0291. 錬成スキルを何で上げようかな
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『うん、いいよ。この場でたぶん答えられると思うけど、持ち帰るかもしれないよ』
「うん、大丈夫。その認識でいるから。それで今考えているモノだけど、1つ目は、セルロースナノファイバー。前に試した事あるから、作れはするけど、今のみんなに活用してもらえるかが問題かな。
2つ目は、錬金術みたいになるけど、ミスリル、アダマンタイト、オリハルコン、ヒヒイロカネなどの伝説の金属精錬かな。
3つ目は、ウーツ鋼みたいな実在はしているけど再現が難しい鋼、ウルフバート鋼、玉鋼とかノリクム鋼とか、耐熱性があるスターライトかな。まぁ、この中だと1と3かな。1の素材はすぐにあるし、ウーツ鋼もそうだけど、それぞれの鋼のインゴットを作ったとしても、刀や穂先に熱加工して、そのままの性質を維持できているんだろうか。まぁ、多少品質が劣化したとしても、また錬成で元に戻せばいいか。いやっ、戻せるのかの確認もしないとだね。
あと何かあった気もするけど、思い出せないから、また今度でいいや。とりあえず、3つの中だとどれがいいのかな」
『琴ちゃん、このぐらいの質問なら、今ここで答えても問題ないかなと思うから、それじゃ、答えるよ。熟練度が上がりやすいのは、2番目のだけど、琴ちゃんが錬成で失敗しないで作れるものだと、3番目かな。1番目のセルロースナノファイバーは、もう琴ちゃんが作ろうと思えば、作れちゃうので、そこまで熟練度の経験値が入ってこないかな。でも、いろいろなものを作るならセルロースナノファイバーとかアラミド繊維とかを作るといいんじゃないかな。
3番目はいくつも作ろうと思ってるのがあるけど、まぁ今はあまり変わらないと思うよ。ウーツ鋼で十分だと思う。それとスターライトについては、耐熱性があるから火を使う場所で防火素材として十分利用出来るんじゃないかな』
「なるほどね。ヒントありがとうね。これで少しは錬成スキルの熟練度が上がりやすくなるかな。でも、セルロースナノファイバーにしても、アラミド繊維にしても、ウーツ鋼やスターライトにしても、何に使うか、よく考えないと素材を在庫で溜め込むだけになっちゃうな。何か使い道ないかな」
『う~ん、使い道はあるよ。琴ちゃんも考えてるよね。僕からは直接的に言えないからね』
ちぇっ、やっぱり教えてくれないかぁ。この会話の流れでさらっと教えてくれないかなと思ってたけど、無理だったか。じゃぁ、自分で考えた事のヒントをもらおうかな。
「まぁ、そうだよね~。それじゃ、使い道を言うから、いけそうか答えてもらえるかな」
『うん、それぐらいならいいよ。それじゃ、教えてくれるかな』
「うん、じゃぁ、セルロースナノファイバーだけど、使い道は2つ考えていて、1つは鎧などの防具の裏地金かな。これで鎧の軽量化と強度アップできるかなと。2つ目はナノファイバーを長繊維化して、服を作るのはどうかなと、防刃性を考えるなら、もしかしたら、水蓮くんがヒントくれたアラミド繊維と両方使うのがいいのかも。あとはポリカーボネートみたいに板状にして板塀の裏側の補強とか、そんな感じかな」
『セルロースナノファイバーの使い方は、今言った3つの使い道で間違いないよ。まずは鎧の強化か服を作るのがいいんじゃない。琴ちゃんがダンジョンの下層に行けるようになるのが大切だからね』
「鋼は今まで通りかな。穂先か刀に使うか、薄くして南蛮胴具足ぐらいしか思い付かないな」
『そうだね。鋼はその使い道かな。ナノファイバーと一緒に防具を強化するのがいいんじゃない』
「スターライトは、今のところ使い道がわからないけど、耐熱性があるなら、水蓮くんが言ってたように防火壁とか板塀の防火コーディングに使うのがいいのかも。それじゃ、今聞いたことをベースに頑張るよ」
『うんうん、それじゃ、頑張ってね』
これで錬成でやるべきことの方向性は決まったから、ここから頑張っていきますかね。
……
…
その後、鍛冶師と具足師の人などと話をしながら、この間バージョンアップした防具と薙刀を再度バージョンアップすることにした。あわせて、氏兼達の甲冑なども改良してもらった。まぁ、氏兼達が戦に行くことなんて、たぶん無いだろうけど、念の為ね。もちろん、父上の甲冑と刀もウーツ鋼とセルロースナノファイバーを使ったモノに交換してもらった。一番戦に行く可能性が高いからね。