0298. 戻って説明しましょうか
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ダンジョンでのルーティンをすべて終え、氏兼達の待っている広場に戻ってきた。ちょっとこの場で、さっきの話に前フリをして、奥之院の広間でしっかりと説明しましょうかね。
「氏兼、みんな。お疲れ様。今日も無事に戻ってきたよ。それと今日は重大な話を御使い様経由で神々からもらったよ。神託をもらったって感じ?なので、奥之院に戻って、昼餉を食べ終わったら、話すね」
「……えっ、えぇ~。また御神託ですか。すぐに戻りましょう。すぐに。それと食事をしている場合じゃないですよ。そんなこと、あとで十分です。まずは御神託の話をお聞かせください」
おっ、圧が、圧が強くなった。急いで聞いたところで何も変わらないのに。それにお腹をすかしていたら、頭にエネルギーが回らなくて、ちゃんと聞けないでしょ。ほんとにもぉ~。たきや沙門達もアワワしちゃってるよ。みんな、御使い様からの話だとだいぶ慣れてきたのに、神々、御神託って言うだけで、アワワしちゃって、可愛んだから。
「氏兼、みんな。そんなに急いだって、変わらないわよ。それにお腹が空いていたら、話もきちんと聞けないでしょ。今の心の状態で聞いたって、ちゃんと理解できないでしょうし、少し落ち着かせてから、昼餉を食べてからのほうがいいよ。あと、まだ今日の荷物も出して大八車に乗せてないから、もう少し時間がかかるわよ」
「はっ、そうでございますな。荷物運びなど残っておりました。御神託と聞き、焦ってしまい申した。琴音様のおっしゃるとおり、荷物を運び、昼餉後の休憩のときにお話をお伺いしてもよろしいでしょうか」
ふぅ~、少しは落ち着いたようね。それじゃ、さっさと帰ってお昼を食べましょうかね。
……
…
さぁ~、お昼も食べて、みんなの顔もお腹一杯になって、少しは落ち着いたようね。私も棒茶を飲んで、少し落ち着こうかな。そろそろ棒茶以外のお茶も用意していこうかな。時間を見つけて。
「さて、みんな。少しは落ち着いたかな。それじゃ、広場で話をしたことの詳細を話しをするね」
みんなの顔を見回すと、焦った顔が無くなり落ち着いた顔になっているわね。
「琴音様、先ほどはお見苦しいところをお見せしました。して、どのような御神託があったのでしょうか」
「いくつかあるんだけど、大まかに言うと3つか4つな。それで1つずつ話をしていくから、都度質問があったらしてくれるかな」
あれっ、またキョトンした顔になっちゃったよ。
「はぁ~、三つか四つもあるのですか。琴音様はいつも多くのご神託を受けられますね。それでどのような内容でしょうか」
うっ、なんかキョトンとした割には、返しが辛辣な感じがする。言葉の字面としては、普通だけど、声のイントネーションと顔つきがまたヤラカシましたねって、感じがする。まぁ、いいけどね。