、絶対に両方渡せるはずだけど、長く私で遊ぶために片方にするつもりね。

 ここは、無理しないで、大人しく受け入れよう。絶対に狐火ちゃんをゲットするための戦略的撤退じゃぁ。


「じゃぁ、簡単に両方の違いを教えて下さい!聞いて決めたいです」


「わかったわ。難しい方法は、並行世界のあなたが作った機械の劣化版の使い方と図面を頭に入れてあげるわ。材料は現地調達してもらう必要があるけど、作れば、エネルギーをいろんなモノに変換して、生活出来るわ。

 ただし、異世界ヘエネルギーを送ったり、別の時間線にも送れない。あくまでエネルギー吸収と変換だけが出来る機械ね」

 思った以上に便利になりそうだけど、難易度が高い!智識と図面だけで、作れるわけ無いじゃない。

 さらに原材料が現地調達って、行く先は戦国時代よ、原料を集められなそうだし、戦国時代って言ってるんだから、部品の加工とかできないでしょ!それにこちらはか弱い機械オンチの女の子よ。完全にハズレくじだね。


「簡単な方法は、あなたがいろんな神々を顕現させるだけよ。最初は慣れないから、時間が短くなったり、神格が低い神々しか呼べないけど、頑張れば、より高位神格を顕現出来るわよ」

 えっ、それって、八百幻の子たちも呼べるのかな?それだったら、簡単な方法の一択じゃない。


「卑弥呼様、簡単な方法だと、幻獣も呼べますか?」


「幻獣?幻獣は呼べ………」

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